毎週火曜0時からFODにて配信中のドラマ『スイートリベンジ』。“オトコ”にひどい振られ方をして、身も心もボロボロになった“オンナ”から依頼を受けた“落とし屋”のマリコが、同じ痛みをオトコに与えて復讐する様子をスカッと痛快に描いている。
本作は、2020年にFODにて配信されたSeason1の前編(全6話/現在フジテレビにて毎週月曜深夜に放送中)の続編となる。メインキャストは前編に引き続き、復讐を請け負うスイートリベンジ社の社長・マリコを夏菜、マリコの忠実なスタッフであり調査員のケンジ役に森永悠希、マリコに憧れスイートリベンジ社で働くユミを古畑星夏が演じる。
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続編では、マリコのオトコを落とすテクニックや華麗な七変化はそのままに、濃厚なキャラクターも登場し新たな展開も繰り広げられる。続編への出演を喜ぶ3人に、撮影中のエピソードや作品の見どころを聞いた。
<夏菜・森永悠希・古畑星夏インタビュー>
――続編が決定したと聞いたときの感想は?
夏菜:「良かった!やるんだ」と思いました。ドラマを見てくださった方の反響が少なからず影響したことによっての続編なので、すごく自信にもなりました。
森永:うれしかったですね。やっぱり見ていただいた方に楽しんでもらえていないと続編はできないので、ちゃんと結果がともなったんだなって。
古畑:周りの人に「続編あるよね?」って聞かれたときに、「あるよ」って言えるのがすごくうれしかったです。
――前作よりパワーアップした点、印象に残っているキャラクターはありますか?
夏菜:キャラクター的にはこれまでで一番ハイテンションなキャラクターが出てきたりするので、その辺はパワーアップしたかなと思います。
森永:扱う案件も結構ディープですし、ゲストで出てくださるキャラクターも、前回よりもさらにひと癖ふた癖ありますしね。
夏菜:ちょっと犯罪入ってる人もいるよね(笑)。今回はYouTuberの“マリちゃん”という“フワちゃんもどき”なハイテンションなキャラクターが一番振り切った役だと思います。自分でもゲームの配信を酔っ払いながらしているんですが、そのときのモノマネをそのままやらせていただきました。
――森永さんと古畑さんはマリコの七変化で印象に残ったキャラクターはありましたか?
古畑:全部すごく似合っていたんですけれども、「めっちゃ似てる」って思ったのが“マリちゃん”です。見た目も声も“フワちゃん”にそっくりだったから、「あそこまでのクオリティに持っていけるのが本当にすごいね」って話を森永さんとしていました。
森永:インパクトが強すぎたからね(笑)。
夏菜:頭の中では「私は今お酒を飲んでいる、お酒を飲んでいる」っておまじないをかけてから、スイッチをポンって入れて演じていましたね(笑)。
森永:僕らも七変化をしてみたい、ケンジとユミも潜入したいとプロデューサーさんにはお願いしています。
古畑:普段の自分とはかけ離れた格好がしたい!サブカルルックとかキノコヘアを被りたいです(笑)。
森永:僕は原作(原案:澤田賢一/漫画:柏屋コッコ)に出てきた執事をやってみたい。ケンジがヒゲをつけてちょっとおじちゃんぽい感じのキャラクターを頑張ってやってるみたいな。
夏菜:いいね似合いそう!確かにこの2人の七変化も見たいので、さらなる続編があったらぜひ(笑)。
「現場では、恋バナと料理の話で大体盛り上がっています」(夏菜)
――続編では敵対する「ビターリベンジ社」との関係性、そして両方の会社の狭間で揺れるユミの姿も描かれています。撮影中に印象的だった出来事はありますか?
古畑:ビターリベンジ社はめっちゃお金あるんですよ!室内のセットがすごい綺麗だし、広いし涼しいし。めっちゃ良かったんですよ。
夏菜:スイートリベンジ社はとにかく暑かった!だからビターリベンジ社がマジで羨ましかった(笑)。撮影時には基本的に換気のために窓とドアを開けているので、そうするともう外気が暑くて過酷だった…ちょっと待って、きつい思い出しかない(笑)。
森永:とにかく暑くて。だからビターリベンジ社を見たときに、夏菜さんと2人で「いいなぁ」って言っていたんですよ。
――久々に撮影で集結して、この3人のチームワークはいかがでしたか?
森永:いい意味で“家感”がありますよね。
夏菜:この3人でいると、家のソファでしゃべっているような感じ。今回は割としゃべる時間があったから、結構しゃべり尽くしたよね。撮影以外ではメールをやり取りするといった交流はないです、だって毎日会うから。
古畑:わざわざ連絡をするより、現場で会ってしゃべったほうが早いですもんね。
夏菜:みんなドライなんです、だから心地いいんです。現場では、恋バナと料理の話で大体盛り上がっています(笑)。
――今回もたくさんの恋愛テクニックが登場します。「これは使えるな」と思ったものはありましたか?
