12月22日(火)放送の、フジテレビ『Live News α』では、12月25日(金)から始まる「全日本フィギュアスケート選手権大会」(以下、「全日本選手権」)の見どころが紹介された。
フジテレビでは、『全日本フィギュアスケート選手権2020』として、地上波、BSフジ、CSで放送。FOD、TVerでの配信、さらに、FODプレミアムでは初めて全競技を完全生配信することも決定。
また、フジテレビスケート公式Twitterや、フジテレビのフィギュアスケート・スピードスケート・ショートトラックの総合サイト「フジスケ」では、さまざまな企画配信を予定している。
今回は、女子フィギュアの、本郷理華選手、三原舞依選手を特集。休養からの復帰を決めた本郷選手、試練を乗り越え復活を目指す三原選手の想いに迫った。
<「復帰」~本郷理華>
「一旦、『無理だ』となって。もう辞めるつもりで休んだので」――。3度の世界選手権代表経験を持つ、本郷理華、24歳。
2年前の「全日本選手権」。かつて表彰台にも乗った舞台で、自己最低の17位へと沈み、翌年、休養を発表した。
本郷は、ジュエリーショップに勤務し、新たな生活をスタート。しかし、スケートから離れ、これまでとは全く違う日々を過ごす中で、心境に変化が…。
「友達と、一般営業のリンクに滑りに行って。遊びで半年以上ぶりに滑ったんですけど、結構楽しくて。『またスケートやりたいな』という気持ちもあったし、『今辞めたら、後でちょっと後悔するかな』って」。
「もう一度、フィギュアスケートがしたい」。一度離れたからこそ、心の底から湧き上がった、フィギュアスケートへの情熱。
本郷は、「1回スケート辞めて普通に働いてみて、スケートができるありがたみを感じたし、またスケートがやりたいと思って、また戻れたことがすごくありがたいことだと思う。だからこそ、今スケートが楽しくできている」。
世界を魅了したあのダイナミックな演技が、再び「全日本選手権」のリンクに帰ってくる。
<「復活」~三原舞依>
そして、もう1人――。
「『元気』だというのを、みなさまにお伝えできるような演技をしたい」。2017年の「四大陸選手権」女王、三原舞依。
三原は昨シーズン、体調不良のため休養。治療に専念し、試合はおろか、リンクに立つことすらできない日々が続いた。
「『本当にスケートに戻れるかな』というのがあったんですけど、でも、今自分にできることはしっかりやらないと、という思いが強かったので」。先の見えない不安。それでも、できるトレーニングを積み重ね、歩んできた復活への道。「絶対にリンクへ戻る」――。
中野園子コーチは「落ち込んで苦しい時もあったんですけど、決して人にはそれを言わないので。強くなければ戻ってこられなかったんじゃないかって。今シーズンに間に合ったのは、あの子の強さじゃないかなと思います」と語る。
今年10月の「近畿選手権」。リンクに、「三原舞依さん」という場内コールが響いた。実に、1年7ヵ月ぶり…試合にその姿が戻ってきた。
「まず氷に乗れてて、うれしいなと思って。最後まで滑りきることができてうれしかった」。ブランクを感じさせない、力強い滑りでリンクへと帰ってきた。結果は、3位。
続く「西日本選手権」でも2位。結果を残し、自らの力で「全日本選手権」の切符をつかみ取った。
そして、待ちに待ったこの日がやってくる。これまで何度も…何度も、何度も、強さを見せてきた、全日本の舞台。自分と戦い続けた1年間。三原の強さが詰まった特別な演技が始まる。
「いろんなことがありましたけど、乗り越えてきたからこそ今ここにいるのかなと。(この1年で成長したところは?という質問に)心が折れないところかな(笑)。どんなことがあっても、なんとか強くなっていきたいなと思います」。