2021年1月11日(月)26時15分より、フジテレビでは『夫のちんぽが入らない』が放送される。

フジテレビが運営する動画配信サービスFOD並びにNetflixにて現在配信中の、ドラマ『夫のちんぽが入らない』。2014年5月開催の「文学フリマ」で発売した同人誌「なし水」に収録された、主婦こだまの自伝的短編小説「夫のちんぽが入らない」を原作とした作品だ。

赤裸々な私生活の悩みなど、女性のデリケートな部分に踏み込んだ本作は、大きな反響を呼び、このたび地上波放送が決定した。

「当たり前のことができない自分は“不良品”」と劣等感を抱え…

原作は、夫と交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモアあふれる筆致で、愛と堕落の半生と衝撃の実話を綴った処女作。2017年1月に大幅に加筆修正され書籍化し、発売1ヵ月で13万部の売り上げを突破、文庫化もされ累計23万部を突破している。

物語は、主人公の久美子が大学に入学し、同じアパートに入居していた研一と交際を始めるところから始まる。そして、初めて体を重ねようとした夜、研一の性器が全く入らない。その後も性行為ができないままのふたりだったが、「性交為ができなくても、それ以上に好きな人と一緒にいたい」という強い思いにより結婚を決意する。

しかし、久美子は「当たり前のことができない自分は“不良品”である」という劣等感を抱え、研一は久美子を幸せにしてやれないという思いに苦しみ、二人の心は徐々に離れてしまう。そんな夫婦が一般的でない悩みを抱え苦しみつつも、自分たちだけの夫婦のカタチを見つけ出し、人それぞれの幸せや、人との繋がりを考えさせる。

主人公の渡辺(山本)久美子は、オーデションで主役を勝ち取った石橋菜津美が演じる。久美子の夫・渡辺研一は、中村蒼が務める。

久美子が勤務する学校の生徒の母親・寺田朋美に尾野真千子。久美子の最初の不倫相手となるミッキーに、松尾諭。精神を病んでいる久美子の浮気相手・アリハラに、落合モトキ。久美子の母親・山本冴子は、筒井真理子。父親・山本祐介は、春海四方。健一の父親・渡辺和之を、国広富之。母親・渡辺京子を、千葉雅子。さらに、坂井真紀、江口のりこ、浜野謙太と、豪華キャストが出演する。

<石橋菜津美 コメント>

『夫のちんぽが入らない』の地上波放送ということで、私自身とても楽しみです。原作に出会ってから、くみちゃんが私の中でずっと存在して生きている人で、この作品を映像化する際には、絶対演じたいと思っていました。

くみちゃんを演じさせていただいたのは、私の人生にとって、ご褒美であり、さまざまな捉え方を変えた出来事でした。毎日、ヒリヒリしてどこか痛いような日々で撮影させていただきました。

地上波放送ということで、たくさんの人に届いてくれたらうれしいです。いろいろな夫婦の形があって、他人は他人とわかっていても、諦めじゃなく、2人にとっていい形にたどり着くまでもがいている。 心が痛くて辛くてもそれでも一緒にいる。そんな不器用で純粋なラブストーリーなので、ぜひ、そんな夫婦を一緒に見守っていただけたらと思います!

<中村蒼 コメント>

世間一般の“普通”とたたかう2人の物語です。夫婦の形や幸せの形は、人それぞれです。幸せは決してひとつではありません。 地上波で今作が放送されるということで、より多くの人に“自分を抑え込んで生きる必要なんて無い”ということが伝わればうれしいです。