視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。

8月10日(火)の放送では、ジェラート店「AmiCono(アミコーノ)」店主・井上舞子に密着した。

東京・自由が丘駅から徒歩2分の場所にあるアミコーノ。全国の産地から取り寄せた旬の素材だけを使用し濃厚でいて、さっぱりとした口どけの自家製のジェラートには、日々行列が絶えない。

ミルクやチョコ系の定番から、かぼちゃやとうもろこしなどの野菜まで、多彩なフレーバーを季節に合わせて、日替わりで提供。その味は料理人の間でも認められ、ミシュラン1つ星のレストランなどでデザートにも採用されている。

昨年、イタリアで開催されたジェラートの世界大会にも出場した彼女。かつては白金のレストランで店長として勤めていたが、30歳を機に「思い出したら即行動」とイタリア・フィレンツェへ単身で向かい、ジェラート職人の道へ。

「世界中の“友達”をハッピーにするジェラテリア」をコンセプトとする、ジェラート店「AmiCono」店主・井上舞子の7つのルールとは?

ルール①:フィオール・ディ・ラテは常備

アミコーノの店頭には、前日の夜に仕込んでいたものを含め、毎日日替わりで8種類から12種類のジェラートが並ぶ。メニューは大半がミルク系で、2~3種類が旬のフルーツとビーガン系のフレーバー。看板メニューはイタリア語で「ミルクの花」を意味する、フィオール・ディ・ラテ。

彼女自ら飲み比べて選んだ、北海道産の牛乳を使用し、スッキリとした甘さが特長。ジェラート屋さんについて「ミルクが美味しければ他のフレーバーも美味しいと言われるほど、ミルクってすごく重要」と語る彼女、他のフレーバーは日替わりだが、フィオール・ディ・ラテだけは常に販売している。

スタジオでは「ジェラート」について、青木崇高が「伸びるトルコアイスとは、また違うんですか?」と疑問を。本谷有希子が「めちゃくちゃコーンがくっつくやつね」と同意したかと思いきや、「違うに決まってるじゃん」と手のひら返し。青木は「そんなに厳しめでしたっけ?」と驚いた。

ルール②:リクエストされたフレーバーを作る

フィレンツェでジェラート作りを学んだ1年の間、休日も欠かさずジェラートを食べ歩いたという彼女。師匠から教わった季節のフルーツで作るジェラートは、店の人気フレーバーになっている。

この日彼女が取り出したのは、常連さんからのリクエストで取り寄せた、甘みの強い台湾パイン。「自分で決めるよりも、いただいたリクエストに答える方が喜んでくれる」と徐々にメニューに追加していくようになったという。

スタジオでは、「もしフレーバーをリクエストするなら」という話題になり、尾崎世界観は「真っ黒い心の闇みたいなチョコレートの、“尾崎ダーク”みたいな」と自らネーミングし、笑わせた。青木は「辛いやつも美味しいんじゃないかな、唐辛子の、“青木レッド”みたいな」と乗っかると、尾崎は「良いですね」と笑顔を見せた。

ルール③:食材の仕入れは一期一会

サーフィンにハマっている彼女は、週に3〜4日は海に向かう。シフトが休みの日には、1日中、海に入ることもあるという。それがきっかけで、オーガニック食材にこだわるサーフィン仲間である三井さんのカフェにも、ジェラートを卸すようになった。

この日、サーフィンの帰りに立ち寄ったのは、偶然見つけた直売所。自ら食材を調達することも多いという彼女は、師匠から「季節の食材を大事に」と教わったため、旬の食材と出会ったワクワク感もジェラートに取り入れている。

ルール④:コーンは注文を受けてから焼く

連日、行列ができるアミコーノ。営業中にフレーバーが売り切れると、彼女はその場で別のフレーバーを作り始める。さらに、コーンの注文が入ったときにもその場で焼く。「お客さんがジェラートをコーン付きで注文している以上、1つの商品だから」と理由について明かした。

これについてスタジオでは、「焼き立てのコーンなんて食べたことない!」とYOUが目を丸くした。と、ここでジェラートの試食タイムに。食べる前に匂いを確かめた長濱ねるは「焼き立てのコーンの匂いがしますよ」と声を上げると、かじりついた尾崎は「美味い」、青木は「ワッフルだ!」と笑顔を見せた。

試食では、ミルク、メロン、プラム、とうもろこしのフレーバーが用意され、本谷は「これ、プラムをかじってるような感じ」と笑顔。YOUは「もろこしがもろこし(笑)。『コーンポタージュを冷たくしました』みたいな。将来、私歯がなくなったらこれでいい」と笑わせた。

ルール⑤:毎日インスタグラムにメニューをあげる

この日は、両親と墓参りに出かけた彼女。会社員の母と経営者の父は、飲食業に進むことを反対していたという。今では応援してくれている両親とつながっているツールが、インスタグラム。お客さんからの要望があり、毎日ストーリーにその日のメニューをアップ。それに毎回母からリアクションがあり、アップし忘れているときには電話がかかってくるという。

そんな親心について彼女は「心配というより応援してくれてるんじゃないですかね、いつも味方でいてくれる気がします」と微笑んだ。

ルール⑥:1日15分「風味の事典」を読む

彼女が毎日欠かさないことが「風味の辞典」を読むこと。「風味の辞典」には、ニンジン&オレンジや、チョコレート&唐辛子など美味しい風味を作り出す食材の組み合わせが載っている。そこから組み合わせを考えて、お客さんに提案し、反応が良ければ新フレーバーとして作っているという。

ルール⑦:定休日は作らない

開店以来、1番量の少ない「シングル」を380円で提供しているが、これは1番ギリギリの価格帯。そこには「ジェラートを特別な日に食べるのではなく、日常にして欲しい」という彼女なりの思いがあった。イタリアのジェラート屋さんは、ほとんどの店が夜中の1時まで営業しており、お客さん飲み終わったりした後に食べているという。そんな「日常に寄り添った」風景に、彼女は憧れを持った。

「お客さんに寄り添うことを考えたときに、出来るのであれば休まない方がいいかなと思って」と話す彼女、そのためアミコーノでは定休日を作らないようにしている。雨の日には、「傘を持ってジェラートは食べづらいかな」という理由で休みにすることがあるというが、その決定も当日の朝に決めるそうだ。

スタジオでは、井上の生き方について長濱が「30歳で仕事を辞めてイタリアに飛ぼうという、その行動力がすごい。今、それが出来ない状態にあるので、世の中が回り出したらやりたいことをやっていった方がいいなと思いました」と、刺激を受けた様子を見せた。

※記事内、敬称略。

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8月17日(火)放送の『セブンルール』は、自然豊かな南アルプスの麓で1日5組限定のグランピング施設「FLORA Campsite」を運営する安納恵に密着。「キャンプに対するハードルを下げたい」という思いを胸に、家族そろって東京から山梨へ移住した。アウトドアの醍醐味(だいごみ)を味わいながら、初心者でも簡単にキャンプが楽しめるグランピングの魅力を発信する彼女の7つのルールとは。