フジテレビは、中国の動画共有サイトYOUKUと共同で、三浦翔平主演ドラマ『時をかけるバンド』を制作。フジテレビが運営する動画配信サービスFODとYOUKUにて、2020年8月19日(水)正午(中国時間11時)より日中同時配信をスタート、以降、毎週水曜日正午に最新話を配信する。

この作品は、『小説王』(2019年4月配信/白濱亜嵐・桜庭ななみ・小柳友ほか出演)、『運命から始まる恋』(2020年2月配信/瀧本美織・岐洲匠ほか出演)に続くフジテレビFODと中国配信サイトYOUKUとの共同制作ドラマ第三弾。

『時をかけるバンド』は、韓国原案の『追赶时间的乐队 written by 李秀雅』を日本人クリエイター、キャストで大胆に再構成した作品。韓国原案をもとに日本、中国、そしてアジア諸国で各国版のドラマとしてローカライズされ順次制作される大型プロジェクトの日本版となっている。

注目の劇作家陣が脚本チームを結成!

脚本は、多くの話題作を手掛けている、最注目の劇作家陣が担当。ドラマ『伝説のお母さん』(2020年2月/NHK総合)、『40万キロかなたの恋』(2020年7月/テレビ東京)などを手がけ、映画「僕の好きな女の子」(2020年8月公開)では監督も務めた玉田企画・玉田真也。

さらには、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』(2019年4月/NHK総合)を手がけ、ボーイミーツガールの名手と称される劇団ロロの三浦直之も参加。

ほかにもドラマ『ぼくは麻理のなか』(2017年10月/フジテレビ)『コーヒー&バニラ』(2019年7月/毎日放送)を手がけた下田悠子や、フジテレビ『世にも奇妙な物語’17深夜の特別編』の 「SON-TAKU」をはじめとして、ドラマの脚本家として活躍する一方、コントユニット「大人カフェ」を結成するなど芸人としても活動している「伊達さん」(ペンネーム)が参加している。

主題歌&劇中歌は赤い公園が担当

ドラマのオープニング主題歌「オレンジ」、エンディング曲「pray」を歌うのは、先日新ボーカル石野理子を迎えて初のフルアルバムをリリースし、ロックバンドとして高い演奏力と、一度聞いたら忘れないメロディが特徴の4人組バンド、赤い公園。

赤い公園

本作の一番の見どころとなる、ドラマ内のガールズバンドの楽曲は、この赤い公園の新曲をアレンジした作品。

話題のイラストレーター、 古塔つみも参加

さらには、劇中でのタイトルバック、バンドジャケットのデザインを、多様な女の子の姿を描き、TwitterやInstagramで作品を発表し続け、SNS世代から支持を得ているイラストレーター、古塔つみが手がけるなど、各方面から話題のクリエイターがドラマを盛り上げる。

古塔つみ制作オープニングイラスト

ドラマ配信に合わせコミック化も決定!

またドラマ配信開始と合わせて『時をかけるバンド』のコミック化が決定。「猫が僕に教えてくれたコト」(comico)などの作者である矢尾なおや氏が作画を担当。

矢尾氏は「ドラマを見てすっかりファンになってしまい、コミカライズさせていただけることに感謝しております。ドラマのイメージを壊さないように、かつキャラクターたちの魅力を掘り下げてコミックならではのオリジナリティも出るように作っています」とコメントしている。

コミック「時をかけるバンド」表紙
©時をかけるバンド/フジテレビ/矢尾なおや

コミック版もドラマと同時に、第1話を8月19日(水)正午より、FODにて独占先行で配信開始する。

<ストーリー>

レコード会社からもクビにされ、うだつの上がらない3ピースガールズバンドの前に、突如音楽プロデューサーを名乗る謎の男が現れる。バンドの演奏を見るや、「君たちは120%売れない。売れたいなら、僕がプロデュースしてあげよう」と話しかける謎の男。

「なぜ、売れないと決めつけるのか!」と食いかかった彼女たちに、男は「なぜなら未来から来たからだ」と言う。自称未来からやってきたという、謎だらけのプロデューサーは、ポンコツガールズバンドを導きデビューさせることはできるのか。一風変わった亮の試練に耐えながらも、バンドの結束を深め、もがき、苦しみながらも奮闘していくガールズバンドたち。

<脚本・玉田真也 コメント>

全く売れないバンドをやっている3人組の女性と、そのプロデューサーになる男性が出会い、しかも、男性が「俺は未来から来た」などと正気じゃないことを言い出し、不審がられながらも、その絆を深めていく、というけっこうぶっ飛んだお話です。

この企画の出発は、この原型になるストーリーが送られて来て、それを日本版に少しアレンジして脚本化するというものでした。その原型になるストーリーでは、バンドは男性、プロデューサーは女性でしたが、女性バンドがでこぼこしつつ成長していくというほうが面白いはずと思い、日本版では設定を逆にしました。

3人の女性の、全く噛み合わない、というか、噛み合わないことで噛み合っているという変てこな関係性を面白がっていただければと思います。よろしくお願いします。

<脚本・三浦直之 コメント>

あの夏の名作に触発されて4話のシナリオを書きました。サイダー飲んだりスイカ食べたり夏を感じながら見てもらえたら幸いです。

<赤い公園 コメント>

楽曲というものについて、ふと、生き物のようだと感じる時があります。一曲一曲が、人を伝い、時を越え、生きていく姿を信じているからだと思います。

今日のライブが二つとないように、いつ、誰が、どう鳴らすかというロマンは、バンド活動の大きな醍醐味です。この作品の歌は、赤い公園の曲であり“ちゃあはん”の曲。 お互いバンドで、オリジナルに響かせよう。