三雲華(深田恭子)は、北条美雲(橋本環奈)を倒して忘却スプレーで自分と会った記憶を消すことに成功した。しかし、 “Lの一族” が追い詰められていることに変わりはないと心配で仕方がない。

それなのに尊(渡部篤郎)や悦子(小沢真珠)たちは、どこふく風。美雲に自分たちのアジトを突き止められるわけがないと自信満々だ。

翌朝、職場にやって来た美雲に、桜庭和馬(瀬戸康史)が昨日の出来事について探りを入れる。美雲は覚えていないと言うが、もちろんウソだ。彼女は忘却スプレーを体内に吸い込むのを防ぎ、記憶を維持していたのだ。

そんな時、反社会組織の幹部が襲われた強盗殺人事件が発生。現場からは密輸した金塊が盗まれ、“Lの一族” のものとみられる犯行声明カードが残されていた。和馬と美雲は直ちに捜査を開始する。

その頃、本町小学校では学芸会の演目が「Lの一族」に決まり、杏(小畑乃々)は、伝説の鍵師マツ(どんぐり)役を演じることになっていた。悪いことをする泥棒なんて演じたくないと泣き出す杏に、尊たちは “Lの一族” はダークヒーローで正義の味方なのだと教えだす。

尊たちの話に目を輝かせる杏だったが、テレビから“Lの一族”が強盗殺人事件を犯したというニュースが流れると、たちまち悲しい顔になってしまう。

職務終了後、美雲は和馬の跡をつけた。GPS発信器を和馬に取り付けることで、華たちが住むマンションを暴き出すつもりなのだ。

そのとき、尊がボディーガードとして頼んでいた円城寺輝(大貫勇輔)が、和馬に警告。GPSを取り外した円城寺は、美雲に自分を追わせて目の前に姿を現す。そして、円城寺は歌の力で誤魔化しながら、美雲にてんとう虫3号を取り付けた。

円城寺は事の次第を三雲家に報告。てんとう虫3号から流れる美雲と山本猿彦(我修院達也)の会話が送られて来る。すると、美雲が忘却スプレーを防御していた事が判明。

さらに、美雲は三雲家のマンションまでやって来る。円城寺が和馬から外した発信器を持って来てしまっていたのだ。尊はマンションのコンシェルジュに化けて、その場は美雲を追い返すことに成功。

だが、尊は家族たちにマンションを引き払って新しいアジトを探すと告げる。美雲はマンションの張り込みを始めた。

華は和馬や杏と別れることを決意。杏を典和(信太昌之)と美佐子(マルシア)にあずける͡͡ことにした。悲しみに沈む華を尊が慰める。

一方、マンションを見張る美雲の前に和馬が現れた。和馬は強盗殺人事件の捜査に戻るよう美雲を説得。“Lの一族”は生きていると続ける和馬は、事件が解決したらすべてを話すと美雲に約束した。

強盗殺人事件のニュースを見ていた尊は、この偽物を使って“Lの一族”を守ると宣言する。マンションを引き払うのも止めたと言う尊は、渉に偽物たちのアジトを突き止めるよう頼んだ。

和馬と美雲は、事件に意外な“男”が絡んでいることを知った。和馬たちが探し出した“男”、巻栄一(加藤諒)は組織の幹部を殺害したのはナターシャ(太田莉菜)という殺し屋だと告げる。元刑事の力を活かして、犯人たちのアジトを突き止めたと言う巻は和馬たちを案内。だが、巻はアジトに入ると和馬と美雲を監禁してしまった。

その日は、華の誕生日。やって来た尊は、プレゼントは“また家族で平穏に暮らせるようにすること”だと言う。

その時、悦子が尊に豚と言われたことを思い出す。尊が忘却スプレーのテストをしたのだが、記憶が戻っているではないか。思い出したのは悦子だけではない。今まで忘却スプレーをかけた者たちが次々に“Lの一族”を見たと証言し始めた。

そんな中、美雲に取り付けたてんとう虫3号が渉に危険を知らせて来る。華たちは和馬と美雲が偽物たちに捕まったことを知る。映像を見ているとナターシャとともに来た大柄な男(岡元次郎)が、和馬に“Lの一族”の居場所を尋ねだした。

とにかく、和馬たちを助けなくてはならない。華もこのピンチに泥棒衣装に着替える。だが、華へ誕生日プレゼントを持って来た杏が、泥棒姿の華と対峙してしまう。

一方、大柄な男は口を割らない和馬に業を煮やして、ナターシャに美雲にナイフを投げるよう命令。ナターシャが投げたナイフは、美雲をかばった和馬に突き刺さってしまう。