12月12日(土)23時40分より、真矢ミキ主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『さくらの親子丼』第9話が放送される。
残すところあと2回。民間子どもシェルター「ハチドリの家」で働く、九十九さくら(真矢ミキ)の奮闘ぶりと、回を重ねるごとにさくらたちに見守られながら一致団結して強く生きようとする子どもたちの成長に、SNSでは感動の声と数多くのエールが送られている。
本作のクランクアップは、11月下旬。真矢のラストシーンには、別日にすでに撮影を終えていた子どもたちが駆けつけるなど、ドラマ同様キャストたちの絆も深まっている様子だった。
九十九さくらを演じた真矢ミキに、本作の撮影を振り返ってもらった。
<真矢ミキ コメント>
――クランクアップを迎えた今のお気持ちは?
とても去りがたいゴール際という感じがあります。シーズン3作目になるのですが、今回はさくらの出番が非常に多く、この期間は「自分」でいるよりもさくらを演じている時間の方が長かったので、明日から廃人になってしまったらどうしようかと(笑)。それぐらい、さくらにどっぷり浸かっていました。
でも一番は、子どもたちが本当にかわいいので、あの子のたちの顔が見られなくなるのが寂しいですね。よりいいシーンにするために、子どもたちも悩みながら演じていて、みんなでコツコツ毎日楽しく、役にまい進した濃厚な3ヵ月でした。
ハチドリスタッフの大人たちも、課題や悩み、ドラマのテーマに対して一致団結していたという実感があり、本当に絆が深く、太くなっていきました。こんな気持ちの終わり方をしたのは初めてです。
――思い出深いシーンは?
やはり、ひとりひとりと向き合った親子丼の食卓です。食べている子たちにセリフはありませんが、あのシーンはいろいろな思いが聞こえた気がしました。
撮影場所は自然に溢れていて気持ち良かったです。夏の青々とした木々の感じから、紅葉と、どんぐりと栗を踏まないように歩きながら…。四季を感じながら自然の中で撮らせていただいたのは、とてもリフレッシュでき、元気をいただけました。
――今回は、さくらさんの恋も描かれました。
今までが子どもたちのことしか頭になかったさくらでしたので、戸惑いながらも楽しく演じました。
真由子(井本彩花)が失恋しそうになって、自分から思いを断ち切ろうとしている最中に、自分はハチドリの庭で仲良く岡林さん(鶴見辰吾)と卵焼きを食べていて(苦笑)、真剣さや失望の横に滑稽さ、喜劇があって、日常のリアルという感じがしました。
岡林さんとして自然体で存在していらした鶴見さんにも感謝です。同世代ですし、しっかりと芝居をさせていただけたのは本当に楽しかったです。ハチドリの家とはまた違った特別な空間と時間がありました。
<第9話あらすじ>
さくら(真矢ミキ)たちは、希望(清水香帆)の裁判を機に人を思いやる気持ちが生まれた子ども達の成長に驚く。
そんな折、庭作業の最中に真由子(井本彩花)が皆の前で倒れてしまう。心配する子どもたちに対し、桃子(名取裕子)は、真由子が実は病気であると説明する。
大樹(細田佳央太)らは、真由子のために「自分の骨髄を移植して」と次々に訴え出るが…。意識が戻った真由子は、医師から骨髄移植の準備を勧められるも、その適合者が実の兄の祐二(金井浩人)と察し、承諾しない。
それでもさくらは、真由子を救うために、雪乃(新川優愛)とともに再び拘置所を訪れ、祐二を説得しようと…。