私たち人間は、大きな不安やストレスを感じた際、それらを緩和するために、無意識的に自分を守る様々な防衛機能を備えています。
幼児退行もその一つで、子供の頃に親兄弟から守られていた頃の自分を思い出し、幼稚な振舞いをすることで我が身を守ろうという訳です。
本能である以上は誰にでも起こる現象のため、仕方なくはあるものの、これに振り回される周りは、強制的に親役への進化を要求されます。
思い当たる節のある方は例文を良く読み、できれば進化論的に無理のない範囲での発生頻度に留めていただきたいものです。
そのベテランディレクターは、幼児退行により、ときどきADのような振る舞いをします。
これを英語で言うと…
Due to infantile regression, the veteran director sometimes behaves like an assistant director.
Point: 幼児退行 = Infantile regression
幼児退行とは、不安やストレスを軽減させるために無意識に作用する人間の防衛機制 = Defense mechanism の1種で、退行 = Regression だけでも表現できます。
防衛機制は他にも、打ち消し = Undoing、投影 = Projection、抑圧 = Repression、逃避 = Withdrawal、反動形成 = Reaction formation、合理化 = Rationalization、置き換え = Displacement、同一視 = Identification、昇華 = Sublimation などがあります。
○○tion で終わる名詞が多いので、○○の動詞部分を意識して覚えましょう。
少し専門用語にも見えますが、ストレスの多い現代人は意外とやっている事です。
日常的に「あ、これはRegressionだ」と意識してみると楽しいかもしれません。
「Infantile regression」、ぜひ使ってみましょう。
それではまた次回!
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