6月20日(日)14時から、フジテレビでは『ザ・ノンフィクション「ママにしてくれて ありがとう〜血のつながらない母娘の12年〜」』が放送され、語りを趣里が担当する。

都内にある一戸建ての家。ここに暮らす大家族がいる。

“ママ”の美香さん(55)と“ダディ”のトニーさん(61)と6人の子どもたちに血のつながりはない。美香さん夫婦が育てているのは、いずれも育児放棄や虐待、経済的理由など、複雑な事情を抱え、実の親と一緒に暮らすことができなくなった子どもたちだ。

その“きょうだい”の中で、最年長のあき子さん(23)は、物心がついた頃、家庭内暴力が原因で、児童養護施設に預けられ、今から12年前、美香さんの家にやってきた。

あき子さんの部屋には、心に刻まれた深い傷を物語るものがある。箱にしまわれた大量の「小さな折り鶴」。あき子さんはつらいことがあると鶴を折り続けてきた。

家庭内暴力で傷ついた母の姿。学校で受けたいじめ。「自分は本当に生まれてきてよかったのか?」あき子さんはずっとそう考えて生きてきた。そして、その思いを拭い去ることができないまま、里親である美香さんの家を出られずにいる。

 “前に進めない”あき子さんを見守ってきた美香さんは、ある日、意外な提案をする。「あなたのお母さんを捜そう」と。

20年近く音信不通で、生きているかどうかも分からないあき子さんの実の母親。「自分は本当に生まれてきてよかったのか?」それを確かめるため、血のつながらない母と娘の「実の母親捜し」が始まる。

良好な環境下で暮らしてもなお、癒えない心の傷に苦しむ子どもたちを、大きな愛情と優しさで包み込む美香さん。そんな彼女に信頼を寄せる子どもたちとの深い結びつきは、感動的ですらある。

今回、初めて『ザ・ノンフィクション』で語りを務めた趣里は、何を感じただろうか。到着したコメントを紹介する。

<趣里 コメント>

――『ザ・ノンフィクション』のナレーションを読むにあたり心がけたことはありますか?

ずっと拝見していた番組のナレーションを担当させていただくことができてとても光栄に思っています。貴重な時間をくださっているので、少しでも心から寄り添えたらと思いながら、原稿を読ませていただきました。
 
――印象に残ったシーンや言葉はありますか?

カメラの前で想いを話してくれたあき子さん。いつも明るく子どもたちを想い包み込んでいる美香さん。そして、家族団欒のシーンなど…どれも印象に残っています。未来に向かうために心でつながるということが、とても大事なことだと教えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

――今回の番組の見どころを教えて下さい。

血のつながりを超えた絆が描かれています。里親というテーマはデリケートなところもあると思いますが、力強く前へ前へと進んでいく美香さん、あき子さん、みなさんを観て欲しいです。