FODで配信中のドラマ『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』で、主人公・志乃(松井玲奈)に対してストレートに愛をぶつける9歳下の青年・真雪を演じている鈴木仁。(松井玲奈との2ショットインタビュー記事はこちらから! )

雑誌「メンズノンノ」専属モデルを務めるだけでなく、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ)など、話題のドラマに立て続けに出演し、11月には人気漫画を原作とした初主演映画「ジオラマボーイ・パノラマガール」の公開も控える。 

そんな、役者としても今後の活躍が期待される鈴木にインタビュー。役への向き合い方や、今後挑戦したい役柄、そして気になるプライベートについても話を聞いた。 

「役によって向き合い方を変えている」 あえて原作を読み込まず挑んだ『30禁』

──『30禁』で、真雪は造園業者に務めていますが、特別な役作りはしましたか? 

まず、道具の扱いについては撮影前に教わりました。ハサミの使い方から丁寧にしないといけなくて、そういった道具や自然への触れ方の部分は、自然が好きな真雪を演じるために、意識していました。 

この植物はこういう特徴がある、ということも教えていただきながらやっていましたね。 

植物の茎の太さによって切り方がだいぶ変わってくるんです。葉っぱによっては斜めに切った方が形が綺麗に整うとか、真ん中から生えてくるものは真っ直ぐ切っちゃっていいとか…ひとつひとつ特徴があって、勉強になりました。 

──お仕事をする上で心がけていること、ポリシーはありますか? 

「毎回必ずこう取り組む」と決め込むのではなく、「場合によって変える」タイプです。役によって向き合い方を変えている、というのがポリシーかもしれないです。 

今回は、原作マンガをあまり読まずに挑みました。原作はドラマに比べてラブシーンが多かったので、それよりも台本から真雪の感情を知ることを優先した、というのがあります。実際に松井さん演じる志乃と向き合ってみてどうなるか、ということを模索してみたかったので。 

──マンガがお好きだそうですが、今ハマっているマンガはありますか? 

最近は「潮騒の魔女」ですね。少年マンガとか少女マンガって分類するのは難しいんですが…ファンタジーもので、異世界にあるレストランの話です。 

いろんな方面から時空を超えてお店にやって来たお客さん自身の悩みを、レストランのシェフでもある、主人公の魔女が調理して、食事にして出してあげる。それをお客さんが食べることで、自分の抱えている思いに気づいたりして。 

ちょっと不思議なマンガで、新しいなあと感じます。1話完結型なので気軽に読んでみてほしいです。 

「モデルを始めて、写真にも興味が」友達と集まれば自然と撮影大会に

──最近のホットなニュースはありますか? 

自粛期間に料理を始めました。元々作っていた鍋料理に加えて、カレーとか、スパゲッティとか、レトルトじゃなくて自分でソースを作ったり。いい感じにできたと思います。 

──一番美味しくできた料理は何ですか? 

鍋(笑)。もう具材を入れちゃえばいいので、結局一番簡単だなって。特にキムチ鍋が好きですね。暑い日に熱いものを食べるのが好きで…逆に、冬にアイスを食べるのも好きです。  

あと、外出自粛期間は、外で友達と会うことも少なくなっていたんですが、最近久しぶりに会えました。フィルムカメラが好きで、友達と撮り合ったりしています。 一緒にいるモデルの友達がみんな写真好きなので、よく写真撮影大会みたいになっていて。 

この写真は、他の人が向こう側から撮っている被写体をこっち側から撮ってみたんです。カメラをしっかり向けていたわけじゃないのに、「意外といい写真撮れた」と思って、お気に入りです。 

──写真を撮り始めたきっかけは? 

モデルを始めてから、写真にも興味を持ち始めました。撮ってもらう側として、撮ってくださっている方がどんなことを考えているのか気になって。ちょっと自分も撮ってみようかなって思って始めたらハマっちゃいました。 

──写真はどういうときに撮るんですか? 

普段からカメラを常に持ち歩いていて、風景を撮ったり友達を撮ったりしています。 

演じてみたいのは“家族もの”「人間関係からどう作っていくのかを知ってみたい」

──ご自身が考える、自分のPRポイントはどんなところですか? 

「自分であり続けるところ」ですかね。周りに流されないことは、自分の良さだと思っています。「自分らしく」というのが自分の中でのテーマのひとつなので、そこには真っ直ぐ、でもその中で、俳優としては演じる役と向き合いながら、新しい自分を発見していきたいと思っていますね。 

──どんなとき、自分であり続けられていると感じますか? 

例えば友達付き合いとか。無理にやっていることがなくて、自分が本当に仲良くしたいと思った相手と付き合い続けています。合わない人と無理に一緒にいても、作られた自分になってしまう気がするので、そこは大切にしています。 

──見た目のチャームポイントはどこだと思いますか? 

笑ったときにできる目尻のシワ…って、言われます(笑)。なので自分でも「そこなのかな?」って。特に嬉しいとかはないんですが、「確かに特徴的だな」とは思っています。 

──今後、演技で挑戦したい役柄やシチュエーションはありますか? 

家族ものをやってみたいです。兄か弟役で。家族を演じるとき、今まで自分がやってきた以上に、演者同士のやりとりが親密じゃないといけないと思うし、まず人間関係からどう作っていくのかを知ってみたいし…何より、まだやったことがないので興味があります。 

──思い描いているのは“ほのぼの系”家族ですか? 

うーん…でも、“家族間の闇”とかもやってみたいですね。マンガでも闇のあるものが結構好きなので。闇を持った人物の、裏の心情とかを考えながら挑んでみたいです。 

──ぜひ、そういう役が見られるのを楽しみにしています! 

お願いしまーす!(天に向かって) 

撮影:河井彩美