7月15日(木)よりスタートするフジテレビの木曜劇場『推しの王子様』の第1話に、宮司愛海フジテレビアナウンサーが出演する。
『推しの王子様』は、主人公の日高泉美(比嘉愛未)が、五十嵐航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるため奮闘する逆“マイ・フェア・レディ”な日々を、胸キュンとともに描いていくオリジナルストーリー。
乙女ゲーム(女性向け恋愛ゲームの総称)を手がけるベンチャー企業「ペガサス・インク」の代表取締役社長で36歳の泉美は、4年前に起業し、最初にリリースした乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」を大ヒットさせた。
「ラブ・マイ・ペガサス」は、外見から内面まですべてを泉美の理想通りに作り上げたキャラクター“ケント様”と恋に落ちるゲームで、泉美は一躍、新進気鋭の経営者としてもてはやされることに。
宮司アナが今回演じるのは、ドキュメンタリー番組のインタビュアー。乙女ゲーム界で大注目の社長・泉美に密着するドキュメンタリー番組の中で、泉美からさまざまな話を引き出していく役割を務める。
フジテレビュー!!では、宮司アナにインタビュー。本作がドラマ初出演ながら、台本にして約6ページに及ぶ出演シーンの撮影に臨んだ宮司アナに、撮影の裏側や共演者とのエピソード、“最近の推し”を聞いた。
<宮司愛海アナ インタビュー>
──『推しの王子様』出演のオファーを受けたときの心境をお聞かせください。
アナウンサーが映画やドラマに出演させていただくことは、たびたびあるのですが、アナウンサー役であることがほとんどです。私も過去に3回ほど映画に出演したのですが、今作のようにたくさんセリフのある役は初めてで、オファーをいただいたときは、どういうことをするのだろうというワクワク感と、ちょっと不安な気持ちがありました。
そして、実は私、一時期乙女ゲームばかりやっていた時期があるんです(笑)。最近はあまりできてないのですが、今も乙女ゲームはいくつかスマホに入っていますし、そういった点で親近感、シンパシーを感じました。
──撮影に入る前に、何か役作りはされましたか?
まず、そもそもどのように撮影が進行するのかわからなくて。新人研修でのドラマの撮影現場見学も、もう6年前の記憶ですし… 。とにかく何が起こっても大丈夫なようにセリフだけは完ぺきに覚えていこうと意気込み、相手のセリフを自分で話して録音し、それを受けてセリフを言う練習をしていました。
──初めてのドラマの撮影現場はいかがでしたか?
情報番組のリポーターとしては何度かうかがったことがあったのですが、演じる側としては初めてで、「こんな感じの雰囲気なんだ」という新鮮さと、戸惑いがありましたね。当然ながら、普段身を置いているスポーツの現場とは、決まり事も空気感もまったく違いましたから… 。
実際に当日現場に入ってからは、準備ができると「では始めます!」と、いきなりリハーサルが始まりびっくりしました。もし、セリフを完全に覚えられてない状態で現場に来ていたら、どんなことになっていたのかなと思うと恐ろしくて(苦笑)。
それから、台本にト書き(セリフ以外の動作や行動の説明)が書いてあるのですが、役者さんはその部分も頭に入れて、シーンを完全に把握してから現場に来ているのを実感して、本当にすごい仕事だなと思いました。
──主演の比嘉さんと共演されましたが、印象に残っていることはありますか?
緊張しているのと、話しかけていいものか分からないのとで、なかなか話しかけられずにいたら、「たびたび番宣の取材でも来ていただいて」と比嘉さんのほうから声をかけてくださって。『めざましテレビ』時代に私がリポーターとして取材した、『コード・ブルー-ドクターヘリ救急救命-』シリーズの番宣のことを覚えていてくださったのです。
これから本番に入るのに、他の人を気遣う余裕もあって、懐の深い、余裕のある方なのだなと感動して… 。主演の比嘉さん自ら現場の雰囲気を柔らかく、温かくしてくださる振る舞いに、学ぶことがとても多いなと思いました。
──近くで見た、比嘉さんのお芝居はいかがでしたか?
スタートがかかる直前からスイッチがバチンと入り、表情が変わるのを近くで見て、月並みながら「これが本物だ…」と感じていましたね。まず目の色が変わるんです。まっすぐ私の目を見て演技されている様子に、これは恥ずかしいとか緊張するとか言っている場合じゃないと思い、私もなんとかくらいついていきたいという気持ちで、精一杯やらせていただきました。
──撮影を終えていかがでしたか?
まずはホッとしました。出演させていただいたシーンの撮影時間は、だいたい3時間ほどだったのですが、終わった瞬間体の力が抜けました。初めての現場で周りに知り合いのスタッフさんもほぼいませんでしたし、余計に「きちんと仕事を全うしなくては」「失敗しないようにしなくては」と思っていたので 。
それから、近くで演技を拝見した感動を伝えなくては、と「女優さんって本当にすごい職業ですね」と比嘉さんに声をおかけしたら、「そんなことないですよ」と謙遜されながらも笑顔で応じてくださって。ここからまた夜遅くまで撮影が詰まっているというのに、大変さを感じさせない明るさと丁寧さに、最後まで感動しきりでした。
──本作のタイトルにかけて、最近“推しているもの”を聞かせてください。
最近、家で時間があるときにウクレレを弾いています。ギターは昔、父親がやっていたので家にありましたが、コードを覚える前に断念していたんです。でもウクレレは小さいし、弦も押さえやすいかなという急な思いつきで、気づいたら通販で買っていました(笑)。
手軽ですし、音にも癒されます。場所も取らないので、何か趣味に迷っている方がいたらおすすめします!
──どんな曲を弾くのですか?
コードが5つくらいの簡単な曲しかまだ弾けないです。「ウクレレ 初心者」で検索して見つけたスピッツさんの「チェリー」を練習して、1人で弾き語りしています(笑)。
──今後披露する予定は?
ないです(笑)。もし、すごく上達して、他の方に見せられるようになったら、披露しようかな…。
──最後に、ドラマの見どころをお願いします。まずはご自身が出演されたシーンで、注目してほしいところはありますか?
2人がスタジオで話しているインタビューシーンはもちろん、たとえばオフィスからその番組が流れているというシーンがあります。そこでも、比嘉さんとやりとりしている会話があるので、どんなことを話しているのか、耳を傾けるといろいろと聞こえて面白いんじゃないかなと思います。
──作品全体の見どころはいかがでしょうか?
このドラマは、日高社長が乙女ゲームで推している“ケント様”にそっくりな航に出会い、育てていくのを楽しむ、育成ゲーム的な側面がある作品です。乙女ゲームに親しみのある方はもちろん、そうでない方もドラマを見ながら航がどう育っていくんだろうとワクワクしながら見ていただけるのではないでしょうか。私も一視聴者として、その点をすごく楽しみにしています。