11月2日(月)から秋・冬2クール連続で放送されるフジテレビ月9ドラマ『監察医 朝顔』(第2シーズン)の制作発表会見が、10月24日に行われ、上野樹里、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、戸次重幸、平岩紙、板尾創路、山口智子が登壇した。
『監察医 朝顔』は同名漫画作品を原作に、法医学者の娘と刑事の父という異色の父娘を描くヒューマンドラマ。主人公の万木朝顔(まき・あさがお)を上野樹里、その父の万木平(まき・たいら)を時任三郎が演じる。
まずは司会の梅津弥英子フジテレビアナウンサーから、今作が2019年7月期に第1シーズンが放送され、今回が第2シーズンとなること、“月9”史上初の2クール連続放送になることなどについて質問。上野は「この先もまだ朝顔のストーリーが続くんだということに驚きましたし、それと同時にまた同じ監督、スタッフ、共演者のみんなとともに『朝顔』を作れるんだということがとても楽しみでありました」と笑顔を見せる。
朝顔の夫で、刑事の桑原真也を演じる風間は、「この『監察医 朝顔』という物語は日々の積み重ねという日常の大切さを教えてくれる作品だと僕は思っていて。だから2クールという時間が、本当に何気ない日々の積み重ねというのを、さらに皆さんに実感してもらえるんじゃないかなと思います。今回、2月から撮影を始めて、四季をしっかり描くことができそうだという予感もしていて。普段のドラマでは放送している間だけの登場人物を見ていただくことが多い中、この作品では四季の移り変わりから、日々の移ろいというものを感じてもらえるのではないかなと思って、ワクワクしております」と答えた。
そんな風間の回答に、朝顔と同じ法医学者の夏目茶子役の山口は「大賛成(笑)」と同調すると、「この作品は演じさせていただく側としても、一視聴者としても、本当に何気ない毎日が奇跡のような愛おしい瞬間なんだということを思い出させてくれる作品」と言葉を加えた。
さらに「いかに濃厚に、丁寧に、誠意を込めてその瞬間を生きるかが、いつの間にか素晴らしい人生になることだと思うので、その瞬間を一生懸命愛して、交わって、楽しむことに集中していけば、いつのまにか素晴らしい2クールどころか 3クール4クールも怖いものなしという気もしている」と、作品に対する自信も見せた。
現在、撮影が9話まで進んでいるということで、出演者たちはここまでの印象や、現場でのエピソードも披露。
上野:やっと折り返しまで来ました(笑)。前半はわりと研究室のみんなと過ごしている時間が多くあるので、成長したチーム感を早く皆さんに見ていただきたいです。2020年いろんなことがありましたけど、これまで日本で起きた大きな事故や事件などもこのドラマの中で取り扱っていますし、そういう意味では特に1話は早く皆さんに見ていただきたいなと思っています。
森本(平と同じ野毛山署の刑事・森本琢磨役):強行犯係のシーンでは、ちょっとした笑いのある、ゆるく気が抜けるようなところがあったりするので、そういうところは見ていただきたいと思います。あとは森本と(戸次が演じる)山倉係長や、平との絡みもチェックしていただけたらと思います。
平岩(朝顔と同じ研究室で働く法歯学者・藤堂絵美役):研究室での撮影が多いのですが、最近、みんなで外でのシーンを撮ることがあって。緑がある良い場所で、それがとても新鮮でした。いつもは朝早い時間に室内に入って、帰る頃には真っ暗になっているので、外の空気を吸いながら皆さんとお芝居できたのは、夢のようでした(笑)。
山口:今シーズンは(登場人物)それぞれの人生において信じられないことが起きたり、大転換があったりして、それをどう受け止めて、どう進むか、というのが問われます。茶子にも信じられない人生の大転換が起こるので、そこからどう進むかを楽しみにしていただきたいです。
そんな中、共演者同士の仲の良さが垣間見られる一幕も。朝顔と同じ研究室で、法医学研究員を務める安岡光子役を演じる志田が、シリアスなシーンの撮影中に誰かのお腹が鳴ってしまうことがあったと明かした。志田はそんなことがあっても「ほのぼのとした空気で撮影は進んでいます」とフォローをするが、その人物が、朝顔と同じ研究室の検査技師・高橋涼介役の中尾であることが発覚。
中尾は「出演者たちが自然と涙してしまったような素晴らしいシーンがあるんですけど、そこで僕のお腹が鳴ってしまいまして(苦笑)」と自ら告白しつつ、「でもそういうところも受け入れてくれるのも第2シーズンならでは」と、チームワークの良さをアピールした。
また、上野は山倉役の戸次が、第2シーズンでは頻繁に万木家を訪れる展開になることを予告。それに対して風間は「乗っ取り感がすごいですよね(笑)」と冗談交じりの苦情を。すると戸次は「僕だって行きたいから行っているわけじゃない」と弁解しつつ「あの温かい聖域みたいな場所に土足に入ってくような感じがして、すごく罪悪感があったのは確かです(苦笑)」と、胸の内を明かしていた。