10月14日(水)放送の『林修のニッポンドリル 取材180時間!進化した成田空港&羽田空港SP』では、みやぞんとフワちゃん、別府ちゃんことエイトブリッジの別府ともひこが成田国際空港と羽田空港の秘密に迫った。
別府が調査したのは、格安航空会社のジェットスター。別府は、格安運賃の秘密を握る客室乗務員=キャビンクルー(CC)と共に、成田〜新千歳間を往復。すると、低運賃を実現するためにCCが行っている4つの工夫が明らかになった。
①出発前の打ち合わせは8分を厳守
フライトの情報などを共有するためにCCが行っているブリーフィングは、8分で終了。1分単位で見直した徹底的な時間短縮により、1機体が1日に飛べる回数が増え、回転率がUP。
②出発前に搭乗ゲートでアナウンスを行う
わずか10分で機内の出発準備を完了した4人のCCのうち、1人は一度飛行機を降りて、効率化のため搭乗アナウンス業務にあたる。
③CCが機内サービスを販売する
ジェットスターの機内サービスは、必要な乗客が必要なものだけを購入してもらい、チケット代を安くするシステム。お客さまに気持ちよく買い物してもらうために、CCは提案力やセールススキルを磨いている。
④フライト後にCCが機内の掃除をする
他社では目的地に到着してから出発まで1時間ほどかかるところを、ジェットスターは最短35分で出発して、機体の回転率をUP。4人のCCが座席の清掃やシートベルトの整理を行っている。
ほか、離陸後アナウンスがあるまでは窓の日よけを閉めて、機内の温度をなるべく下げ光熱費を削減するなど、ジェットスターでは細部に至るまで経費削減を徹底していた。
同じ種類の機体を使うメリットを最大減活用&転職組のスタッフの雇用でコストカット
別府は、一般人は入ることのできない制限区域で働く、地上スタッフにも密着することに。地上スタッフから教えてもらった、低運賃の秘密とは…?
①荷物はコンテナごと飛行機に積む
手荷物カウンターで預けた荷物は、他社ではコンテナに荷物を入れ飛行機まで運び、そのあとはベルトローダーを使い1つずつ積み込む。
しかし、ジェットスターでは荷物を積み込んだままコンテナごと飛行機に載せられる方式を採用。これにより人員も少なくすむため、コストも大幅にカットできる。
すべてこのシステムなのは、LCCではジェットスターだけ。実は、ジェットスターの飛行機はすべて同じ種類の機体を使用。そのために、すべての機体で同じコンテナを使って荷物を積み込むことが可能なのだ。
②スタッフ1人でプッシュバックができる
自力でバックすることができない飛行機は、「パワープッシュユニット」という車両を使ってバックさせる必要がある。
通常は運転手・無線担当など2〜3人必要だが、ジェットスターでは、パイロットとは有線で直接連絡をとるため無線担当者は必要なく、さらにリモコンで操作するため1人でプッシュバックをすることができるのだ。
③クルーの多くが転職組
スタッフは、転職組を多く採用し、ビジネスマナーなどの基本的な研修を短縮。その分、安全や保安訓練に集中できるため人材育成にかかるコストを極力少なくすることができ、低運賃実現に一役買っているという。
また、倉庫を借りて訓練施設を作ったり、訓練用の機体のモックアップ(模型)の一部を手作りしたりと、航空業界の常識にとらわれない工夫を重ねて、ジェットスターは低運賃を実現しているのだ。
衣服に付いた微粒子から薬物を検出!?麻薬検査機をみやぞんが体験
みやぞんは、成田空港の最新情報を調査した。成田空港では、保安検査場や出入国審査場、税関などが混雑解消のために様々な進化を遂げている。
成田空港の税関検査場では、みやぞんが麻薬検査機を特別に体験&テレビ初公開。
みやぞんのスーツケースに仕込まれた怪しいお茶の缶を発見した税関の担当者は、まず缶の重さを計測し、表示された内容量と実際の重さに違いがないかどうかを確認する。
重さに明らかな違いがある場合、中身がすり替えられている可能性が高いので、再検査のために別室へ。
別室では、職員がみやぞんの衣服の表面を不織布(ワイプ)でゴシゴシ。薬物の常習者の場合、洋服に薬物の微粒子が付いていることが多いためだ。
服の表面を丁寧に拭き取った不織布を麻薬検査機にセットすると、粒子の成分を分析できる。
私服から「コカイン」の成分が検出されて焦るみやぞんだが、これは空気中に漂う違法薬物に似た極微量の成分に機械が反応したもの。高い精度を誇る麻薬検査機が、薬物汚染を防いでいるのだ。