8月29日(土)23時40分よりスタートする、オトナの土ドラ『恐怖新聞』。

本作は、未来に起こる災厄を予言し、読むたびに寿命が100日縮むという恐怖新聞が届くようになった女子大生の、死と隣り合わせの悪夢を描くルール系ホラー。ヒロイン・詩弦役に白石聖、その恋人・勇介役に佐藤大樹、そして演出を務める中田秀夫監督と4度目のタッグとなる黒木瞳が詩弦の母・歌子を演じる。

厳戒態勢で迎えた白石聖のクランクイン

クランクインは、7月中旬、京都の御室仁和寺(おむろにんなじ)駅からスタートした。全スタッフがマスク着用のなか、白石がフェイスガード姿で登場。

拍手で迎えるスタッフに「よろしくお願いします」と、頭を下げていく。連ドラ初主演、中田監督率いる中田組初日、コロナ対策によるいつもと違う現場の雰囲気などが相まってか、少し緊張気味の面持ち。

挨拶を終えた白石に、中田監督が演出をつけていく。ファーストシーンは、電車に乗ってきた詩弦が駅ホームに降り立つ場面。

中田監督が「ここのテーマとしては…」と身振り手振りで説明し、自ら歩いて見せたりしながら白石に動きをつける。駅では電車を止めることなく撮影しているため、時折「カンカン…」という踏切の警報音がする。

白石は、中田監督が発する言葉を一言も逃さぬようにと真剣に耳を傾け、電車の発着時間があるなか、集中して演技をしていた。ちなみに、白石の一番近くで話をする中田監督は、フェイスシールドとマウスシールドと二重の対策を講じて撮影に臨んでいた。

“歌子のクセ”は、黒木瞳のアイデアを採用

続いて詩弦の実家の撮影。すでに母・歌子役の黒木と、父・蔵之介役の横田栄司らがスタンバイするなか、白石が合流。詩弦は一人暮らしの際にケンカして以来、父と仲違いしていたが、恐怖新聞に父の死を予言されたため、それを止めようと久しぶりに実家を訪れた、という設定だ。

中田組常連の黒木は、ほどよい緊張感と安心感のなか現場を楽しんでいるように見えた。本作では、歌子の潜在的な意識を象徴する意味深なクセが度々登場する。

元々、台本に書かれていたのは「バブルシートをプチプチする」というものだったが、中田監督が、何回かやってもさまざまな撮り方ができるクセはないか?とスタッフをはじめ黒木にも相談。

そこで、「よく子どもの頃にやっていたのは、嫌なことがあると…」という黒木の提案が採用されることに。監督とのやりとりの中で誕生した“歌子のクセ”は、ドラマを見てぜひチェックしてほしい。

佐藤大樹「久々の明るい髪色に気分が晴れています」

詩弦の恋人・勇介を演じる佐藤はこの日、一人でクランクインを迎えた。

詩弦の実家兼喫茶店「君影草(きみかげそう)」を訪れるも「休業中」の貼り紙が…というシーンは中田組にかわり、服部大二監督率いる服部組の登場だ。服部組においても、俳優陣は、本番直前までフェイスシールドを外さない。

登場した佐藤は、かなり明るい茶髪をしていた。監督やプロデューサーの指示だったのか聞いてみると「台本に“茶髪でピアス”とあったので、自分なりにイメージした髪色にして写真で伝え、その上で実際お会いしたら、『今のままでいいよ!』とすんなり受け入れてもらえました。基本的にはいつも明るめの髪色だけど、ここ最近は映画の関係上、真っ黒にしていたので久々に明るくして気分が晴れますね」と笑顔で語った。

今回紹介したシーンは、いずれも第1話に登場予定だ。

<第1話あらすじ>

一人暮らしを始めた小野田詩弦(白石聖)。初日の深夜零時に玄関の扉を乱打され、新聞受けに入れられた「恐怖新聞」。そこには数日後、若い女が墜落死するという記事が…。

半信半疑の詩弦だったが数日後に自殺を目撃。その光景は、まさに恐怖新聞で見たものだった。その後も届く新聞に詩弦の父・蔵之介(横田栄司)の死の予言…。父を救うため動く詩弦に自身の出生の秘密が迫る。