1週間ずっと、『恐怖新聞』のこと…考えてました…。

だって、前回の第2話、みなさん、観ました?

シャワーを浴びている主人公・詩弦(白石聖)…。突然口から異物…!?…髪の毛!?…っていうか毛束!!しかもロング毛束!!!って思ったら、シャワーから血しぶき!!!

ママ(黒木瞳)が“カリカリカリ…”、詩弦(白石聖)は気付かず“カリカリカリ…”、後ろ姿で“カリカリカリ…”、電気も付けずに“カリカリカリ…”、やっと気づいた“カリカリカリ…”、…!?…骨!?、骨食ってる!!!ママ、パパの遺骨食ってる!!!!!

詩弦の恋人、勇介くん(佐藤大樹)に突然絡んでくる“お前誰やねん!な女”…ホントにマジで誰やねん!物語も終盤だというのに誰やねん!!忙しいんだよ!今、生きるか死ぬかレベルで忙しいんだよ!!「アタシ今より幸せになりたいだけなんです…」って知らんがな!今忙しいっつってんだろ!話しかけないで!!…(午後三時)…(怪しく鳴り響く「トルコ行進曲」)…“南無阿弥陀仏”と書かれたナイフ…トップアスリートばりのランニングフォームで走り出す“お前誰やねん!な女”、大惨劇、主人公たちに血しぶき…。

って、どんなドラマ?

ねぇ?一体どんなドラマ?

そして、実は、“お前誰やねん!な女”は、冒頭で示されていた“未成年の不倫相手”でした…。…伏線!!!繋がった!!!!うまい!!!!!…じゃねー!!

突然しつこく絡んできた“お前誰やねん!な女”が、南無阿弥陀仏のカバーをつけたナイフ取り出して、腕の角度90度!なランニングフォームで突っ走ってきて、親子殺して、自分も首切って自殺、血しぶき…って、短時間にこれでもかと詰め込まれたインパクトしかない要素が多すぎて、伏線うまい!って冷静になれるか!!!

っというわけで、つまり、第2話…最高だったね!!

そら、1週間、『恐怖新聞』のことで頭いっぱい…なるよね!!

え?!まだ見てない?!じゃあなんでこのレビュー読んでるんすか?!何してるんすか?!急いで!!FODに急いで!!見逃し配信、まだ間に合う!!!

ついつい冷めやらぬ興奮を皆さんに共有したくて、第2話の感想でこんだけ字数を費やしてしまいましたが、これだけ僕を興奮させたらもう誰も止められません。頭フィーバー状態に入ったことも相まって、第3話も大興奮の1時間!!何もかもが怪しすぎて、信じられなくて、油断できなくて、それが全て大きな期待となって、最後、スパークします!!

どんだけフィーバー状態に入ってるかというと、前回、あれだけ“恐怖新聞”の恐怖具合を体験したんですから、詩弦も勇介くんも反省&学習するんだけど、勇介くんが心のケアをした方がいい!と詩弦に紹介した“カウンセリング”のビジュアルがあまりにカジュアル!表参道の美容室か!っていうくらいカジュアル!そんなとこのカウンセリングで“恐怖新聞”の呪い、解けるわけねーだろ!!って、勝手に無駄に興奮してツッコんじゃうくらいのフィーバー状態。そのカジュアル具合には、実は何の意味もないんだけど、こっちで勝手に意味付けして、ツッコんじゃうくらいのフィーバー状態。興奮しすぎて、何もかもが気になっちゃうんです!!だけど勝手に気になった“カウンセリング”については、後ほど全く別方向で食い込んでくるんだからもう期待を裏切らなすぎてさらに大興奮!どの事象についても見逃せないんです。

そして、その“カウンセリング”によって得た「“恐怖新聞”に関わらない…」っていう助言をあざ笑うかのように、“恐怖新聞”がどこまでもどこまでも詩弦を追いかけ、読まずに捨てても追いかけ、自転車乗っても追いかけ、トイレに入っても追いかけ、しかも追いかけてくるだけじゃなく、何としてでも詩弦に中身を読ませようとするデッドヒートは、対“ただの紙切れ”なはずなのに、小道具に留まらない、ちゃんと意思を持った俳優として、“恐怖新聞さん”も大活躍してくるのです。

でもってその“恐怖新聞さん”があまりにしつこいもんだから、前回大失敗したっていうのに、またしても予言を阻止せよ!な展開になっちゃうんだけど、今回は“カリカリカリ…”って骨食ってた黒木瞳ママが参戦してくるんで見応え十分。前回、親子とは思えない地獄の押し問答だった…「お父さん、お前(詩弦)なんて生まれてこなきゃよかったって言ったのよ!」「嘘よ!」「ホント!」「嘘よ!嘘!嘘!!嘘―ッ!!!」…この一連の悪夢、どうやっても取り戻せない悪夢をママが突然に謝罪し、“生まれて来なきゃよかった”は、お父さんの“へそ曲がり”なのよ(=本心じゃない)で済ますという荒業を見せるのです。

だけど、あそこまで言われたはずなのに、ちょっと納得、ママ、謝ってくれて良かった…って、なってしまうのは、黒木瞳ママのダダ洩れミステリアスと、ただモノじゃない感の賜物。さぁ切り替えて予言阻止するわよ!ってなテンションへと一気にもっていくのです。しかも今回の予言は“幼児虐待”という超ヘビー級な案件のはずなのに、その深刻さとは裏腹に二人仲良く、ルンルン気分で、時にママのとてつもない行動力と厚かましさを発揮しながら奮闘していく様子は、前回の“呑気なリハーサル”の発展バージョンのようで、嫌な予感と大きな期待しか生まれません。

で、やっぱり前回同様、予想の斜め上をいくミスリーディングで僕らを痛快にだまし、想像もしてなかった結末へ…ってなだれ込むんだけど、ここは、前回の大スペクタクルを見ちゃってるもんだから、今回の結末には、不謹慎ながら、結構ガッカリしちゃうんですよ。え、もう前回のようなスペクタクル…見れないんだ…そんなエンディングじゃ納得しないよ!…チェッ!!…ってなるのは束の間。実はその“ガッカリ”は、直後に待ち受ける“最低過ぎる出来事”と、次回以降に繰り広げられるであろう大バトルへの壮大な“フリ”となっているのです。だから今回感じてしまう“ガッカリ”を、その時、ちゃんと噛み締めていましょう!噛み締めれば噛み締める程、その直後に起こる“最低過ぎる出来事”と、これからの『恐怖新聞』をさらに楽しめるはず!!です!!

って、今後のお話、知らないんだけどね…。でも、もう、そうとしか思えない…このドラマには信頼感しかない!!

で、その“最低な出来事”ってのがさ…。前回の血しぶきによってスイッチ入っちゃった桃香ちゃん(片山友希)の怪しい動きと、第1話から僕も指摘していた勇介くんのあの“スピード感”がヒントなんですよ…。

勇介くんファンの方…覚悟をもってご覧ください。そして、次回レビューで、その思いを共に分かち合いましょう!

また来週!!!

text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)