<吉住 コメント>
――前回大会は準優勝。街裏ぴんくさん、ルシファー吉岡さんとファイナルステージを戦いましたが、改めて振り返ってみると?
芸歴制限の撤廃を聞いたときに、最初に浮かんだのが(街裏)ぴんくさんとルシファー(吉岡)さんの顔だったので、自分が好きな先輩たちと正面からやり合えて本当にうれしかったです。
“ピン”って、芸歴を重ねれば重ねるほど面白みが出てくると思うので、先輩方の胸を借りて思いきりやれたことは、すごく幸せでした。
――決勝戦進出が決まった瞬間を振り返ると?
正直、優勝しか見ていなくて、決勝はもう“行かないといけない場所”なので、「やった!決勝だ」という感じはなく安心しました。あとは、自分が面白いと思うことをやって認めてもらうだけですね。
――ファイナリスト9人の顔ぶれを見ていかがですか?
少し昔の『R-1』っぽくて、ひらがなの『R-1ぐらんぷり』時代(2020年大会以前)を思い出すようなメンバーですね。
ただ、友田オレくんやヒロ・オクムラさんといった初出場組、そして(さや香)新山さんもいらっしゃるので、今回も今回で多種多様ないい顔ぶれだと思います。
ここで優勝できたら自信になるだろうな、と。すごく楽しみです!
――今大会では、新たに2人の審査員が加入します。予想はしていますか?
女性は、1人入ってくると思います。友近さんか、ゆりやん(レトリィバァ)さんのどちらかですかね。
もうひと方は、落語家さんや、別業種の方が入ってこられるのではないかと予想しています。誰だろうな…ここ当てられたらすごいけどな…。
北大路欣也さんとかいらっしゃったら面白いですよね。北大路さんにハマれたら、もうそれだけでいい、みたいな(笑)。
なだぎ(武)さんも審査員にいてくださったら面白いと思うんですけど、準決勝の審査員をしてくださっていたので…じゃあ、坂上忍さんで(笑)!
――過去の決勝戦績は、8位(2021年)、3位(2022年)、2位(2024年)。あと一歩のところまできていますが、『R-1』にかける思いを改めて聞かせてください。
『THE W』を優勝してから、単独ライブでやれることの幅が広がり、自由にできるようにはなりましたが、『R-1』があるからこそ、やりたいことばかりやっていてはいけないと思えています。
自分のエゴだけでなく、みんなに受け入れてもらえるネタを作らなきゃいけない。『R-1』があるおかげで、その意識を常に持ち、弛緩(しかん)せずにネタと向き合えています。
決勝は、今年で4回目。毎回「好きだな」と思うネタを持っていけていますが、今年は特に「好きだな」と思えています。
「まだ私こういうネタ作れるんだ」と、自分の中での成長を感じているので、そういう意味では「優勝してこなくてよかった」と思っています。
でも、だからこそ、今回で優勝しておきたい。きっと後輩からは「邪魔だな」と思われていますし、かっこいい先輩でいたいので…。
いや、ルシファーさんのことを言っているわけではないんです!ルシファーさんは、すごいんですけど(笑)。いいところで去っていきたいなとは思っています。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
この時代にそぐわないですが、女が男をぶちのめすところを見てください!
そして、『R-1』をいい大会にするので、ぜひご期待ください!
――最後に、吉住さんにとって『R-1グランプリ』とは?
すごく怖いことを言いますが…「墓場か楽園か」。ここで優勝できたら、これからの自信にもつながるという意味で「楽園」。ただ、亡霊みたいなおじさんたちが出続ける場所は、まさに「墓場」でもあると思います!