1月13日(水)、映画「おもいで写眞」の完成報告会見が行われ、深川麻衣、高良健吾、香里奈、熊澤尚人監督が登壇した。

本作はたった一人の家族だった祖母が亡くなり、メイクアップアーティストになる夢にも破れ、東京から地元の富山へと帰ってきた音更結子(深川麻衣)が、お年寄りの遺影写真を撮る仕事を通して、時に涙しながら成長していく姿を描く。

本作で主演を演じた深川は「プレッシャーもありましたけど、得るものが大きな作品になるんだろうな、と思って、純粋に楽しみでした」とコメント。共演の高良と香里奈については「(事務所の)先輩でもあり、お兄ちゃん、お姉ちゃんのようでもあり」と、頼れる存在であったことを明かした。

一方、香里奈が深川について「年齢的には年下だし、妹的なんですけど、すごくしっかりしている部分があるので、すごく頼りにしています」と褒めると、高良も大きくうなずいていた。

物語は祖母の遺影がピンボケだったことに悔しい思いをした結子が、その思いを胸にお年寄りの遺影写真を撮る仕事を始めるのだが、それには高良も香里奈も思い当たる節があるようで「僕も3年半前に祖父が亡くなったとき、遺影写真がピンボケしていて、家族の仲でももっといい写真を撮っておけばよかったね、という会話があった」(高良)「私の祖母も亡くなって、実家で遺影写真を見る度にボケているな、と感じていた」(香里奈)と、話した。

撮影時の思い出を問われると、高良は「深川さんが監督にしごかれていた」と暴露。ただそれを近くで見ていると、シーンを重ねるごとに「(深川が)結子に近づいていった」と褒めた。

その言葉に深川は「自分自身はいっぱいいっぱいだった」と振り返るも、「そう思ってくださっていたと今聞けてすごく嬉しいです」と喜んだ。

撮影は富山県でのオールロケを実施。深川は古谷一行との撮影シーンでは、「(地元の人が)冷やしトマトの差し入れをしてくれた」と言い、「その気遣いが嬉しかった」と笑顔に。また結子が漁港でバイトをするシーンでは、撮影のためのエキストラではなく、実際にセリを行っている魚市場に深川一人が混じって撮影を行ったそうで、「ゲリラに近い」と明かした。

また、キャスト陣は、本作のタイトルにちなんで、それぞれの“おもいで写眞”を披露。深川は子供のときに楽しみにしていた地元の秋祭りでの様子を収めた2、3歳当時の写真を公開すると、高良や香里奈からかわいいと褒められ、「恥ずかしくて汗が出てきました(笑)」と照れていた。

小学校の入学式のときの写真を披露した高良は「僕、O脚なんですけど、この頃は違った」と言い、入学式というより「O脚じゃなかった頃の思い出」と紹介し、会場の笑いを誘っていた。

1月29日(金)より全国公開
©「おもいで写眞」製作委員会

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