2018年、2019年に2シーズンに渡り放送された連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』 。そのSeason 3がスタートした。
Season 3のトップを飾るのは、注目を集め続ける関西ジャニーズ勢。関ジャニ∞、ジャニーズWEST、関西ジャニーズJr.のなにわ男子、Lil かんさい、Aぇ! groupが4週に渡って特集される。
関ジャニ∞の“覚悟”と、受け継がれるエンターテイナーとしての姿勢
初回、10月23日(金)の放送は、episode1「揺るぎない覚悟を」。新型コロナウイルスの影響でライブや舞台の中止を余儀なくされた彼ら。そんな状況でも、地元・大阪からエンターテインメントの力で日本を元気にしようと、この夏、「Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~」というプロジェクトをスタートさせた。
同プロジェクトは、7月28日“なにわの日”に万博記念公園で行う総勢70名以上の野外ライブを皮切りに、関西ジャニーズ勢にとってホームグラウンドと言える大阪・松竹座での無観客生配信ライブを行うもの。番組は、このプロジェクトに臨む関西ジャニーズのメンバーをリハーサルから追っていた。
リハーサル中、「自粛期間でたまっていた部分を大放出する場でもあるので、成長した姿を見てほしいなと思います」(道枝駿佑/なにわ男子)と、メンバーたちはカメラに向かって熱い意気込みを語る。
万博記念公園での公演の前日、1度しかない、全グループが揃って参加するリハーサルが行われた。関ジャニ∞が中心に立ち、立ち位置や振り付けなどの確認をしたり、動き出しのタイミングをスタッフに細かく提案したり、丸山隆平(関ジャニ∞)がおどけて空気を和ませたりするなどして、引っ張っていく。
その中で、少しでも時間ができると、1人振り付けを確認していた大倉忠義(関ジャニ∞)。そんな先輩の姿を間近で見ていた後輩たちは、真剣に取り組む姿勢を改めて学び、「ダンスの確認から本気で踊っているのを見ると、『お前らこうしろよ』っていうのことを見せつけられている気がして、気が抜けない」(佐野晶哉/Aぇ!group)、「リハーサルでも、お金を払わないと見られないくらい、贅沢です」(當間琉巧/Lil かんさい)と、刺激を受けた様子だった。
エンターテインメントと向き合う真摯な姿勢が先輩から後輩へ受け継がれていく様子に、放送直後からSNSでは「先輩を見つめる後輩たちの熱い視線にグッときた」「後輩たちが何かを吸収しようと必死で泣けた」と、感激の声が多く上がっていた。
そして、万博記念公園での公演当日。この頃の大倉は、ライブリハーサルに加え、東京でのドラマ撮影などが重なっており、「忙しすぎて、痩せました」と、明かす場面も。それでも、ステージに全力を注ぎ、まったく疲れを感じさせないパフォーマンスを見せる。
しかし、8月に入り、いよいよ松竹座の無観客配信ライブ本番というところで、大倉は体調不良によりライブを欠席することになってしまう。
この状況でも、誰一人として動揺はしていない関ジャニ∞。大倉の歌うパートを4人で振り分け、4人用に変更されたダンスのフォーメーションを覚え、「お客さんを楽しませる」ことだけを考える関ジャニ∞の姿がそこにあった。
「(公演が)なくなるかもしれへんなっていう話もあったんですけど、やることを選んだのは、大倉のためだったり、楽しみにしてくれる方のためだったりする」(丸山)、「一番悔しいのは大倉じゃないですか?僕たちも5人で(ステージに)立ちたいと思ってましたけど」(安田章大/関ジャニ∞)と、大倉の気持ちに寄り添うメンバー。
その思いは、急きょ大倉のソロ曲「Butterfly I Loved」を追加し、大倉の顔写真が入ったTシャツを着用、大倉のぬいぐるみをドラム前に座らせるなどの演出に表れる。“5人”を感じさせる粋な演出は、ファンたちを喜ばせた。
普段、大倉が面倒を見ていたJr.たちに安田が声をかけて和ませる場面も。当たり前のようにお互いがお互いを補っていくメンバーの姿に、SNSには「関ジャニ∞、いろいろ頑張ってくれていたんだね」「やっぱりエイトは最強で最高」「エイトは今までの経験値による貫禄とか、懐の深さとか、みんなが迷わないようにドシッと構えている感じが偉大だな」「ハプニングはないに越したことはないけど、それらを乗り越える姿は最高にカッコいいよ」と、感動の声があふれていた。
公演を終え、「ジャニーさんに『ハプニングを楽しめるようにならないとダメだ。慌てるんじゃなくどう対応するかが大事だ』って言われましたから、大きなトラブルなく終えられてホッとしています」と語った村上信五(関ジャニ∞)。
一方、コントコーナーの演出をしていた横山裕(関ジャニ∞)は、複雑な心境を抱えていた。無観客のため、“お笑い”に不可欠な客の反応が全くないことが原因だった。
「厳しい戦い」その中で生まれる競争意識
関ジャニ∞の次に控えている、Aぇ!group、Lil かんさいら関西ジャニーズJr.の公演はコント中心。彼らの公演を演出する横山は「『これは本当に大変厳しい戦いになるぞ』と言っています」と、忠告していた。
その関西ジャニーズJr.の公演は、Aぇ!groupが中心となり、「人気が出てテングになったアイドル」を設定にしたコントに挑む。Aぇ!groupに絡む、ディレクターとAD役には、これまであまり脚光を浴びていなかったJr.の奥村颯太、岡佑吏が、横山によって抜擢。
岡は活舌が良くないものの、人懐っこい笑顔と抜群の対応力で、リハーサル中、横山を笑わせていた。それがジャニーズJr.内の競争意識を生んでいく。
「リハーサルで何が一番うれしいかって、横山くんが笑ってくれたとき。今回、悔しいのが、岡くんのことで横山くんが一番笑っているんです」(佐野)、「(同期の)佑吏のセリフが多くなって面白くなるのはうれしいけど、負けてられへん。奥村もセリフが多いけど、次の日に全部覚えてきていて。俺も頑張らなあかん」(小島健/Aぇ!group)と、刺激を受けていた。その切磋琢磨こそ、ジャニーズの中で受け継がれてきた伝統なのだ。
次回、10月30日(金)は、Aぇ!group、Lil かんさいらが挑む、無観客コントライブの本番当日に密着。先輩からのメッセージを受け、どんなステージを見せるのか。また、Lil かんさいにも試練が訪れる。