藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が主演を務めるミュージカル「ドン・ジュアン」の公開稽古・取材会が行われ、共演の真彩希帆、鶴見辰吾と潤色・演出を担当した生田大和が登壇した。
この作品は、ヨーロッパを中心に広く知られる「ドン・ジュアン伝説」をミュージカル化したもの。物語の舞台はスペイン、アンダルシア。毎夜、欲望の赴くままに女と酒を求め続けて放蕩の限りを尽くす色男、ドン・ジュアン(藤ヶ谷)。そんな稀代の色男がいつしか、「真実の愛」によって変貌していく…。
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東京公演を迎えた感想を聞かれた藤ヶ谷は、「(2019年以来の)再演ということで、前回よりもパワーアップをしていなければいけないというプレッシャーがある中、このカンパニーやスタッフなら、すべてを乗り越えていけるという自信があります。(コロナ禍での)安心や安全を考えながら、皆さまに(舞台を)お届け出来ると思っています」と語った。
元宝塚歌劇団トップ娘役で、2021年4月に退団した真彩は、「新鮮な驚きは毎日、いろいろなところで感じています。本当に藤ヶ谷太輔さんは、パフォーマーとしてもスターだなという思いは伝えていますし、人を引き付ける魅力というものがドン・ジュアンに繋がるというのを稽古でも思っていました。藤ヶ谷さんの周りには、とても温かいカンパニーの皆さんがいらっしゃって、スタッフの方々もとても優しくて、不安というよりかは、早くたくさんの人に見ていただきたいという気持ちが強いです。毎日幸せを感じています」と感謝。
ヒロインのマリア役を演じた真彩は、異性と抱き合う演出が多い本作について聞かれると、「人というものを男性や女性であまり見ていなくて、舞台上で一緒にお芝居をするパフォーマーの仲間という風に見ているので、男性だからドキドキするというよりかは、役として、マリアとしてのときめきというのを感じさせていただいています」と説明し、鶴見は「勉強になるな。私もそう思いました」と納得した様子。
また、藤ヶ谷と2019年ぶりに共演した感想を聞かれた鶴見は、「ドン・ジュアンという役は、芝居がうまくて歌がうまいだけではダメなんです。それを出来る人は、今考えると『藤ヶ谷くんしかいないんじゃないかな』って。もう、『その役を自分のものにしているな』と思います。本人は謙虚に手応えをぼやかしますけど、周りは手応えを感じています」と称賛。
藤ヶ谷の初演から成長した点について、鶴見は「“深み”ですね。人間の深みがドン・ジュアンに出てきました。そこが今回のグレードアップした、一番大きな見どころじゃないですかね」と明かした。
司会者も、「舞台中に見せた胸筋が前回よりも大きく…」と語ると、鶴見は「あの(胸がはだけた)姿で楽屋袖をウロウロ歩いている」と暴露し、藤ヶ谷は「このままだと見どころが胸筋になってしまう…」とツッコみ、会場を笑わせた。
そして、藤ヶ谷は「胸がはだける衣装もなかなかないですし、男性としての色気をドン・ジュアンは常に出していないといけないので、そういう意味では見どころの一つだと思います」と恥ずかしそうに語った。
<ストーリー>
スペイン・アンダルシア地方。赤い砂塵の舞うセビリア。そこにあらゆる女を魅了して、悪徳と放蕩の限りを尽くす男がいた。男の名はドン・ジュアン。
彼は今宵も欲望の赴くまま、騎士団長の娘を毒牙にかける。娘を穢されたと知った騎士団長は激怒し、決闘を挑むが、彼は騎士団長をせせら笑うかのようにその剣をかわし、相手の命を奪う。
それが愛という名の呪いを招くとも知らず……。
最新情報は、舞台「ドン・ジュアン」公式サイトまで。





