8月16日(日)、映画「青くて 痛くて 脆い」の公開直前イベントが行われ、吉沢亮、杉咲花が登壇した。

映画は、2015年のデビュー作「君の膵臓をたべたい」でベストセラー作家となった、住野よるの小説が原作。「大切な仲間」と「居場所」を奪われた大学生の青年(吉沢亮)が、嘘と悪意にまみれながら復讐していくという、青春サスペンスが描かれる。

イベントが始まるとMCから、「公開まで2週間を切った今の心境」についての質問が飛んだ。

吉沢は「いやぁ〜2週間切りましたね!」と笑顔を見せ「去年の7月くらいに撮影していた作品で、キャスト・スタッフ含め、魂を込めて作った作品でもあるので、より多くの方に見ていただきたいなという思いが強いです」と答え、杉咲は「楽しみな思いと、吉沢さんとはプロモーションで長い期間ご一緒させていただいていたので、公開したらそんな時間もなくなるのかと、寂しさもあったりします」と複雑な思いを口にした。

吉沢と杉咲が“心を揺さぶられる質問”に挑戦

今回のイベントでは、“心を揺さぶられる青春映画”にかけて、2人に“心を揺さぶられる質問”が1問1答形式で繰り出されることに。

――完成した映画を見て最初に思ったことは?

吉沢:SNS、こっわっ!

杉咲:テンポ感がすごい。

――役を演じて自分の中で新鮮だった感覚は?

吉沢:新鮮だった感覚!新鮮だった感覚…意外と、ここまで“嫌われそうな”役をやったことはないなと思いました。

杉咲:結構「笑うシーン」が多くて、こんなに役で笑ったのは初めてなので新鮮でした。

吉沢:今まで、闇を抱えた役をやらせてもらったことはあるんですけど、その中でも今回は闇の抱え方が全く違う。いろんなことを自分勝手に突き進んでいっちゃうというか、勝手に傷ついて人に復讐をして、その身勝手さに周りを巻き込んでいく役なので、側から見たら「こいつ嫌だな」って役なんですけど。人としてのダサさとか、どうしようもなさというのは、意外と誰でも共感できるんじゃないかなって。嫌われそうだけど、僕は割と共感できる部分はあったかなって。

杉咲:個人的には、今まで何かを背負った、悲しい過去を持った役っていうのが多かったので、こんなにポジティブで前向きな役は初めてだったかなと思います。

――学生時代は、リア充タイプ?それとも、非リア充タイプ?

吉沢:非リア充です。

杉咲:非リア充です。

杉咲:高校生になった瞬間いろいろなことが恥ずかしくなってしまって、人見知りとかしちゃって、教室でも1人でいることが多くて、恋人がいる人たちとかグループで仲良くしている人たちとかいいなって思いながら眺めていました。

吉沢:僕はもう、リア充の悪口を言ってるタイプの非リア充。目立ちたい欲はものすごくあったんですけど、モテたいとか。でもすごく人見知りだったし、中学時代の友達が誰もいない学校に行ったので、何人かの友達はできたけど、それ以外とは全く喋らないみたいな高校生活を送っていた。憧れからキラキラしてる人たちに向けて「いうてもダサいぜ?」みたいなことを言って、羨ましがっていた高校生でした。

――騙すのが上手いタイプ?それとも、騙されやすいタイプ?

吉沢:あー、騙されやすいかもな、どっちかっていうと。

杉咲:騙すのが上手いタイプ(笑)。

吉沢:結構、人の言っていることを信じちゃうところもあり、騙すことが上手いってほど嘘が上手い感じもしないので、どちらかというと騙されやすいかな。

杉咲:この撮影中も共演者と「人狼ゲーム」をやらせてもらったんですけど、そのゲームがすごく好きで騙し合いっぽいゲームなんですけど、それが得意なので(笑)。

吉沢:そんなに得意そうな感じじゃなかったけどね(笑)。

杉咲:まだ本領発揮できなかった(笑)。本当は上手い。

――実は今、復讐したい人がいる?

吉沢:(悩んで)いないかな。

杉咲:いないですかね。

吉沢亮 「杉咲花は黒くて黒くてたまに白い」

さらに、MCから映画のタイトルにかけて、お互いの印象を「◯○くて、○○くて、○○い」で表現するよう求められた2人。この難問に、吉沢が杉咲について「黒くて、黒くて、たまに白い」と回答。

その理由として「今は作品に合わせて、青っぽい服を着ているけど、基本「黒」しか着てないんですよ、この子。イベント前に出演した番組で「今日、絶対黒で来るよね」とスタッフに話していたら、(杉咲は)全身真っ白の服装で来て『うそん』みたいな」と予想外の展開にびっくりしたことを告白し、会場から笑いをとった。

これについて杉咲は「マネジャーさんたちと『吉沢さんは絶対今日黒を着てくると思っている』と話し、(白の衣装を着て)お会いしたら案の定、全身を見られたので、白くてびっくりしたんだろうなって思ってました」と笑いをこらえながら、明かした。

続いて杉咲は、吉沢について「説明うまくて、食レポうまくて、すごい」と、分かりやすい表現をし、笑わせた。「いろいろな取材を受けたり、バラエティ番組に出演している中、(吉沢の)説明や映画の感想などの話が上手いなと思っていて。食レポも、どんな味か伝わってくる食レポをされていて、すごいなって思いました」と杉咲が話すと、吉沢は「僕、意外とできるんで」と認め、会場を笑わせた。

映画「青くて痛くて脆い」8月28日(金)公開

最新情報は、映画「青くて痛くて脆い」の公式サイトまで。

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