8月29日(土)21時より、フジテレビでは、土曜プレミアム『ただ今、コント中。』 が放送される。

「フジテレビのコント番組を見て芸人を目指した」というサンドウィッチマンを中心に、バイきんぐ、かまいたち、福田麻貴(3時のヒロイン)、しずる、わらふぢなるお、狩野英孝といった芸人に加え、あばれる君、伊藤沙莉、尾形貴弘(パンサー)、かなで(3時のヒロイン)、カンニング竹山、児嶋一哉(アンジャッシュ)、Snow Man、松井玲奈、ハナコ、ゆめっち(3時のヒロイン)、ゆりやんレトリィバァ(※五十音順)といった豪華ゲストが、 “王道のコント”に挑戦。

フジテレビュー!!では、3日にわたった番組の終盤に行われたサンドウィッチマン(伊達みきお、富澤たけし)、バイきんぐ(小峠英二、西村瑞樹)、かまいたち(山内健司、濱家隆一)、福田麻貴(3時のヒロイン)が出席した取材会に参加。意気込みや見どころを聞いた。

<サンドウィッチマン×バイきんぐ×かまいたち× 福田麻貴 取材会>

――この番組は、サンドウィッチマンのお二人の発案で動き出したそうですね。

伊達:BSフジの『東北魂TV』という番組の打ち合わせで、「フジテレビで、コント番組をやりたいですね」ってノリで言ってみたんです。僕らは『ダウンタウンのごっつええ感じ』(91〜97年)や『笑う犬』シリーズ(98〜03年)を見て育ってきて、コント番組といえばフジテレビのイメージが強いので。そうしたら、その場にいた偉い方が「本気なら企画書を出してみよう」と(笑)。

富澤:『オレたちひょうきん族』(81〜89年)もフジテレビだったよね。オレは、「ひょうきん懺悔室」(コントでNGを出した人が、神の前で懺悔する人気コーナー)に憧れて、この世界に入ったと言っても過言ではないですから。

伊達:そうだったのかよ!とはいえ、そういう番組に少しでも近づきたいという思いでやってきたので、企画が通ったからには面白いものを作ろうと、メンバー集めからはじめました。

メンバーの希望を出した時点では、しずるを強く推したんですけど、フタを開けたらしずるが出るコントは少なかったな(笑)。あと推したのは、かまいたち。YouTubeで毎日見ています!

山内:呼んでいただけて光栄でしたし、最近、“ユニットコント”をする機会が少なかったので、すごく新鮮でした。実は、『ふくらむスクラム!!』(09年)っていうフジテレビの番組で、ユニットコントをやっていたんですけど、誰も覚えてないでしょうね…。

濱家:『めちゃ×2イケてるッ!』(96〜18年)や『はねるのトびら』(01〜12年)の次の番組だって言われて始まったはずやったんやけど(笑)。でも、ネタをやるのが好きですし、こんな豪華なメンバーですし、本当に呼んでもらえてありがたかったです。

山内:ほんの数分のコントに、「こんなごっついセット組むんか!」と。フジテレビでコントをやるすごさを実感していますし、とにかく感動しています。

富澤:本当にセットが素晴らしいんですよ。技術さんや美術さんと話していたら、「コントが撮りたくてフジテレビに入ったのに、最近はコント番組が少なくなっているから、ぜひやってください」と熱い思いを託されまして…。まぁ、ちょっと何言ってるかわからなかったんですけど(笑)。

一同:(爆笑)。

富澤:でも、僕らがテレビのコント番組に憧れたように、今の子どもたちにも楽しんでほしいと思いますし、この番組が続いていったらいいですよね。

西村:しかも、当時の番組に関わっていたスタッフさんが、今回やってくださっているという話を聞いて、背筋が伸びました。

小峠:それにしては(西村は)アドリブに全然対応してないじゃねぇか!というのも、台本が本当に素晴らしいんです。本の面白さを、適材適所に配置されたみなさんが演じることで倍増させているのに、コイツはアドリブの使えるネタでも、“台本通り”でして。

西村:普段、小峠がネタを書いて演出して、一言一句間違わないように厳しい指導を受けているので。今回は「自由にのびのびやってください」って言ってもらったんですけど…まだ一度もアドリブは言ってないです。

