12月12日(土)、第37回「浅草芸能大賞」授賞式と、令和2年度「スターの手形」顕彰式に、倍賞千恵子、天海祐希、爆笑問題、玉川太福らが登壇した。
「スターの手形」は大衆芸能の振興に貢献した芸能人の功績を称え、手形とサインを浅草公会堂前とオレンジ通りに設置、これまでに337名の手形が収められている浅草の名所のひとつとなっている。今回、倍賞をはじめ、片岡秀太郎(二代目)、加藤茶、林家正蔵(九代)、細川たかしの5名の手形が加わった。
「スターの手形」披顕彰者として登壇した倍賞は、「本当にうれしいです。いつか自分の手形がここにあったらいいなと思っていました。願っていれば夢って叶うんだな」と喜びを表し、「体が元気なうちは精進し続けたい」と芸能生活に意欲を見せた。
続いて、「浅草芸能大賞」の授賞式が開催。同賞は大衆芸能の奨励と振興を図ることを目的に創設、これまでも芸能史を彩るスターたちが受賞を果たしている。
「芸能大賞」の新人賞には、浪曲師の玉川、奨励賞には爆笑問題、そして大賞には天海が選出された。
新人賞を受賞した玉川は、新作の浪曲制作に力を入れ、浪曲界に新風を巻き起こしているところを評価され受賞。25年ぶりとなる浪曲師の受賞に顔をほころばせ、「ここから目と鼻の先にある浪曲の定席『木馬亭』が50周年という節目にこのような賞をいただけありがたいことです。浪曲全体にいただいた賞でございます」とアピールした。
奨励賞を受賞した爆笑問題は、メディアでの活躍だけでなく、漫才師としての存在感を示し続けている姿が評価されての受賞となった。「本当はアンジャッシュがもらう予定だったそうで…」と時事ネタを絡ませて太田がボケるが、21年前に新人賞を受賞して以来の受賞に「非常に励みになっている、感慨深い思いです」とコメント。
昨日報道のあった、小松政夫さんの訃報を始め、歴代の受賞者の偉業に触れつつも太田は、「今日は倍賞さんの歯型が…」とボケ、田中から鋭いツッコみを入れられて会場の笑いを誘っていた。
大賞を受賞した天海は、台東区生まれということもあり、地元の台東区民の絶大なる人気と、現代を代表する女優としての存在感を称えられての受賞となった。
喜びに目を潤ませながらマイクスタンドの前に立つと、「私はもう少し背が高いんですよ」と、爆笑問題の田中に合わせたマイクの高さをツッコんで、会場を笑いで包んだ。
続けて、天海は「生まれ育った台東区からこのような賞をいただき、胸がいっぱいです。親孝行ができました」と笑顔で感謝を伝えた。
そして、「今年は大変な年でした、今もまだたくさんの人が大変な思いをされています。少しでも温かいものを伝えられるようなお仕事をこれからもしていけるようにと思っています。『天海、お前がんばれよ』というお言葉をいただいたと思っております」とコメント。
また、今年度に限り「特別功労賞」として、志村けんさんが選出され、その活躍を称えられた。
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