8月12日(木)、映画「Summer of 85」のリモート舞台挨拶付きプレミア上映会が実施され、本作のスペシャルミュージックビデオのナレーションを務めた、磯村勇斗が登壇した。
映画「Summer of 85」は、少年たちのみずみずしい刹那の初恋を描く、はかなくも美しいラブストーリー。英作家エイダン・チェンバーズによる⻘春⼩説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ/徳間書店)を原作に、17歳で本⼩説と出会って以来、映画化を熱望していたオゾン監督が、約35年の時を経て映像化。
1985年夏、北フランスの海辺の町を舞台に、16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)が、運命的に出会った18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)との愛に溺れ、永遠の別れを知るまでの、⽣涯忘れられない“6週間の⻘春”が描かれる。
ナレーションの現場で磯村勇斗が意識したこととは…?
磯村がナレーションを務めたスペシャルミュージックビデオが公開されると、「素朴な少年感があっていい」「優しくて穏やかなのに切なさが入り混じるような声で惹き込まれてしまった」と、SNSには感想が。収録時は緊張したと語る磯村は、「作品の良さを伝えるというか、アレックスの気持ちを伝えるナレーションだったので、気持ちを入れすぎて読んでも邪魔になってしまうし、世界観を邪魔しないようにというやり取りをしながら、収録に臨みました」と、普段とは一味違うナレーションの現場を振り返った。
初恋相手とのデートで、まさかの失敗?
初恋の喜びや痛みに溺れる無垢な少年アレックスの繊細な心情を描き出した本作ということで、「初恋は?」と言う質問が。これに「中学生じゃないですかね…?小学校から一緒の子だったので、思い出の小学校に行くデートもしました」と照れながら答えた磯村。
しかし、その初恋には苦い思い出も。「デートから帰ったその日に、女の子から『なんで手をつながなかったの?』とメールが来て。その時に好きな子とは手をつながないといけないんだ!と気づいて、すごく反省した思い出があります。その日以来、好きな子と出かける時は手をつながなきゃと、手汗が止まらないくらい意識し始めるようになってしまいました」と甘酸っぱいエピソードを明かした。
イベントでは、舞台挨拶が中継されている劇場の観客と事前にTwitterで寄せられた”恋のお悩み”に磯村が回答するコーナーも開催。「大人になるほど好きって気持ちがわからない」「好きになる前は普通に話せるのに、好きになったら意識して話せなくなってしまう…どうしたら?」などさまざまな質問が寄せられ、磯村がそれぞれのお悩みに真摯に向き合いエールを送った。
最後に「アレックスとダヴィドの6週間という短い時間に初恋と別れという、人生の長い時間をかけて経験するはずの心情が詰まっているので、それを一緒に劇場で体験していただければ。そして観終わったあとに少しでも自分の初恋を思い出していただけたらなと思います」とコメントし、本作のイベントは幕を閉じた。
映画「Summer of 85」は、8月20日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開。
© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
配給:フラッグ、クロックワークス
最新情報は、映画「Summer of 85」の公式サイトまで。