9月20日(日)俳優・柳楽優弥の30歳記念アニバーサリーブック「やぎら本」が発売され、リモート会見が行われた。
柳楽は、2004年第57 回カンヌ国際映画祭にて、是枝裕和監督の映画「誰も知らない」で、当時14歳という若さで、史上最年少・日本人初となる最優秀主演男優賞を受賞。
その後も数々の映画、ドラマに出演し、2016年に放送されたドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ)では、第89回ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞において最優秀助演男優賞を受賞。さらに同年出演した、映画「ディストラクション・ベイビーズ」では見事な怪演を見せ、キネマ旬報ベスト・テン主演 男優賞などを獲得した。
そんな柳楽にとって、初となるパーソナルブック「やぎら本」には、今年30歳を迎えるということから、これまでの俳優人生やプライベートな歴史に迫り、役者の顔だけではない、等身大のありのままの素顔も収録されている。
「いつの間にか脱いでた」お気に入りの写真を紹介
――本の中でお気に入りの写真を教えてください。
(ドーナツを食べている写真を見せて)笑っちゃってるもん、超うれしいんだろうな(笑)。ドーナツ食べてますよ。ドーナツを食べているんですけど、(ページをめくり)カーディガンがなくなったぞ(さらに、ページをめくり)…で、気がついたらベッドで脱いでたっていう(笑)。
カメラマンさんが「カーディガン脱いでみようか」とパシャパシャ(と撮る)、「Tシャツ脱いでみようか」とサラッと言われて、自然に誘導されました(笑)。
もう1枚のお気に入りカットは、ニューヨークでの夕陽ですね。ニューヨークにビーチがあって、遊園地もあるんですけど、とても思い出があっていい写真だなって。ポスターにしたくなるようないい写真をいっぱい撮ってもらえたので、うれしいですね。
紙面では、是枝裕和監督、クエンティン・タランティーノ監督との対談も実現
――是枝裕和監督との対談インタビューの印象は?
是枝監督は、僕のデビュー作「誰も知らない」の監督で、この映画は自分の運命が大きく変わる作品でした。作品の時の話だったり、これまでを振り返った話だったり、これからどういう気持ちで俳優をやっていけばいいのかという、過去と未来について話せたので、映画ファンにもみていただきたいです。
他にも「監督が主演俳優に求めるものについて」聞いたりと、貴重な回答をいただけたので、楽しんでいただけたらと思います。
――クエンティン・タランティーノ監督の印象は?
奇跡的に会えたなっていう、こういうタイミングで会うんだというのも1つの感動でしたし、インタビューもとても丁寧に、マシンガントークでいろいろなことを語ってくれました。
僕はレオナルド・ディカプリオさんが大好きなので、タランティーノ監督の映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の話を聞けて、とてもうれしかったですね。
――今後の俳優としての目標は?
「目指した方向に人は行く」って信じていますから、多くの目標の中の1つを言うのであれば、3大映画祭(カンヌ・ヴェネツィア・ベルリン)にもう1度行きたいですよね。そうなった時のコンプリート感を体験してみたい。30代もそういう目標に向かって、1歩ずつ頑張っていきたいなと思います。
――今後、挑戦してみたいジャンルの映画は?
映画「寝ても覚めても」の濱口竜介監督、今泉力哉監督(映画「愛がなんだ」など)の世界観が好きで、“ちょっと恋愛要素のある作品”に出たいです。