8月5日(木)、エン*ゲキ#05「-4D-imetor(フォーディメーター)」の初日公演前に公開稽古、取材会が行われ池田純矢、生駒里奈、村田充、松島庄汰、田村心、新子景視、阿南健治が登壇した。
「エン*ゲキ」シリーズは、役者・池田純矢が自身の脚本・演出により、「演劇とは娯楽であるべきだ」の理念の基、誰もが楽しめる王道エンターテインメントに特化した公演を上演するために作られた企画。2015年以来、これまでに4作を上演。演目ごとに学問のジャンルからテーマを定めて、エンターテインメント作品に昇華させてきた。
5作目となる最新作、「-4D-imetor」のテーマは “量子力学”。四次元世界や超能力といった未解明のミステリーを“イリュージョンマジック”で魅せるという、演劇的インスピレーションにあふれた未だかつてない体感型演劇が生み出される。
公演初日を迎えた心境など、出演者7名のコメントが到着した。
<池田純矢 コメント>
この「-4D-imetor」は、構想から11年、今日ようやく初日を迎えます。うれしさや楽しみよりも何より、まず安全に何事もなく、この場を迎えられたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。
昨年、公演中止を発表しましたが、どうしてもこの作品を届けたいという想いから、キャスト・スタッフのみんなになんとか日程を繰り延べて上演したいと伝えて、再始動の準備をしてから中止を決めましたので、この1年、気持ち的にもかなりダメージはありましたが、悲観ばかりではありませんでした。
当初考えていた、客席に降りてのイリュージョンなどは難しくなりましたが、客席に降りずともお客さま全員が体感できるようなイリュージョンを、監修を務めていただいたマジシャンの新子景視さんと一緒に考えてきました。
ノア役の生駒さん、本当に天才だと思います!何をやらせても一級でオーラがありますが、ノアという元気ではつらつとした、けれど根には脆く儚いところのあるキャラクターを見事に演じてくれています。ノアと生駒里奈という存在が融合、同化していくのはとても感動的でした。
紀伊國屋ホールという、井上ひさしさん、つかこうへいさんなど歴々たる演出家が作品を創ってきた劇場で、いつかそこに並べる存在になれるよう、また新たな一歩を踏み出します。
この作品は、アクション・イリュージョン・謎解き…いろいろなギミックをふんだんに盛り込んだ、“ザ・エンターテインメント”です。
みんなの魂の結晶を、どうか観ていただきたいと思います。
<生駒里奈 コメント>
私が演じるノアは“四次元人”。見どころは派手なアクションです!運動は苦手なのですが、稽古でミット打ちもたくさんして、どんどん強くなれた気がしますし、何よりもアクションが楽しくって、もっと強くなりたい!と思っています。
そして、この今の時代に、ノアというキャラクターを通して「自分ってなに?」というメッセージを伝えることができるのではないかと思います。
素直な「楽しみ」という気持ちばかりではなく、いいのかな…と思ってしまうこともあります。ですが、私たちはお客さまを楽しませるために存在していますし、お客さまに楽しんでいただける自信、必ず幸せにする自信があります!ぜひ観ていただけたらうれしいです。
<村田充 コメント>
都市伝説級のテロリスト・斉木国成を演じます。去年は、僕も大好きな俳優である玉城裕規くんが斉木を演じるはずでした。彼のプランに負けないようなものを、板の上で表現したいと思っています。斉木なりに大切なものを取り戻そうとしている様、それが色濃く出てくる変化も、観ていただけましたらうれしいです。
キャスト・スタッフ一同、コンディションをキープしながら初日を迎え、この場に立てていることを奇跡的に感じています。千穐楽まで気を抜くことなく、精進してまいりたいと思います。
<松島庄汰 コメント>
公演を中止してからの1年、(池田)純矢の思いをたくさん聞いてきました。ようやくここまで来ることができましたので、最後まで気を抜かず、しっかり務めていきたいと思います。
僕が演じる明智小次郎は、刑事なので、アクションシーンでは柔道技も見どころです。アクション、コメディ、そしてグッとくるシーン!たくさんの要素がぎゅっと詰め込まれている、ザ・娯楽!な作品です。ぜひ楽しんでください。
<田村心 コメント>
山田一郎役を演じます。山田は、物語の真髄には一切関わらない(笑)、箸休め的な、愛されキャラです。僕だけ一切、真髄には触れませんが、そんなところも愛していただき、そして、山田がいるからこそ、よりストーリーが分かりやすくなると思うので、お客さまに寄り添えるよう頑張ります!
この1年、ノアはずっと動いていたんじゃないかな?そんなことを思っています。作品を観ていただけたらこの意味がきっと分かるはずなので、ぜひ楽しみにしていてください。
<新子景視 コメント>
こうして初日を迎えられること、とてもうれしく思います。僕は、No.α(アルファ)という“オリジナル”の四次元人を演じます。サイコキネシスなど超能力をいっぱい使います。僕はマジシャンですので、本当の超能力者に見えるよう説得力を持たせられたらと思います。
イリュージョンマジックも、このご時世でも楽しんでいただけるようにバージョンアップしています。マジックショーではなく、演劇の中にマジックが溶け込んでいる、他に類を見ない作品になっています。ぜひ体験していただけたらうれしいです。
<阿南健治 コメント>
四次元や量子力学についてのとても長くややこしい台詞。1年が経ちまして、どうにかギリギリ、覚えきりました(笑)。若い人たちのエネルギーが、オジサンにはとても眩しく感じます。そして、27年ぶりに紀伊國屋ホールの舞台に立ちまして、非常に感慨深いものがあります。
ザ・エンターテインメントな舞台です。やっとお届けできる!キャストの皆さん、頑張りましょう!お客さま皆さまにお届けできること、幸せに思います。乞うご期待!
最新情報は、エン*ゲキ#05「-4D-imetor(フォーディメーター)」公式サイトまで。