小峠:僕らが伊藤沙莉ちゃんとやったコントで、僕がアドリブをやっても無視ですからね。しかも、台本通りなのに、最後に噛むっていう。

一同:(爆笑)。

福田:テレビで見ていたコントの歴代チャンピオンの方とご一緒できるだけでも光栄で、「なんで私、ここにおるんやろ?」って思ってしまうくらいなのに、台本が何倍も面白くなって、コントが完成していく場面を見ることができる。職業体験みたいな気分です。大阪時代からお世話になっている山内さんからは、早速ツッコミのダメ出しをいただきましたし。 洗礼を受けた気分でしたよ(笑)。

伊達:濱家くんも、我々が見ていないところでゲストの方に指導してくれていて。ありがたいですよね、本当に。

濱家:(恐縮しながら)そんなたいしたことはしていないです。

――収録で印象的だったことは?裏話などもあれば、教えてください

伊達:個人的には「インターホン」(出演:伊達、西村、山内、濱家、松井)っていうコントが、特に自由度が高くて印象に残ってるんだけど。

小峠:僕は出てないけど、台本がすごく面白かったね。

西村:やっていて楽しかったし、松井玲奈ちゃんのアドリブもすごいなぁと思っていたんですけど、僕は本当にありえないくらいカミカミで。

伊達:さすがに撮り直すかと思ったんですけど、西村は言い直しもしないし、それでOK出ちゃったので。

小峠:本人は、噛んでるのがバレてないと思ってるんですよ。

濱家:そんなセリフじゃないのに、「長嶋一茂」ってハッキリ言っちゃってたシーンもありましたよね(笑)。

富澤:僕は、J.Y. Parkのパロディコントをやったんですけど、そもそもJ.Y. Parkを知らないところから入ったので(笑)。どのくらいクオリティが高いものができたか、楽しみにしてほしいです。

福田:(※取材会のタイミングで)私はまだコントに1本しか参加していないんですけど、稽古も何もなかったので不安で仕方なかったです。しかも富澤さんと山内さんが、全然ちゃんとやってくれないし(笑)。

小峠:それにしても、座長のサンドウィッチマンは、自分の出番じゃないところもちゃんとモニターで見て、終わった後に「面白かったよ」とか皆に声をかけていて、素晴らしいなと思いました。

山内:「サンドさん」っていう看板があるから、僕らものびのびやらせてもらえる。キメキメでやらずに、その場の空気で楽しくやろうよ、っていうおふたりから、学ぶことは多いです。

濱家:サンドさんは出ているコントの本数も一番多いと思うんですけど、僕たちが台本片手にリハをやっている中、富澤さんは台本を持たずにリハに挑まれていて。「すごいなぁ」と思っていたら、全然(台本を)覚えていなかった(笑)。

富澤:あははははっ!内容は入ってるんだけど、(セリフが)出てこないだけです。

伊達:それを“入ってない”っていうんだよ!でも今回は、伊藤さんも松井さんも、ゲストの方がみなさん面白くて。あとは、先輩に何人か入ってもらいたいという気持ちがあったので、カンニング竹山さんやアンジャッシュの児島(一哉)さんにも出ていただいて。児島さんに出てもらえたのはうれしかったですね。本当はコンビで出てもらいたかったけど(笑)。

あと、Snow Manは、初コントだったんですけど、長セリフもあったのにしっかり台本を覚えてきていて。さすがだなと思いました。とはいえ、裏話といったら、山内くんに尽きるんじゃないですかね。

山内:やらかしましたね。端的に言うと“局部”を出したんですが、その映像がフジテレビの全フロアのモニターに映ったという。

福田:えぇ!?そんなとこ、台本にありました?

小峠:ないない。勝手にやったの。オレには小腸まで見えたから。ひでぇよ!

伊達:まぁ、オンエアはないでしょうけど(苦笑)。

――では、最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

伊達:代表で富澤から!

富澤:読んで字のごとく、“コント”をやります。最近の子は、YouTubeばかりでコントを見る機会が少ないと思うので、ぜひゆっくりコントを楽しんでください。できれば、家族みんなで見てほしいですし、番組がこれからも続いていけばいいなと思っています。