三雲華(深田恭子)は、泥棒一家の娘である自分と家庭を築くことは刑事である夫の桜庭和馬(瀬戸康史)の人生を壊してしまうと別れることを決意し、授かった子どもを1人で育てようとしていた。
和馬は華を探すが、会うことは出来ずにいる。そして華は、尊(渡部篤郎)や悦子(小沢真珠)たち家族に見守られ、妊娠10ヶ月を迎えようとしていた。
一方、高校生になった北条美雲(橋本環奈)は執事の山本猿彦(我修院達也)と東京に移り住む。財産を失った美雲はオンボロアパートに暮らしながら“Lの一族”を追っていた。
そんなある日、渉(栗原類)が新たなお宝を発見。それはジャンヌ・ダルクが纏ったと言われる幻のマントだ。すぐさま食いつく尊たちに、渉は闇のオークションにかけられたマントを落札したのは日本人だと教える。
その頃、和馬は管内で発生した連続失踪事件の捜査に就く。5人の若い女性が立て続けに姿を消していたのだ。しかし、華を失った和馬はこのまま警察官を続けて良いものかと悩んでいた。
渉がマントを落札した日本人を発見。その男、小鳥遊昴(新納慎也)は三雲家と同じ区内に住んでいた。
華が区民館で行われる両親学級に行くと、尊と悦子も来る。自分のために来てくれたと、華は両親に感謝した。そんな華が別の部屋へ移動すると懐かしい女性と再会。薄井佐知(遠野なぎこ)だ。佐知は金を稼ぐために助産師として働いていると言う。
その頃、和馬たち警察は、失踪した女性たちが同じマッチングアプリを使っていたことをつかむ。また、同級生が失踪したことを知った美雲は独自で捜査を開始。そして、小鳥遊のアジトを探る尊たち“Lの一族”は女性たちが監禁されていることを知る。
実は尊たちが両親学級行ったのは、そこに来ていた小鳥遊にてんとう虫3号を取り付けて追跡するためだった。華はお宝のマントはともかく女性たちを親元に返して欲しいと尊たちに頼む。
美雲はマッチングアプリを使用して小鳥遊を誘い出す。しかし、待ち合わせ場所に現れたのは渉だった。美雲を一目見てときめく渉。だが、小鳥遊を見つけた美雲は、待っていて欲しいと渉に言い残して行ってしまう。渉は大人しく待つことに。
美雲は融資を依頼して小鳥遊のマンションへの潜入に成功。探偵道具で猿彦に連絡をとり続けていた美雲だったが、小鳥遊に囚われて拘束されてしまった。
猿彦は事態を警察に通報。拘束された美雲はガムテープで口を塞がれていたが、幸い猿彦へは探偵道具の盗聴ペンからの通信で繋がったままだった。
猿彦が送る音声を聞いた和馬は、物音がモールス信号だと気づく。美雲は足で床を打ち、小鳥遊のマンション所在地の目印を報せていたのだ。和馬たち刑事は手分けして調べることに。
その頃、小鳥遊のマンションへの侵入を決行しようとした尊たちだが、渉がいない。渉はまだ美雲を待ち続けている。
帰宅した華は郵便物の中に和馬からの手紙を見つけた。封筒を開けると、中には安産祈願のお守りが入っている。和馬は自分の人生を壊してしまうと思い華が出て行ったことや、身籠っていることを尊から聞いて手紙を書いていた。
また、尊からお腹の中の子どもには真っ当な父親が必要だと説かれた和馬は、必ず華を迎えに行くと誓っていた。
和馬は、美雲の目印を見つけて小鳥遊のマンションに突入。美雲たち囚われた女性を救い出し、小鳥遊を探す。
小鳥遊はリビングで融資の依頼を頑なに断っていた。執拗に融資を迫っているのは佐知だった。すがりつく佐知に暴力をふるう小鳥遊。そこに、和馬が飛び込んで佐知を助けようとするのだが、逆に小鳥遊に囚われてしまった。
その様子は、てんとう虫3号の映像でつぶさに尊たちが見ている。大切な和馬と佐知の危機に焦る華。華は渉に代わっての遠方支援を受け持ち、尊たち“Lの一族”は小鳥遊のマンションへ向かう。
華がモニターで監視していると、小鳥遊は女性たちが逃げたことに気づいて自暴自棄になった様子で和馬を痛めつけている。早くしないと和馬が危ないと尊たちを急かす華。だが、尊たちの車はエンストしてしまっていた。
華は和馬と佐知を単身で助けに行く。小鳥遊を撃退した華だが、お腹に激痛を感じた。遅れて来た尊たちは、華が破水していると気づいた佐知とともに失神している和馬を残して現場を去る。もちろん、悦子はお宝のマントを奪う事を忘れていなかった。
目を覚ました和馬は、蒲谷隆太(松尾諭)から小鳥遊に囚われた女性たちが無事だったと聞かされる。しかし、モールス信号を送って来た美雲だけは姿を消していた。
現場を離れた美雲は迎えに来た猿彦に、「警察に行かなくて良かったのか」と問われる。美雲は“Lの一族”と繋がっていた男が未だに内部にいる警察は信用出来ないと憤っていた。
その頃、まだ渉は美雲を待ち続けていて…。
天候が悪化して暗雲立ち込める中、逃走する尊たち。しかし、華の体が限界を迎えようとしてる。馬小屋を発見した佐知のアドバイスで、華はそこで出産することになった。
悦子はてんとう虫3号で、和馬に華が出産しようとしていることを報せ、馬小屋への誘導を開始。雷鳴轟く嵐の中、華と子どもの無事を祈り、踊り続ける円城寺輝(大貫勇輔)。和馬からもらったお守りを握りしめて苦しむ華。そこに、和馬が到着した。
そして…円城寺の祈りが届いたのか暗雲が割れた。現れた陽光は、馬小屋に一筋の光明を送る。そこでは和馬や尊たちに見守られ、華の腕に抱かれた赤ちゃんが暖かい光に包まれていた。