フジテレビの番組を見て、意見や感想などをリポートする「フジテレビ社外モニター」。12月12日(土)の『週刊フジテレビ批評』では、「フジテレビ社外モニター」と、番組の制作スタッフが直接意見をやり取りする定例会議の模様が放送された。

今回、フジテレビュー!!は、オンラインで開催されたその会議の模様を取材した。

会議で取り上げられた番組は、『run for money 逃走中』の制作スタッフが手掛けた『超水上サバイバルオチルナ!』(11月22日放送)。モニターが放送された番組を視聴し、まとめた感想をもとに、会議は進行していく。

番組からは、チーフプロデューサーの情野誠人、プロデューサーの神保健一、総合演出の瀧澤卓、編成担当の江花松樹が出席。新美有加フジテレビアナウンサーも「社外モニター」の仕事を体験し、モニターの方々と一緒にオンラインで会議に参加した。

『超水上サバイバルオチルナ!』は、水上に設置されたさまざまな仕掛けを、水に落ちることなく攻略することで賞金獲得が目指せる、というバラエティ番組。28人の芸能人プレイヤーが、敵の妨害をかわしてゴールを目指す。

視聴したモニターからは「ワクワクした」「ゲームのルールがわかりやすくてよかった」などの肯定的な感想も多く出たが、「(個人戦ではなく)チーム戦のほうが面白かったのでは?」「(ルールがシンプル過ぎて)番組の途中で娘が飽きて自室に戻ってしまった」「11月の放送なのに、水がテーマで画面が寒々しかった」など、辛口な意見もあがった。

また、「セットが硬そうで、そこに落ちる出演者がけがをしないかヒヤヒヤした」という指摘に対しては、「SNSでも同様の意見を多く見かけた。今後はリアリティをどこまで追求するかが課題」と演出の瀧澤が回答した。

情野は「セットの世界観(のリアルさ)はどれくらい気になったか?」と、プロデューサーならではの質問をしたが、モニターからは「世界観よりもゲームとしての面白さが重要」という声が返ってくるなど、率直なやりとりが続いた。

さらに、新美アナからの「途中から画が単調になったように感じた」という指摘を受け、編成の江花から「ゲームの数」「ゲームごとの放送時間の長さ」について深堀りする質問が。「同じ仕掛けでまた見たいステージはどれか?」を「社外モニター」全員に問いかけ、挙手を求めながら、具体的な意見を集約していった。

「テレビの賞金は100万円だと思い込んでいたので、賞金が少なく感じた」という感想に対しても、プロデューサーの神保と瀧澤が「賞金が50万円と100万円では印象が違うか?」と問いかけ、モニターからの意見を丁寧にメモに取っていた。

また、「子供が『逃走中』が大好きで、ハンターになるために陸上部に入った」「小学校時代に『逃走中』を真似して遊んでいた」など“逃走中愛”の強いモニターは、“本家”と比べ過ぎてしまい期待外れに感じた部分もあったようで、『逃走中』を全面に押し出したプロモーションについても議論となった。

スタッフ一同、「自分たちが不安だったり、疑問に思っていたことを率直に指摘していただいて、大変参考になった」「『逃走中』とは違った、新しいゲーム番組に育てていきたい」と感謝を口にし、充実の内容で会議は幕を下ろした。

このように、事前に指定された番組を視聴して感想をまとめ、月1回の会議で制作スタッフと直接議論をすることができる「フジテレビ社外モニター」。2021年の社外モニターは12月25日まで募集中だ。

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