古畑:ギャップを計算して出すのって、やりたいけれど難しそうだなって思います。でも、ギャップをいかに見せられるかという人がモテるんだなぁって。
夏菜:まず、「自分にとってのギャップってなんだろう?」ってところから始まるよね。星夏ちゃんだったら、見た目がかわいくて完璧だから、何ができたらギャップになるのかなぁ。
森永:「こう見えて意外と男っぽいんだ」みたいな路線のほうがいいかもしれない。例えば、服を勢いよくバーッて脱ぎ散らかすみたいなのを見せられたら、「おっ!?」て感じにはなるかもしれない。
古畑:結構ずぼらな部分があるので、引かれない程度にもっと出していこうかな(笑)。
森永:過去の恋愛をなぞってあえて上塗りしていくというテクニックが出てくるんですが、僕だったらわざわざしないだろうから驚きました。以前の恋愛と違う方向で攻めたほうが、相手に自分の印象を残しやすいんじゃないかなと思うけれど、あえて前の彼女を思い出させるようなことをして、上塗りしていくっていう…ちょっとびっくりしましたね。
夏菜:確かに!でもそれをやるには、相当過去の恋愛のリサーチが必要だけどね(笑)。私は、普段冷静なマリコが感情を出して涙を流すシーンがあって、「こんな風にうまいタイミングで涙が出せればいいなぁ」って思いました(笑)。
「夏奈さんは全部違うキャラクターを見事に演じ分けている」(森永悠希)
――お互いに俳優としてリスペクトしている部分はありますか?
夏菜:森永くんと星夏ちゃんは、私がどんなに変なボールを投げても応えてくれる安心感があります。例えばユミちゃんみたいな“健気に情熱的に頑張る”役柄って、これまでに私も経験してきたし、若い女優の誰もが通る役。煙たがられて、うざったがられがちな役だから、私はうざったがられるタイプだったんです。でも星夏ちゃんは、嫌味がなくすごくうまいところでお芝居している。みんなが応援したくなるようなキャラクターを演じていて、すごくうらやましく思います。
森永くんも頭の回転が速いし、演技に対しての反応や瞬発力の高さがあって、どんなアドリブを入れても返してくれる。大黒柱じゃないですけれども、この3人の安定感があるのは森永くんのおかげだと思います。2人とも尊敬しています。
森永:この作品で夏菜さんのすべてを見せていただいているといっても過言ではないほど、全然違うキャラクターを見事に演じ分けられている。ひとつの作品の中で差を付けるというのは、悩んだりすることも多いと思うんですけれども、全部違うキャラクターになっている。本当に役者として勉強させていただいています。
僕は台本に書いてないこともアドリブで言うことがあるのですが、それに対して古畑さんは柔軟に返してくれるのでありがたいなと思っています。
古畑:私からするとお2人は、ひとつひとつやることが丁寧というか、台本に書かれている以上のことをやっていらっしゃって。俳優ってこういうものなんだなって毎回思いました。
夏菜:(笑)。
森永:うれしいな(笑)。
――最後に、視聴者にメッセージを!
夏菜:今回は敵対するビターリベンジ社が出てくることもあり、その両方に関わるユミちゃんが「味方なのか敵なのか」というところにも注目してほしいです。あとはどんな過去があって、マリコがこうなったのかという背景が少しだけ出てくるので、そこもぜひ見てもらいたいです。
森永:前作よりもスイートリベンジ社の3人の内面的な部分というのが掘り下げられています。ケンジくんでいえば、相変わらず依頼人のためにワタワタしているのに、今度は内輪の問題でもワタワタと振り回されている感じというのにも注目していただけたらと思います。
古畑:続編では登場人物一人ひとりの裏側、真実が出る部分があります。『スイートリベンジ』はサクサクとテンポよく進む見やすいドラマだと思うので、いろいろな方に楽しんでもらいたいです。
<夏菜・森永悠希・古畑星夏「質問カード」に挑戦!>
和気あいあいとしたインタビュー後に、「やってみてほしい・聞いてみたい」ことを書いた質問カード企画に挑戦してもらった。夏菜→森永、森永→古畑、古畑→森永の順番で選んだカードと、その質問への回答とは?意外(!?)な姿も飛び出した様子は動画でチェック!
<『スイートリベンジ』ストーリー>
主人公は、オトコを研究材料としてしか見ていない、風変わりなオンナ・マリコ。彼女にとってオトコとは“モルモット”であり、恋愛とは“実験”。
そんな彼女には、もうひとつの顔がある。それが「株式会社スイートリベンジ」の社長・マリコ。この会社の稼業は、オトコに酷いフラれ方をし、身も心もボロボロになったオンナから依頼を受け、“同じ痛み”をオトコに与えて失恋の恨みを晴らすこと。
マリコは独自の研究から導き出した方法で、まずは、ターゲットのオトコを自分に惚れさせ骨抜きにする。その後、自分に惚れたオトコを完膚なきまでに振る。オトコを恋に落としてから、容赦なく地獄に落としていく。研究の延長線上として始めた“落とし屋”だが、マリコの研究は、はからずも世の女性を助けている…。
マリコの武器は、膨大な数のオトコから得た研究結果を元にした、オトコを落とすための数々の“落としテクニック”。毎回現れるターゲットのオトコによって、攻略パターンも彼女の姿も七変化。マリコの手にかかれば、恋に落ちないオトコなどいない!
『スイートリベンジ』の最新情報は公式サイトまで。
撮影:河井彩美