1月18日、映画「あの頃。」の完成報告会が神楽座で行われ、松坂桃李、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、今泉力哉監督が出席した。

本作は、ロックバンド・神聖かまってちゃんの元マネージャー・劒樹人(つるぎ・みきと)による「ハロー!プロジェクト」への熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)が原作。

前列左から)山中崇、松坂桃李、仲野太賀。後列左から)今泉力哉監督、芹澤興人、若葉竜也、コカドケンタロウ(ロッチ)

「恋愛研究会。」というバンドを結成し、トークイベントや啓蒙活動という名目でモーニング娘。の曲を熱唱する強烈なキャラクターを松坂ら、個性豊かな俳優陣が演じている。

主演の松坂は本作の出演依頼をうけた時のことを聞かれると、「マネージャーさんから『松浦亜弥さんのことがすごく好きな人の役です。どうですか?』と聞かれ、“松浦先輩か”って。というのも、僕が中学1年生の時、3年生に松浦さんがいまして、ちょうど『Yeah!めっちゃホリディ』を歌ってる頃だったので、当時の記憶がバーッと蘇り、『これはもうやるしかない』と思ってお請けしました」と、“あやや”こと松浦亜弥が中学の先輩であることを明かした。

司会者から当時のあややについて問われると、「“スター”ってこういう輝き方をするんだな。歩くたびにキラキラしたものが残り香のように漂っていたことを鮮明に覚えています」と振り返った。

仕事で共演したことはないものの、「その当時、僕はサインをもらいに行ったんですけど、『すいません、事務所が…』ってやんわり断られました」と、“松浦先輩”との苦いエピソードを回顧した。

劇中では「恋愛研究会。」の仲間を演じたキャストだが、実際には最年長の山中が42歳、最年少の仲野が27歳とかなりの年齢差が。

現場での思い出を聞かれると、コカドが「みんなでゴハンを食べに行ったら、山中さんが『もうちょっと飲みたい』と言って、ホテルの芹澤さんの部屋で、僕らトニセンで飲み直すことになったんです」と年長組の山中、芹澤、コカドをV6の年長組・20th Centuryに例えて表現。

続けて、「『飲みたい』と言った山中さんがすぐに寝てしまった姿を見て、芹澤さんが『年長者だからいろいろ思うこともあるし、気を張ってる部分があるんですよ』としみじみ言っていた」と回顧。

すると、松坂が「それを我々は見てないですね。カミセンは知らなかったです」と、コカドに話を合わせるノリの良さを披露し、トークを盛り上げた。

また、映画の内容にちなみ、自身が今ハマっている“推し”に話がおよぶと、松坂は「『スラムダンク』です。映画化されるのご存じでした?」と共演者へ問いかけ、「激震が走りました。それぐらい、スラムダンクファンの間では事件みたいなこと」とコメント。

映画化を知らなかったコカドが「キャストは決まってるんですか?」と尋ねると、「実写だと思ってます?怖いこと言わないでください」と返答し、そこへ今泉家督が「ここで発言して、アニメに関わろうとしてない?」と聞くと、松坂は「いやいやいや、やめてください。違います」と全力で否定。

そして、「もし関わることができるのなら宣伝広告でもやりますし、オリジナルキャラクターのモブ役みたいな感じでもいい」と協力的な姿勢をのぞかせた。

その他、仲野は「車」、山中は「ネパールカレー」、今泉監督は「石川佳純さん」、芹澤はジャケットの内側に仕込んできたアイドルのブロマイドを披露しながらも「エッセイストの上原隆さん」、若葉は「白山眼鏡店」、コカドは「べランピング」と、それぞれ推しへの愛情をアピールしていた。

最新情報は映画「あの頃。」公式サイトまで