A.B.C-Zが主演を務める舞台「オレたち応援屋!! On Stage」が10月3日(土)に開幕。
初日公演の前にメディア向けの公開ゲネプロと取材会が行われ、A.B.C-Zの橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一、共演するジャニーズJr.内ユニット7 MEN 侍の菅田琳寧、佐々木大光、そして森公美子、泉見洋平、能條愛未が登壇した。
本作は、A.B.C-Zが座長の演劇ユニット「ABC座」による舞台「ABC座2016 株式会社応援屋~OH&YEAH!!~」(演出:錦織一清、脚本・音楽:西寺郷太)を原案にした映画「俺たち応援屋!!」(10月23日公開)の前日譚を描いたもの。映画と舞台で同じ題材を同時期、同出演者で上演する試みは東宝史上初となる。
人々を“応援すること”を生業とする応援屋を演じるA.B.C-Zの5人は、それぞれに宛て書きされたキャラクターを好演。世の中の困っている人々を明るく元気に応援する姿は、観客の気持ちをも明るく励ましてくれるようで、まさに当たり役と言える。
舞台にはキラキラした歌と踊りもふんだんに盛り込まれ、菅田と佐々木、そして大関荷風、尾崎龍星、小鯛詩恩、滝本海都といったジャニーズJr.のキレの良いダンスが華を添える。
物語は5人が働く喫茶店にオーナーの双子の姉(森公美子)がやって来るところから始まる。
そこに呉服屋の娘(能條愛未)から寂れゆく商店街を応援してほしいという依頼、間もなく異動となってしまう刑事(泉見洋平)からの10年前に起きたある事件の解明を手伝ってほしいという依頼が複雑に絡み合いながら、テンポよくコミカルに展開していく。
そして、それぞれが応援屋を志した理由も物語の中で明らかに。舞台と映画を合わせて楽しめる構成になっている。
舞台上で楽しそうに自分のキャラクターを力いっぱい楽しんで演じていたA.B.C-Z。身体能力だけでなく笑いのセンスにも定評のある彼らならではのアドリブも見逃せない。
仲間の大切さ、仲間を思う気持ち、「大変な時こそ、笑ってピンチを乗り越えよう」というメッセージが、5人の熱い応援とともにダイレクトに観客に響くエンターテインメント作品に仕上がっている。
2020年に会えなかった分、愛をギュッと詰めた舞台に
ゲネプロ後に行われた取材会は、終始笑いに包まれた。戸塚は、「映画と舞台で同じテーマを同時期に上演するというのは東宝史上初ということで、『A.B.C-Zキてるな!』と思ってもらえたら」とコメント。
すると、「ちょこちょこモノマネやツッコミも入れているので、その辺も楽しんでもらえたら」(河合)、「森さんとのラブシーンもあったりなかったり、楽しんで演じさせてもらっています」(橋本)、「キャラクターを楽しんで演じているうちに、映画のキャラとの整合性が取れなくなってきました」(五関)、「映画版では塚田僚一の頭の悪さは2割増しですが、舞台では10割増しです」(塚田)と、それぞれ笑いを交えつつ舞台をアピールした。
また、舞台上で緊張しきりの菅田と佐々木を思いやり、河合が「自ら積極的に演出家の方や先輩にアドバイスをもらいに行く」と、2人の姿勢を褒める場面も。続けて「誰のアドバイスが一番よかった?」と聞き、言いにくそうにする2人にしつこく促すと、2人がせーので口に出したのは「戸塚くんです!」との答え。
河合は、「なんだよ!もうちょっと忖度しろよ!」とすかさずツッコんで爆笑を誘いつつ、「どんどん舞台中に成長していくと思います」と先輩らしく温かくフォローもしていた。
劇中で橋本とラブシーン(?)を演じる森は、A.B.C-Zメンバーの中で好みのタイプを聞かれると、「みんな大好きなんですよ。五関くんなんて小さい頃から知ってるし。みんなが何に出演していたなとか全部知っているんです」と“ジャニーズフリーク”ぶりを披露。
そして、「この中から選ぶなんて恐れ多くてできないんですが、選ぶとしたらジャニーさんですね」と、本作で“エターナル・プロデューサー”として名を連ねている故・ジャニー喜多川氏の名を挙げる。
すると、塚田が「今回の舞台にはジャニーさんの楽屋がある」と明かし、写真が置かれている楽屋には、毎日お花とお菓子が供えられていると説明。「何か食べたくなったらジャニーさんの楽屋に行きます」と菅田と佐々木も笑顔を見せた。
口々にジャニー氏の話を笑顔で語るメンバー。「ジャニーさんの部屋があるだけで、気持ちが引き締まる。ちゃんと見てくれていて、ジャニーさんにみんなが応援されている」と河合が感慨深げに語る。
そして、劇中で戸塚が「ニシキ!ヒガシ!カッちゃん!頑張れ!」と声を上げて応援したシーンについて問われると、実はアドリブだったと明かし、取材陣を驚かせた。「言うつもりもなかったんですけれど、きっとジャニーさんが体の中に入って、『少年隊頑張れ!』って言ったんじゃないですかね」と、ジャニーズ事務所を退所すると発表した錦織一清と植草克秀を思うジャニー氏の心を代弁(?)し、「12月12日、少年隊のDVD-BOX発売になります!」と先輩へのリスペクト心あふれる宣伝をして笑いを誘った。
最後に、橋本は引き締まった表情で、「5人としてお客様の前に出るのが1年以上ぶりで、観に来てくれるお客様にやっと会える。本当に今日この日を大事にしたいなと思っています。2020年に会えなかった分、愛をギュッと詰めていこうと思っています。このABC座、ジャニーさんにも喜んでもらえるようにこのメンバーで頑張っていきます」と、舞台を楽しみにしているファンに向けてメッセージを送った。
最新情報は、「オレたち応援屋!! On Stage」公式サイトへ。