12月1日(火)、KinKi Kidsの堂本光一が作・構成・演出・主演を務める「Endless SHOCK-Eternal-」の製作発表記者会見が都内で開催され、光一のほか、上田竜也(KAT-TUN)、越岡裕貴・松崎祐介(ふぉ~ゆ~)、梅田彩佳、前田美波里が出席した。
記者会見では、今年9月、10月に大阪・梅田芸術劇場で「Endless SHOCK」のスピンオフ作品「Eternal」制作に至った経緯を光一が説明。
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そして、会見後に行われたメディア向け取材会の光一の発言をほぼ全文で紹介する。
<堂本光一 取材会リポート>
――帝国劇場でこのスピンオフ作品を上演する心境について、改めて聞かせてください。
梅田芸術劇場も素晴らしい劇場なんですけど、僕がやっているSHOCKは帝国劇場から始まったものですし、このメンバーでスタートしたのも帝国劇場だったんですよね。それが中止となった時に、千穐楽を迎えられなかったことは何か急にバサーッと斬られたような、すべての武器が身ぐるみはがされたような感覚なんですよ。
それをまた帝国劇場という、自分にとっても神聖な場所で、このメンバーでまたスタートをきることができるのは、もちろん成功させなきゃいけないという緊張感がありますけど、うれしく思います。
――大阪公演を応援してくださった皆さんの気持ちを感じたんですね。
僕が言うと嘘みたいになるんですけど(笑)、嘘じゃないんです。
――実際に帝劇へ行ったら、より気合が入るんでしょうね。
同時に映画もやりますので、帝劇だけじゃなく、いろんなところで「SHOCK」に対する愛情をしっかり受け止めたいです。
――帝劇の冬といえば「SHOCK」が季節の風物詩のようになっていますが、コロナだけではなく、インフルエンザなども心配な季節ですよね。
結構、前の段階から「もうちょっとリスクの少ない時期にはまらないものですかね」という話は何度かさせていただいたことがあるんですが、ミュージカルにしても演劇にしても、劇場は数年先までスケジュールが決まっているんです。
以前、12月~1月と年をまたいで上演したこともありますけど、ジャニーさんがその時期が好きだったこともあると思うんです。そこから2月、3月の公演が定番となっていきましたけど、結構リスクが大きく、風邪をひくリスクもあるんです。
今はコロナ禍で、ちょっとした微熱でもステージそのものをストップさせなければいけない状況。来年は(感染予防対策も)徹底してやらせていただきますけど、自分も年なので。罹ってしまったら重症化のリスクが高いほうに、確か40歳以上は入ると思うんですよ。そのへんもくみ取ってくださるようなので、もしかしたら2月、3月の公演は来年が最後になるかもしれないです。
世の中、どうなっていくのか分からない時代じゃないですか。「SHOCK」をいつまでやろうと自分は考えたことがないですけど、本編はもうできないかもしれないなって、どこかしら思っている部分もあります。今後、やるんだったら2月、3月は避けたいという話を(東宝へ)させていただいたのは確かです。
――リスキーじゃない月となるといつ頃なんでしょうか?
“13月”じゃないですか?いいでしょ、(実際にはあるはずのない月という発言が)ジャニーさんっぽかったでしょ(笑)。“13月”をみんなで探しに行きましょう!
――Eternal以外の構想もあるんですか?
また違う角度から見たスピンオフですか!?じゃあ、松崎を主役にしますか(笑)。やろうと思ったら、正直なんだってできるですよね。
例えばですけど、2人(コウイチとライバルのタツヤ)の確執が生まれる前に大劇場でやっているショーのシーンがありますが、あれはあのカンパニーがやっているショーの一部なんですよ。一部しか見せていないので、すべてを見せた場合にどうなるのかとか、やろうと思えばできますよね。やらないですけど(笑)。
――演出家として、女性の登場人物の気持ちも理解しないといけませんね。
みんなで打ち合わせをした時に、「自分の気持ちを原稿用紙3枚ぐらいに書いてきてください」と冗談で言ったら、梅ちゃん(梅田)も美波里さんも本当に書いてきたんです。女心って分からない部分もあるじゃないですか。助かりました。
――と言いながら、本当は女心を分かってるんですよね?
実は分かってるんです(笑)。
――製作発表の冒頭に流れた映像は、大阪の公演でも流れていたものですよね?大阪で撮ったんですか?
そうなんです。普段、撮れないようなアングルのものがたくさんあるので、面白いと思います。
――公演を楽しみにしている皆さんへ、メッセージをお願いします。
2021年2月、3月、帝国劇場で「Endless SHOCK-Eternal-」を上演させていただきます。来年、世の中がどうなっているのか誰にも分からないことですが、全員が協力して心を一つにして、少しでも世の中が明るい方向へ向かってくれるといいなと心から思っています。
ちょっと傷ついた中に、こういった舞台やエンターテインメントで心が潤ってくてる部分があったらいいなと思いながら、我々も少しでも助けになればいいなと思いながらステージに立たせていただきます。
映画を観れば本編が観られますし、帝国劇場で足を運べばスピンオフが見られます。ぜひ両方ご覧になっていただければうれしく思います。2021年もよろしくお願いします。
帝国劇場 2021年2・3月
「Endless SHOCK-Eternal-」
エターナル・プロデューサー:ジャニー喜多川
作・構成・演出・主演:堂本光一