1月16日(土)23時40分より、池脇千鶴主演、フジテレビ系オトナの土ドラ『その女、ジルバ』第2話が放送される。
本作は、人生を諦めかけていた40歳の笛吹新(池脇)が、超高齢熟女BAR「OLD JACK&ROSE」の扉を開き、どんな時代も明るくポジティブに生きてきた熟女ホステスたちに感化され、前向きに生き始める姿を描く物語。
物語の重要な舞台となるBAR「OLD JACK&ROSE」のママ・くじらママを演じるのは、年齢を重ねてなお輝きを増し続ける芸歴70年の大女優・草笛光子。
現場では、ゴージャスなドレスをさらりと着こなし、BARのセットに入るその格好良さに共演者、スタッフも毎回見惚れるばかり。 そんな草笛に、今回の役の印象や作品への思い、知られざる私生活について話を聞いた。
<草笛光子インタビュー>
――草笛さん演じるくじらママの印象を教えてください。
くじらママは、戦前戦後を生き抜いて、人生山あり谷あり生きてきた女性です。私と同じ境遇でもあるので、演じるうえでは、そうした部分をうまく出せたらと思っています。
――BAR「OLD JACK&ROSE」は、熟女ホステスばかりの珍しいBARです。
このBARで働いているホステスさんは、みんな高齢でして、その中でも私が一番高齢で、面白いと思ってお引き受けしました。ちなみに私は今、どこに行っても最高齢です(笑)。
ホステス役のみなさんが、個性的な方ばかりで現場に行くのが楽しいんです。一人ひとりのキャラクターが際立っているので、私はママとして大きな心で温かく見守っていきたいですね。
私は、みなさんがキラキラと輝く姿を見ているのが一番楽しいです。
――くじらママを慕う常連客も多くいらっしゃいますね。
私、逆に伺いたいんです。このBARに来る男性って、どういう方が多いと思いますか?若い方には出せない会話を楽しみたいのか、母親みたいな存在に包まれたいのか?
ドラマをご覧になって「こんなBARがあるといいな」と思う男性がいらしたら、何を求められているのか、ぜひお伺いしてみたいですね。
――ゴージャスなドレス姿も本当に素敵です。
そんなことないですよ。こんなことは言いたくないですけど、少々コロナ太りをしちゃいまして…。「これではいけない!」と思って、トレーニングを再開しました。
――普段からトレーニングなどはされていらっしゃるのですか?
新型コロナウイスが流行し始めてからは少し休んでいましたが、今は週に一度は自宅にトレーナーの方に来ていただいて、マンツーマンで教えてもらっています。
トレーナーの方からマスク越しに檄(げき)が飛んできて、私はマスクをしながら「はい!」って言うものですから、苦しくて(苦笑)。トレーニング以外にも、普段からなるべく階段を使うように意識しています。
――ズバリ、健康の秘訣は?
私は食べることが好きで、食事が楽しみのひとつなんです。朝ご飯を食べるとすぐに「夕食は何にする?」って聞くほど(笑)。お手伝いさんのお料理がとても上手で、あまり外に行かなくてもいいので助かっています。
「食事を美味しいと思う気持ちが健康の秘訣になる」とトレーナーの方から聞いたこともあります。どれだけ食べても美味しいと思う気持ちがないと栄養にならない。美味しいとか、食事を楽しみに待っていることが健康のためにもいいようで、心がけています。
――今も体を鍛えていらっしゃるのは、頭が下がります。
コロナ禍で教わったことは、“体は使ってないと、すぐにダメになる”ということ。それまではトレーニングもなんでもなくやってこられたのが、少しお休みしただけで体の調子が変わってきてしまって、とても嫌でした。
美味しく食べて、ちゃんと動いていないと、体ってダメになっていくのだとつくづく思いました。
――今後のご活躍も楽しみです。
今後も人様のためになる作品に出演していきたいですし、人様のお役に立つ人間でなくてはいけないと思っています。
そのために毎日が大事で「明日は仕事がないからダラダラしていていいわ」じゃダメ!
仕事がない日でも早起きする、といった自分を律する気持ちが大事なの。私は億劫になっちゃうタイプなので、日々戦いです(笑)。
――それでは最後に、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
BAR「OLD JACK&ROSE」は、年齢の高いホステスが揃っていて、そこが物語のミソです(笑)。人生半ば過ぎてきた女性ばかりですから、必ず面白い話になると思って、私もこの集まりに入れていただきました。
土曜の夜はどうぞうちのBARへお遊びにいらしてください。きっと面白いことが起こります。
<第2話あらすじ>
熟女バー「OLD JACK&ROSE」の見習いホステス“アララ”として働き出した新(池脇千鶴)。急に明るくなった新に、職場のスミレ(江口のりこ)やみか(真飛聖)は“ホストにハマった”と勘違い。それを聞きつけた前園(山崎樹範)も内心気が気でない。
一方、「ギャル」「若いの」と可愛がられ浮かれ気味の新だったが、店の名物であるソシアルダンスがまったく踊れず四苦八苦。マスターの幸吉(品川徹)は、新に「明日から特訓だな」と命じるが…。