三雲華(深田恭子)は、桜庭和馬(瀬戸康史)との間に出来た子どもを無事に出産。初孫の誕生に和馬の両親・典和(信太昌之)と美佐子(マルシア)、そして祖父の和一(藤岡弘、)も華との生活を認めることになる。
ただし、まだ和馬は“Lの一族”に関わった者として公安警察にマークされているため、表向きは独身として、土日だけ華たち家族と生活することが条件となった。そのため、子どもは“Lの一族”の姓で三雲杏と命名される。
時は流れ、典和たち桜庭家だけでなく、尊(渡部篤郎)や悦子(小沢真珠)たち三雲家の愛を一身に浴びて育った杏は、小学生(小畑乃々)になった。
華は“Lの一族”を親の代で終わらせようとしていたため、尊たちが杏に三雲家の稼業が泥棒と教えはしないかと冷や冷やし続けている。
“Lの一族”の助けもあり、手柄を上げ続けていた和馬は警部に昇進。そんな時、課に新人刑事としてキャリア警察官・北条美雲(橋本環奈)が配属される。美雲は、“Lの一族”の正体を突き止めるため警視庁への配属を蹴って、和馬がいる所轄署に潜り込んだのだ。
美雲には胸がチクチクされる相手がいた。それは8年前に囚われた自分を救ってくれた相手。だが、それが和馬だとは気づいていない。そんな美雲を、渉(栗原類)も胸をチクチクさせながら8年間待っているのだが…。
“Lの一族”は新たなターゲットを希少価値の高い化石宝石“アンモライト”に定める。華はいい加減に泥棒を止めるよう言うのだが、尊たちは「杏に本物の化石を見せてやりたい」と聞く耳を持たない。それどころか、そろそろ華も育児休暇を終わらせて、泥棒を手伝ってはどうかと言い出す始末。
一方、和馬は寸借詐欺師・御子柴保(コウメ太夫)逮捕に向けた証拠固めの捜査に着手する。和馬は美雲とともに、御子柴の部屋が窺えるマンションに張り込みを開始。和馬が望遠鏡で見張っていると、なんと御子柴の部屋に泥棒スーツの尊たちが忍び込んで来る。尊たちは御子柴が所持するアンモライトを盗みに入ったのだ。
美雲には望遠鏡を覗かせまいと必死の和馬。すると美雲は、持参の探偵望遠鏡を持ち出す。しかし、美雲がマンションを見ると御子柴がいるだけ。てんとう虫“蜃気楼”が映し出す映像だった。
そんな中、尊たちはお宝を持ち出すことに成功するが、マツ(どんぐり)が腰を痛めてしまう。
次の日、御子柴が動き出した。あとをつけた和馬と美雲は、御子柴が囲碁倶楽部で金を無心していたことを知る。それが御子柴の詐欺の手口なのだ。そして、闘病している娘のためにと御子柴が見せたという闘病ブログには、杏が掲載されているではないか。そのブログは渉も気づいていた。
尊は華を呼び、御子柴の悪事を暴いて和馬に逮捕させると言う。詐欺の証拠を御子柴のマンションから盗み出すのだ。しかし、マツが腰を痛めてしまったため、仕事の人数が必要。それでも華は、盗みはしないと言い、和馬に連絡する。
すると、和馬は美雲が杏の小学校を特定してコンタクトを取ろうとしていると言うではないか。和馬は美雲を引き留めている間に、御子柴を警察に突き出して欲しいと華に頼む。杏のため、華は御子柴のマンションへ向かう。
華はマンションで御子柴を撃退して、頭にてんとう虫“導”を装着。それは、渉が開発した人体誘導装置だ。御子柴は意識を失ったまま誘導され、交番へと向かう。その隙に、華は御子柴が残したパソコン内にある詐欺リストを尊たちに送信した。
和馬が引き留めているにも関わらず、美雲は杏の小学校へ。すると、休み時間の杏が友達と校庭で遊んでいるではないか。和馬は物陰に美雲を引き入れ、杏を見せまいとする。
その頃、御子柴はてんとう虫に誘導されて交番に到着。そこに、尊が御子柴の落とし物だとバッグを渡しに来た。知らないと言う御子柴だが、悦子やマツも来ておかしな芝居を始めて、バッグが落ちて中身が散乱。大量の札束と詐欺リストを確認した警官に、御子柴は逮捕された。
休み時間が終わり、杏はクラスへ戻る。教室を覗いて回る美雲は、ついに杏のクラスへ。その時、和馬の携帯に御子柴逮捕の連絡が入り、美雲は杏と会うことはなくなった。
和馬たちは小学校を出ると、美雲の母校の前を通る。すると、和馬は8年前の連続女子失踪事件で、この学校の生徒も被害に遭ったと話しだす。モールス信号で居場所を教えてくれた女性は、事件が解決すると姿を消してしまった。だが、暗がりの中で、この学校の制服を着ているのを見たと思うと言う和馬。
話し終えた和馬は、「このまま家に帰る」と去っていく。美雲は、自分の胸をチクチクさせていた相手が和馬だと気づいた。そして、あの時の礼を言おうと走り出す。
帰宅した和馬は、華に礼を言う。仕方なかったとは言え泥棒をしてしまったことを謝る華。そんな時、玄関のチャイムが鳴った。目的地に着いた美雲もチャイムを押している。華がドアを開けると…!?