2月1日(月)、8日(月)21時より放送のフジテレビ『監察医 朝顔』第12話、第13話に、黒沢あすかが出演する。

第12話では、朝顔(上野樹里)たちのもとに、雑居ビルの非常階段の一番下で亡くなっていた住所不定無職の20歳の女性の遺体が運ばれてくる。解剖を始めると、女性の遺体からは複数の注射痕が発見され、検査の結果、死因は薬物中毒によるものであることがわかった。

薬物の常習者であったと思われる女性の顔はクマがひどく、簡単に毛が抜け落ち、薬物の影響で白髪になってしまっていた。女性は、白髪を隠すために黒く髪を染めていたようだった。そこへ、遺体の女性の両親が、話を聞くため朝顔たちを訪ねてきて…。

今回、黒沢は、遺体の女性の母である松野翠を演じる。娘が薬物に手を出していたことなどつゆ知らず、翠は朝顔の前で涙を流し、すぐに娘に会わせて欲しいと朝顔たちに懇願する。朝顔は、薬物の影響で様変わりしてしまっているため、もう少し落ち着いてからの方が良いのではないかと心配をするが、翠は聞き入れず――。

これまで数々のドラマ、映画に出演してきた黒沢。映画「六月の蛇」(2002年)では「第22回ポルト国際映画祭」最優秀主演女優賞と「第13回東京スポーツ映画大賞」主演女優賞を、映画「冷たい熱帯魚」では「第33回ヨコハマ映画祭」助演女優賞を、映画「積むさおり」では、アメリカで開催された「HORRIBLE IMAGININGS FILM FEST2019短編部門」の主演女優賞を受賞するなど、日本トップの演技派女優の1人として活躍を続けている。

今回の『監察医 朝顔』は、11歳から児童劇団に所属し、今年でちょうどキャリア40年を迎える黒沢にとって今年初のドラマ出演作となる。主演の上野とは、黒沢が患者の母親役として出演をした『グッド・ドクター』の第2話(2018年7月19日)以来、2年ぶりの共演となる。

<黒沢あすか コメント>

――『監察医 朝顔』に出演することになった気持ちは?

人気ドラマの続編で、さらに究極の母心を演じさせていただけると知らされたときは「誠心誠意、努めるしかない」と背筋が伸びました。

――黒沢さん演じる松野翠は、難しい役どころだと思います。実際に演じて、いかがでしたか?

「私はあの子の母親です」と翠は母親の尊厳を見せます。でも想像を超える現実が目の前に横たわり混乱してしまう。

実際の私は、息子3人の母親で、幼い頃とは違い、「信じているからね」の代わりに多くを語らず見守る姿勢をとっていますが、翠の止まった時間が動き始めるきっかけは娘の死。複雑な母心を感情に任せて演じないよう心掛けたように思います。

――上野樹里さんとは、2年ぶりの共演となりましたが撮影現場は、いかがでしたか?

樹里さんは、ほどよい距離感、ほどよいタイミングで声掛けをしてくださるので撮影の合間の会話は楽しいものでした。

主役として共演者の役どころについても本当に深く考えていらっしゃり、改めて、素晴らしいプロ意識をお持ちの女優さんだと感じました。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

把握しきれていなかった娘の行動。なんで私の手から離れていってしまったんだろう。待ちわびた知らせは胸を締めつけるもので、泣くに泣けない親の無力さと懺悔(ざんげ)の日々の先に何を見出すのか、一緒に考えていただけたらと思います。