<宮﨑暖(プロデュース)コメント>

もともとイップスとは、不安やプレッシャーからくる運動障害を意味するスポーツ用語でしたが、最近では「あいつ〇〇イップスじゃない?」なんて具合に、「今までできていたことが突然できなくなってしまうこと」という広い意味での使われ方を少しずつ耳にするようになってきました。

このドラマの監修を受けていただいた日本イップス協会さまを通じて、実際にイップスの方に取材をさせていただいたところ、世の中にはその広い意味での”イップス”を抱えている方が多くいることを知り、このドラマを企画しました。

バディを演じていただくW主演に篠原涼子さん、バカリズムさんのお二人をお迎えできたこと、本当にうれしく、大興奮しております!

篠原さんが演じる書けない作家・黒羽ミコは、エネルギッシュで何にでも首を突っ込む空気の読めなさを持ちながら、人のささいな言動から隠された思いに気がつく繊細さを合わせ持つ人間くさいキャラクター。

この役を演じられるのは、これまでさまざまな役を振れ幅大きく演じられてきた篠原涼子さんだけだと思いました。

バカリズムさんが演じる解けない刑事・森野徹は、事件を解決したいという正義の心と、イップスで事件現場に行きたくないというサボり体質の間で悩むキャラクター。

笑えて共感できるキャラクターにしたく、真っ先に思い浮かんだのがバカリズムさんでした。

このお2人なら、見たことのない変なバディ像を生み出せると確信しております。

チーフ脚本は、オークラさん。「なんでそんな細かいことでモメてるんだろう」的な、どうでもよくて笑えるけど妙に刺さるセリフの数々にご期待ください。

演出は、筧昌也監督。不思議で今までに見たことがないミステリー”コメディ”に仕上がっていると思います。

金曜の夜に、1週間の疲れが癒されるような楽しいドラマをお届けできたらと思っております。毎話登場する、個性的な犯人たちにもご注目ください!