9月7日(月)21時放送のフジテレビ『SUITS/スーツ2』第9話に、中村芝翫(なかむら・しかん)がゲスト出演することが発表された。
『SUITS/スーツ2』は、全米メガヒットドラマ『SUITS』のシーズン2が原作。負け知らずの敏腕弁護士・甲斐正午(かい・しょうご)役を織田裕二、経歴詐称の天才ニセ弁護士・鈴木大輔(すずき・だいすけ)役を中島裕翔が前作に引き続き演じる。
中村が月9に出演するのは今回が初となり、主演を務める織田との共演は、ドラマ『Oh, My Dad!!』(フジテレビ系/2013年7月期)以来、7年ぶり。また、中村芝翫に襲名してからフジテレビ系の連続ドラマに出演するのは、今回が初となる。
中村が演じるニュースキャスター・浜崎哲平(はまさき・てっぺい)は、歯に衣着せぬ発言で、あらゆる業界のタブーに踏み込み、数々のトラブルを起こしてきたが、そのトラブルで負けたことは一度もなかった。しかし、浜崎はついに名誉毀損(きそん)で訴えられてしまう。そこで、同じく負けを知らない敏腕弁護士・甲斐が訴えを取り下げるべく、浜崎の案件を担当することになる。
<中村芝翫 コメント>
――『SUITS/スーツ2』の出演が決まった時の率直な感想を聞かせてください。
本国の『SUITS』は大ヒットしている作品なので、よく存じ上げていました。自粛生活が続く中で、たまたまいろんな作品を見る機会があり、『SUITS/スーツ』のシーズン1を4話まで見たときにオファーをいただいたものですから、すごくご縁だなと思いました。
――『SUITS/スーツ2』にはどんな印象を持っていましたか?
人の心をちゃんと感じられるドラマだと思います。台本を読ませていただいたりして感じたのは、今はすべてがデジタルのように置き換えて考えることが主流になっていますが、やっぱり人の心はアナログで、そういうもの描いているドラマだと思います。
また、アメリカの社会と日本の社会は全く違うところがありますし、どう描いていくのかなと不安に思いましたが、織田さんは魔法をかけるように日本の社会に置き換えてやっているなと思いました。
――織田さんとの共演はどうでしたか?
今回、7年ぶりに織田さんと共演させていただきました。僕とのシーンも一つずつかみ砕いて、よくお考えになって下さいました。織田さんの芝居や作品に対する姿勢などはすごく勉強になります。
――演じたキャスター役の印象を教えてください。
キャスター役はいろんな題材が周りにあって、それに近づいて行かないといけないのですけど、やはりキャスターっていうのは世の中のいろんな人のことを代弁して伝える立場の人間ですので、やっぱりそういう雰囲気は少しを出せればいいなと思っています。ここまで生きてきている中での僕の人生の積み重ねも含めて表現できればと思っております。
――番組を楽しみにしている視聴者に向けメッセージをお願いします。
織田さんが作品の雰囲気を忠実に守りつつ、また織田流に『SUITS/スーツ』を表現して、人間と戦うスペクタクルみたいなものを描けていると思うので、楽しみにしていただければと思います。僕もいち視聴者として楽しみにしています!
<第9話 あらすじ>
有名キャスターの浜崎哲平(中村芝翫)が、自身のテレビ番組で人気プロ野球選手・等々力真一(佳久創)の薬物使用疑惑を報じて訴えられた。等々力の所属球団は、浜崎と番組を放送した「東都テレビ」に対して、それぞれ賠償金3億円と、番組での公式謝罪を要求する。
浜崎に会いに行った甲斐(織田裕二)と大輔(中島裕翔)は、浜崎がこれまでも社会のタブーに踏み込み、何度もトラブルを起こしてはいたものの、今回は、相手側が日本経済のドンで球団親会社のトップということもあって、謝罪するしかないのでは、と考える。しかし浜崎は「これまでも経験と勘で断定的な発言をしてきたが自分には負けた記憶がない」と言ってそれをかたくなに拒む。
そんな中、「幸村・上杉法律事務所」のトップがチカ(鈴木保奈美)か、それとも上杉(吉田鋼太郎)かをシニアパートナーによる投票で決める会議が5日後に迫っていた。
甲斐は、玉井伽耶子(中村アン)に会いに行き、復職するよう説得する。ボーナスの小切手を差し出されても首を縦に振らなかった玉井だが、甲斐の「俺が君を必要としている。ずっと君とやってきた。君なしじゃ、やれない」という言葉に心を動かされ、復帰するに当たっての2つの条件を出す。
一方、上杉は蟹江(小手伸也)を呼び出し、シニアパートナーに指名する。ファームの共同代表である上杉は、独断で1名、シニアパートナーに昇格させる権限を有していた。喜ぶ蟹江に対して上杉は、代表を決める臨時パートナー会議までは秘密にしておくよう告げる。これにより、密かにトップ争いの均衡が崩れようとしていた。
さらに大輔を訪ねて「幸村・上杉法律事務所」に、大輔の祖母・結衣(田島令子)がやって来る。大輔は結衣に一緒に住むための新居をプレゼントしようと考えていた。