松村北斗と森七菜が初共演でW主演を務める映画「ライアー×ライアー」のメイキング写真が公開された。

本作は、累計発行部数170万部を突破した人気コミックを原作に、潔癖症で地味な女子大生・湊(森七菜)と、親の再婚で義理の弟となった同い年の透(松村北斗)との不思議な関係を描くラブコメディ。

8月にクランクアップを迎えた本作は、本番時以外はフェイスシールドを着用するなど、徹底した新型コロナウイルス感染拡大防止対策の中、約3週間に及ぶ撮影が行われた。

今回到着したメイキング写真では、猛暑のロケ撮影でも真剣な眼差しで監督と話す様子やリラックスして笑顔を見せる松村、森に加え、小関裕太、堀田真由の劇中の姿を捉えている。

指をクロスさせ「嘘(ヒミツがあること)」を表現した“ライアーポーズ”の写真など、笑顔の絶えない明るい現場の雰囲気が伝わってくるメイキング写真だ。

「ぶっきらぼう」だけど「愛すべきキャラクター」を松村が見事に演じる

松村が演じる、普段はクール系モテ男の透は、義理の姉の変装した姿と気づかずベタ惚れしてしまったJK・みなに対しては一途な激甘男子に激変する。耶雲監督からは「冷たいのではなく、ぶっきらぼう」というアドバイスが伝えられ、「ツンの時は湊が相手で、デレの時はみなが相手。湊とみなは同じ人物だけど、透にとっては違う対象として捉えて演じました」と、似て非なる違いを松村は見事に表現。

また、松村本人が「透のめちゃくちゃピュアで、バカみたいに真っすぐなところが好き。愛すべきキャラクターです」と語るように、ぶっきらぼうの裏側には可愛らしい一面も。

とあるシーンでは、湊に大学では半径10m以内に近づくなと言われ、大学の食堂で湊の姿を見つけるとロボットのようにくるっと向きを変えて避け、言われたことを律儀に守る透の真面目な可愛らしさが垣間見える。

ちなみに、原作では2mの設定だったが、このご時世、2mは“ソーシャルディスタンス”で普通になってしまったため、映画では10mに変更された。

森七菜は、ストイックな役作りで2役(?)な難しい役を演じ分け

本作でこれまでの清純派イメージを覆す、金髪のウイッグにギャルメイクのJK姿で登場する森。地味系女子大生・湊がJKのみなに変身するシーンについては、原作ではメイクをして髪をおろすという設定だったが、映画ではJKの制服姿×明るい茶髪のウイッグ×ギャルメイク、と大胆に見た目を変えることに。

以前から原作ファンだった森は、「湊の表情の豊かさ、その豊かさから生まれる愛らしさ、そして嘘をついているけど応援したくなるキャラクター」であることを、お芝居でしっかりと表現したいと考えたそう。

そのため、原作漫画にある湊の顔が描かれているページをコピーして台本の各シーンに貼りつけ、漫画チックでややオーバーリアクションの表情を研究して演技に取り入れたのだとか。

また、台本を読んだ時、「湊目線で物語が動いていくので、観客の皆さんもきっと湊と一緒に心が動いて、皆との感情を共有していくんだなと思うと、その責任感のようなものもありました」と真剣に役柄と向き合い、ストイックな役作りで、大学生の湊とJKのみなの2役を見事に演じ分けた。

撮影を振り返り、松村は「どんな役であっても“演じて良かった”と思いますが、今回は特に、透と出会って、透を演じたことで、俳優・松村北斗と芝居の関係性が変わった。そういう運命的な役でした」と満面の笑顔を見せる。

一方、森は、「ラブコメは初めてだったので葛藤もありましたが、とても面白かったし、楽しかったです」と新境地への手応えを明かした。

映画「ライアー×ライアー」は、2021年初春、全国ロードショー。
最新情報は、映画「ライアー×ライアー」公式サイトまで。

製作:『ライアー×ライアー』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、ROBOT
配給:アスミック・エース
©2021『ライアー×ライアー』製作委員会 ©金田一蓮十郎/講談社