チーズテリーヌ「KURATA」パティシエ・林真衣が、チーズテリーヌへのこだわりや、お客さんへの心遣い、密かな目標などを10月19日(火)放送の『セブンルール』で語った。

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全国から予約が殺到する「KURATA」は、昨年8月にオープンした、三重・多気町にあるチーズテリーヌのみを扱う店。現在は、なんと2ヵ月の予約待ち。「自分が自信を持って出せる“これ”っていうのを1本極めたい」と、2〜3年かけて唯一無二のチーズテリーヌを作り上げた彼女の“セブンルール”とは?

ルール①:チーズは4種類使う

チーズテリーヌには、100gで数万円もする高級なバニラビーンズや、多くの卵の中から厳選した有精卵を使用。何度も試作を繰り返し、見つけ出したレシピの中で重要なのが、「味が単調にならないように」と使用している「甘味」「塩味」「酸味」「クリーミーさ」のバランスを整える4種類のチーズ。

1度に焼き上げられるのは、最大14本。出来上がるまでに3時間かかるが、1つひとつ丁寧に仕上げることを心がけている。

これを見て、スタジオでは、試行錯誤についての話題に。YOUと長濱ねるが「よく大ヒットした曲を『15分で書いた』とかいうじゃないですか」「(曲が)降りてきて一瞬で(できた)」と例に挙げると、尾崎世界観は「(そうやって)言いたいだけじゃないですか?」とバッサリ。「(本当は)『頑張ってるくせによ』って言いたくなる」と本音をもらした。

一方、「時間をかければいいとも思わない」という本谷有希子は、「単行本になったものが、数年経って文庫化するんですけど、そのときに『直すかどうか』という選択権が与えられていて。改めて本を読み返すとどんどん手を入れたくなって、(手を加えるも)最初の方が良かったという結論に至ることがある」と、作家ならではのエピソードを明かした。

ルール②:木曜日は店を開ける

全国からの予約注文に応えるため、平日は店のシャッターを閉め、店内で黙々と箱詰めし、発送作業を行う。普段はこのように配送での営業をメインにしているが、週に一度、木曜日だけは「受け取りに来たお客さんの反応を見たいため」と、シャッターを開け手渡しする。

この日も、お客さんから「待っている時間も楽しめた」という、うれしい言葉をもらうなど、林にとってお客さんとのわずかなコミュニケーションがモチベーションとなっている。

ルール③:必要なものはDIYで

この日林は、厨房で電動ドリルを使い、ロールカーテンの取り付けを始めた。店の維持のため、DIY作業にも積極的に取り組む。かつてフレンチレストランで修行していた時代に、シェフがDIYで棚を作るといった姿を目にしていた彼女は、その行動を見習い、自らも実践しているという。

ルール④:メニューはずっと1種類

これまで1人でやってきた林だったが、密着取材中に「KURATA」のお客さんで、かつて和食店で料理人をしていた松岡さんがスタッフとして加わった。

一度離れると復帰が難しいという飲食業界で、彼女が立ち上げたお取り寄せメインのチーズテリーヌ専門店は、1人でも切り盛りできる理想の形。将来、出産や育児で店を離れることになっても、戻ってこられる場所を自ら作った。

林は「徐々に(松岡さんに)全部やってもらえるように受け継いでいきたい。メニューの種類が多いと引き継ぎに時間がかかるので、そういう意味でも1つにしぼっています」と思いを語り、「(離れても)帰る場所があったら安心できる」と笑顔を見せた。

スタジオには、チーズテリーヌが登場。「美味い。止まらない」(尾崎)、「のどごしがスルッと入っていく」(本谷)、「(これと一緒に)ワイン飲めるかも」(YOU)と声があがった。

青木崇高は、濃厚な味わいに「これ(チーズテリーヌ)を原材料に、1ホールのチーズケーキを作れるんじゃないか」とコメントし、笑わせた。

ルール⑤:夕食のメニューは夫に任せる

自宅で夕食を作るときには、結婚1年半の夫と一緒に作ることが多い。フレンチレストランに13年勤務したという経歴があるため、どんな料理でも作れる林。日々の献立については、夫が冷蔵庫の中身を見て決めているという。

普段から「特に食べたいものがなく、なんでもいい」という彼女にとって、食べてもらう人がいることが料理を作る気力になっている。

ルール⑥:チーズテリーヌ以外のスイーツをときどき作る

定休日の日曜日に、不定期で店を開いて行うイベントでは、その日限定でチーズテリーヌ以外のスイーツをSNSで告知して販売。

そこには「チーズテリーヌに使用している素材を違う形でも味わってもらいたい」、「チーズテリーヌが届くのを待っているお客さんに楽しんでいただきたい」、「取りに来るのを忘れている方に『忘れないでくださいね』」といったお客さんへの思いが込められていた。

ルール⑦:チーズテリーヌを送った都道府県に色を塗る

オープンして1年、林が店を始めたときから続けていることが、日本地図への色塗り。注文してくれたお客さんの住んでいる都道府県に色を塗り、全国制覇を目指している。彼女の思いが詰まったチーズテリーヌが、全国のお客さんに届くまで残り2県。

林は「ニコニコしながら作ってたいんです。自分の生活も充実させながら、お客様にも喜んでもらえるような仕事をしていきたい」と、働く上でのモットーについて語った。

スタジオでは、「今、目標にしていること」というトークテーマになり、尾崎は「具体的な目標というよりは、(バンド活動を)長く続けたいなと思ってますね」と回答。

「固有名詞をちゃんと覚えたい」という本谷は、「観た映画や読んだ本のタイトルをすぐに忘れる。読んだ本のタイトルを書いていく『リーディングノート』というのを本屋さんで見つけて、買ったの」と笑顔で近況を報告した。

本谷の身近な目標を受け、尾崎は「そういうので良かったんですね。(自分だけ)将来の目標を話してしまって、ちょっと恥ずかしかったです」と下を向いていた。

※記事内、敬称略。

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10月26日(火)放送の『セブンルール』では、ママになったプロゴルファー・横峯さくらに密着。19歳でプロデビュー後、賞金女王も経験し、女子ゴルフブームを巻き起こした彼女は現在、生後8か月の息子を育てる1児の母に。キャディ兼コーチを務める夫と二人三脚で再び頂点を目指している。幼いころから欠かさないストイックな練習法や、夫婦で決めた家事・育児のルールも明かす。