7月12日(月)、『推しの王子様』の第1話完成報告会が行われ、比嘉愛未、渡邊圭祐、ディーン・フジオカ、白石聖が登壇した。

『推しの王子様』は、主人公の日高泉美(比嘉愛未)が、五十嵐航(渡邊圭佑)を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を、まばゆいほどの胸キュンとともに描いていく完全オリジナルストーリー。

本作のオファーを受けた感想について、比嘉は「今回はロマンティックコメディということで、役者人生15年で初めて『ラブコメディが来たな』という思いでした。純粋にうれしかったですし、完全オリジナルストーリーなので台本を読むことにワクワクしました」と声を弾ませた。

ゲーム会社「ペガサスインク」の社長、日高泉美を演じてみて「ゲーム会社の社長役も初めてだったんですけど、完璧な女性ではなく、年相応の等身大の女性なのですごく魅力的です。葛藤しながらも前に前に奮闘する姿だったり、好きなものへのまっすぐさだったり、仲間への愛情表現がすごくピュアなので。泉美からもらえる感情や気付きがたくさんあるので、演じていて毎日が幸せです」とコメントした。

また役作りについては「今回はオファーを受けて、撮影まで1週間なかったので、役作りができなかったんですけども、しなくて良かったなって思います。役を固めて作品に入るよりは、柔軟にみんなとのセッションを楽しめるような状況が最初からできていたので。『このチームなら大丈夫だ』という安心感が初日からあったので、みんなを信じて、すごくナチュラルに役に入れました」と感謝の気持ちを表した。

残念すぎる王子様役を演じる渡邊は「すごく若い役をやらせていただいているなという感覚があって。体力はあるけど目標や生きがいがない役で、その感覚は僕が高校時代、大学時代に感じていた感覚と近いものがあるなと思って。その頃の気持ちを感じることができて、懐かしくて、楽しい時間を過ごさせていただいています」と微笑んだ。

ディーン・フジオカは“巻きの王子様”?

「ペガサスインク」の副社長兼、ゲームディレクター役を演じるディーンは「すごく新鮮な気持ちで、日々現場で演じさせていただいております」と挨拶。現場の空気については「ただ楽しくて遊んでる感じになっちゃうのは、よろしくないと思うので、きっちりやることはやって、ちゃんと現場を巻いて『推しの王子様』というタイトルなんですけど…」とコメント。

すると比嘉が「ディーンさんは毎日『巻いていこう』と、『推しの王子様』の現場で“巻きの王子様”をやってくれるので、みんなにスイッチが入り、助けられてます」と告白。ディーンは「決して早く帰りたいからではなくて、作品のためを思って日々現場を巻いております」と笑顔を見せた。

「ペガサスインク」でインターンとして働き、航の幼なじみである大学生役の白石は「私も以前から乙女ゲームをプレイしていたこともあり、役どころと同じく推しもいます。二次元に推しがいる身としては、現実にそっくりな人が現れるという想像を、みんな一度はしたことがあるんじゃないかなと思っていて。台本をいただいた時にすごくワクワクしました」と、本作への共感を示した。

さらに現場の空気の良さや個性豊かな人が働く「ペガサスインク」に触れ、「こんな会社が実際にあったらいいなと思いながら、毎日楽しく撮影に参加しています」と語った。

人狼ゲームに挑戦するも、比嘉は…

トークセッションでは、撮影現場の空き時間に人狼ゲームが流行っていると比嘉が明かし、「ディーンさんが持ってきてくださって、みんなで始めたんですけど、どハマりしてしまって、芝居にまで影響が出てしまっている」と証言。

1番上手い人を「ディーンさん」、1番下手な人を「比嘉さん」と答えた渡邊は「(ゲーム内で)役職のカードを確認して、顔を伏せる際に声を出しちゃいけないのに比嘉さんは、『顔を伏せてください』と言われ『はい!』って返事して、(役職が)俺にバレるってことがありましたね」と説明。

これについて「嘘がつけないんですよね」と答える比嘉に、ディーンが「赤面症だしね、パッと分かるんだよね」と付け加えると、比嘉の顔に赤みが増した。続けて「苦手なんですけど、みんなと仲良くなりたいので、率先してトライしてます」と比嘉は、ポジティブさをみせた。

他のエピソードを求められるも、「人狼ゲームしかやってない」(渡邊)、「人狼ゲームの印象が強い」と口をそろえるキャスト陣。渡邊がディーンに挨拶した際、すごく生き生きした顔で「これで人狼ゲームができるね」と言われたことを明かすと、「『この人、人狼ゲームやりにきてるんじゃないか?』と一歩引きました」と笑わせた。

<ストーリー>

乙女ゲームを手がけるベンチャー企業の社長である泉美は、すべてを自分の理想通りに作り上げたケント様というキャラクターと恋に落ちるゲームが異例の大ヒットを記録し、一躍、新進気鋭の経営者に。その泉美の前に、ある晩、航が文字通り空から舞い降りてきて、泉美を抱きしめる。

信じられない展開に仰天する泉美だったが、それ以上に信じられないのは、航の容姿がケント様にそっくりだったこと。しかし航は、無作法で無教養で無気力で、これまで人を好きになったことも無い、無い無い尽くしの残念すぎる王子様だった。大失望する泉美だったが、ひょんなことから「私があなたを理想の男性に育てる」と航を会社で雇い、仕事はもちろん、言葉使いからマナーに知識、さらには生きがいや恋の仕方まで教えることに。

相棒・光井倫久(ディーン・フジオカ)をはじめとした会社の仲間たちとともに、仕事に奮闘する泉美、そして航。やがて泉美も航を育てる中で大切なことに気づいてゆき--。