映画「ファーストラヴ」の完成報告イベントが行われ、主演の北川景子をはじめ、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介、堤幸彦監督が登壇した。

当初、完成披露試写会が予定されていたが、新型コロナウィルスの状況と緊急事態宣言を踏まえ、無観客でのイベントに。その様子は、KADOKAWA映画公式YouTubeチャンネルと「ファーストラヴ」公式Twitterからの生配信された。

レッドカーペットに登場したキャスト陣は、まずカーペット上でスチールカメラの撮影を行い、その後、キャスト全員で配信カメラに手を振るサービスを。

左から)堤幸彦監督、芳根京子、北川景子、中村倫也、窪塚洋介

ステージに移動したところで、挨拶が。本作で公認心理士に挑戦し、髪を短く切った北川は「髪の毛を切ったのは、ずっと『切りたいな』という気持ちがあって、今回このような作品と出会い、切ることができたので、ご縁をいただいたなという感じがします」とコメント。

続けて「堤組に入るのが夢だったので、参加できただけで舞い上がってしまって」と映画に出演できたことを喜んだ。

次に、弁護士役を演じた中村は、MCから役との共通点を尋ねられると「顔とか身長とか髪質が共通していたかなと思います」とはにかみながら返答。意識した点については「思っていることをあまり言葉にしない、言葉をいっぱい持っている役だなと台本を読んで思ったので、そういった部分の人としての彩りを意識してやりました」と語った。

父親の殺害容疑で逮捕される女子大生役を演じた芳根は「主題歌を聞いただけで締め付けられるものがあって、泣きそうになりました。それくらいに、すごく作品に入り込ませてもらったなと思います。楽しみに公開を待っていただけたら嬉しいなと思います」とカメラの向こうの視聴者に投げかけた。

北川の夫で、中村の義理の兄役を演じた窪塚は、撮影時に意識していたことを問われると「12年ぶりの堤監督との再会で、12年ぶりの現場だったんですけど『何もしないでくれ』って言われた時に、(これが)最後の仕事になるんじゃないか」と戸惑ったと明かした。

さらに「その心を聞いたところ、監督から『(演じる)我聞という役は、カメラマンとして、様々な経験をした上で、1周回って何もする必要がない役なんだ』と聞いて、僕が言ったのは『寺に行ってきます』ということでした。スクリーンを通して、そんなところも見てもらえたらと思います」と独特の言い回しでキャストを笑わせた。

堤監督は「島本(理生)先生の原作が深くて、ちゃんと描けるのかなという不安がありました。キャストの皆さんやスタッフと力を合わせて、女性が持つ闇を見つめて最後に温かいものを醸し出す作品を、初めての挑戦のような気持ちで撮らせていただきました」と話した。

カリスマ的な存在の窪塚に北川、中村が揃って緊張

本作で初共演となった、同い年の北川と中村。共演の感想について北川は「同い年の方と共演させていただく機会が少なくて。今回あまり緊張することなく会えました。なんか同級生って感じがしました」と中村と笑い合った。

そんな2人の共通点として、北川が「ずっと『窪塚さんがカリスマで緊張するね』と言ってて…」と話すと、窪塚が「直接言って、そういう時は」と口を挟むと中村が爆笑。続けて「(現場であまり話しかけられなかったため)無視されてるのかと思ってた」と言う窪塚に、北川は「いやいや、もう緊張しちゃって、2人とも」とフォローした。

中村は北川の印象について「もっとツンケンしているのかと思った」と話すと、北川は「してますよ」と即答。中村は「気付いてなかった(笑)。すごくオープンな方で、真面目でストイックで、仕事で求められることにも意識が高い。それがステキで、僕と真逆だなと思いましたよ」と自虐を交えぽつり。

続けて「僕はすぐ、さぼっちゃうんで、芳根さんもそうなんですけど、本当に爪の垢を煎じて飲みたいです。なので、あとで爪ください」とジョークを口にすると、北川から「こんなことばかり言ってます」とツッコまれるという、息の合った掛け合いをみせた。

このイベントの模様は、KADOKAWA映画公式YouTubeチャンネルで視聴可能。

映画「ファーストラヴ」は、2月11日(木)公開。最新情報は公式サイトまで。

©️2021「ファーストラブ」製作委員会 配給:KADOKAWA