10月24日(土)23時40分より、真矢ミキ主演・フジテレビ系オトナの土ドラ『さくらの親子丼』第2話が放送される。

民間の子どもシェルター「第2ハチドリの家」を舞台に、傷つき大人に絶望した子どもたちと温かい料理を通じて心を通わせていく、苦難と希望を描くヒューマンドラマ。夜中に見る親子丼が、見る人をほっこりとさせてくれると話題だ。

そんなドラマに、今作から新キャストとして登場するのは、2018年春にオトナの土ドラ『いつまでも白い羽根』で主演を務めた新川優愛。

役者としてのキャリアを積み、再びこの枠に戻ってきた新川は、正義感の強さゆえ、たびたび子どもたちと対立してしまう弁護士・宮部雪乃を熱演している。

撮影を通じて「子どもたちに元気をもらっている」と話す新川に、役柄についての思いや、自身の家族との向き合い方などを聞いた。

<新川優愛 インタビュー>

――新川さん演じる、宮部雪乃の印象を教えてください。

とても真っすぐな人です。経験不足と若さゆえ、人と衝突してしまうことも多いのですが、子どもたちとぶつかった時にどうしてこうなってしまったのかを考えることのできる、愛情の深さも持ち合わせています。

真矢さん演じるさくらさん、名取裕子さん演じる桃子先生をはじめとして周りの方々からヒントをもらい、雪乃自身も成長していく姿も見守っていただければと思います。

――台本を読んだ感想を教えてください。

「うまくいきすぎていないところ」がいいと思いました。ドラマの中では、みんながもがいて、それが裏目に出てしまうところもリアルに描いています。

そうした部分も描くことが、今悩んでいる方に寄り添えるひとつの要素になっています。「ドラマでもなかなかうまくいかない」というところが、共感してもらえる部分だと思います。

私の演じる雪乃もうまくいかないことが多くて、試行錯誤しながらひとつひとつ道を探していきます。雪乃は、子どもたちのために「これがダメなら、次はあれをやってみよう」と考えることができて、役の中の人ですがすごいなと思います。

――雪乃を演じることで難しさ、新たな発見を感じることはありますか?

弁護士の役なので、裁判の時のセリフが難しく、情報量も多いので苦労しています。

ハチドリの子どもたちと向き合う時間は楽しくて、待ち時間に子どもたちがはしゃいでいる様子を見ていると元気が出ます。最初は10代の子たちの会話の中に私が入っていいのかなと躊躇(ちゅうちょ)していましたが、今は楽しく混じっています(笑)。

――真矢ミキさんの印象は?

真矢さんとは初めての共演です。お芝居に関して、細かい位置やセリフの言い方などをご相談すると「好きなようにやって!」と言ってくださって、全部を包み込んでくれるような、包容力のある方です。

以前、真矢さんが、旦那様が出張中でロケ地にワンちゃんを連れていらしたことがあって。「(ワンちゃんは)何歳ですか?」と聞いたら「犬!?夫!?」って。「ごめんなさい、ワンちゃんです」と、そんなやりとりがありました(笑)。

その後すぐにシリアスなシーンがあったのですが、思わず和んでしまいました。私も犬を飼っているという話をすると「ワンちゃん同士対面させてみたいね」と言ってくださいました。

――新川さん自身、家族との向き合い方や夫婦間でのルールはありますか?

唯一のルールは、どちらかが家にいない時に自宅を出る時も「いってきます」、そして先に帰ってきたほうは「帰りました」という連絡をすることです。

このご時世、何があるかわからないですし、そのメッセージを見るだけで安心できます。

――さくらにとっての“親子丼”のような、新川さんの思い出の味を教えてください。

祖父がいろいろなスパイスを使って、お昼から夜までずっと煮込んで作ってくれたビーフカレーです。翌日はチーズを入れてリゾットにしてくれたり、私が辛いのが少し苦手なのを知っていたので、いろいろと工夫してくれました。

祖父はもう亡くなってしまったので、レシピを教えてもらっていれば良かったなあと思います。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

今の時代、悩んでいる方、辛い思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。このドラマを見ていただいた方が、温かい気持ちになってくださるといいなと思っています。

<第2話あらすじ>

さくら(真矢ミキ)の元に、以前ハチドリにいた子からSOSの連絡が入る。悪質な風俗にスカウトされている西川夏美(西本まりん)を救ってほしいと言われ、会うことに。

一方、雪乃(新川優愛)は自分の意思で自宅に戻った梨花(永瀬莉子)を心配し、説得しようと奮闘する。

そんな中、ハチドリの家の新たな入居者・室井拓真(後藤田しゅんすけ)がやってくる。畑仕事も真面目にこなしている様子だったが…。