10月30日(金)公開の映画「罪の声」の公開直前イベントが10月22日(木)に都内で開催され、主演の小栗旬と星野源、土井裕泰監督が登壇した。
本作は、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10で第1位を獲得し、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士の同名小説を、「いま、会いにゆきます」「麒麟の翼」「ビリギャル」など大ヒット作を次々に生み出してきた土井監督、『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『MIU404』(ともにTBS)の野木亜紀子脚本で映画化。
原作小説は、日本中を巻き込み震撼させて未解決のまま時効となった大事件をモチーフに、綿密な取材と着想が織り混ぜられ、事件の真相と犯人像に迫るストーリー仕立てで、“本当にそうだったのではないか”と思わせるリアリティが大きな話題を呼び、フィクションでありながら、現在、累計70万部を突破している人気作。
未解決事件の真相と謎の犯人グループを追う主人公の新聞記者・阿久津英士を小栗が演じ、幼少期の自分の“声”が事件に使われていたことを知ってしまう、もう1人の主人公・曽根俊也を星野が演じている。
同映画のイベントで初めて観客の前会場に立った小栗は、「こういう状況になる前は、映画を作ったら公開できるものだと思っていました。当たり前が当たり前じゃなくなった中、みなさんの前に立って挨拶ができるのは幸せだなと思います」と感極まっている様子。
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星野は「(会場では観客は)発声ができないですが、ものすごく温度を感じます。みなさんが楽しみにしてくださっているんだなというのが、何も言わずとも伝わってくる。人前は楽しいなと改めて思いました」と言い、「ぜひ映画を楽しんでほしいです」とほほ笑んだ。
本作が映画初共演となった小栗と星野。共演を経て変わったお互いの印象を聞かれると、小栗は「特に印象が変わったことはないですね。やさしくて、物腰柔らかい感じはずっと変わらず」と言うも、「自分から“旬”と呼んでくれとオファーしたら、最近は普通に僕のことを旬と呼んでくれるようになったことは変わったところです」と満面の笑みで告白。
すると、星野は「そうだね。旬」とニヤリ顔で小栗をみつめ、「かなり仲良くなりました」と笑顔を見せた。
一方、星野は小栗について「いろんな役をやられているので、どれが素の小栗旬なのかわからなくて、どんな人なのか楽しみにしてたんです」と共演前の心情を明かし、「現場ではすごく落ち着いていて、そっと現場にいるタイプ。話す時もボソボソ2人で話している感じがすごく楽しくて、現場の居方がシンパシーを感じて、この人、好きだなと思いました」と打ち明けた。
土井監督はそんな2人の印象を「2人とも周りを緊張させず、居心地のいい方。僕は楽でしたし、いろんな相談も割とフランクにできて」と振り返り、「真相に向かっていくバディものとしての面白さも、この2人のコンビネーションでちゃんと出たと思います」と手応えを明かした。
「罪の声」のタイトルにかけて、2人が日常生活で「罪」だと感じたことを明かす一幕も。小栗は「食べちゃいけないような時間に何かを食べてしまうこと」と吐露すると、星野は「そもそもなんで夜中に食べちゃいけなんですかね」と疑問を呈し、小栗は爆笑。
さらに星野は、「夜中に食べるものはおいしい。『食べればいいじゃない』って思いますね」と笑顔で持論を明かした。
また、小栗は「星野源ボイスは罪ですね。気持ちを穏やかにさせる声の持ち主です」とニヤリ。
それを受けて、星野も「旬もハスキーボイス。テレビを通した時には気づいてなかったんですけど、隣で話をしていると、普通にしゃべってるだけなのに、なんか胃やお腹のあたりが震えるいい声だなと思います」と絶賛。
隣でニヤニヤしながら聞いていた小栗は「ありがとうございます!」とドヤ顔を見せていた。