エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season3の第4弾として、ジャニーズJr.の筆頭グループで、絶大な人気を誇る7人組 Travis Japanが特集されている。

2月12日(金)に放送されたのは、その最終話となる Episode4 Groove。

昨年10月、Travis Japanが主演を務める舞台「虎者 NINJAPAN 2020」が初日を迎えた。会場となった新橋演舞場は、新型コロナウイルスの影響により公演を休止していたが、この舞台をもって225日ぶりに再開。

番組は、久しぶりに有観客で行われた舞台に臨む7人に密着。最高パフォーマンスを届けたいと強く願う彼らの姿とその舞台裏を追っていた。

宮近海斗がダンスを踊る理由とは…

ジャニーズ屈指のシンクロダンスが人気のTravis Japanだが、リーダー宮近海斗は小さい頃、「リズム感がないね」と言われていたという。そして、「妹がダンスを始める時に、俺も体験でスタジオに連れていかれて」と、ダンスを始めたきっかけを回顧。それが宮近をダンスに目覚めさせた。

「楽しかったんですよね。何も考えずにただ踊っている時は好きですし、曲を聴いているだけで『踊りたいな』と思ったりします」と、ダンス好きは当時から変わらず常にある。しかし、「どう見せるかとか、考えることが多くなってくると、嫌いじゃないけど難しいなってなりますね」と複雑な胸の内を吐露。

それでも「それを乗り越えた先で、歓声が気持ちよかったり、ほめてもらえたりっていうのがあるから、この仕事を続けているんだろうなと思いますし、それにひかれて、今も『上を目指したい』と思えるんだろうなと思います」と、ダンスをはじめとしたジャニーズJr.としての仕事へのやり甲斐と、向上心を明かした。

けがで明らかになるグループの結束力

舞台「虎者 NINJAPAN 2020」は、演劇を中心とした第一幕と、ダンスナンバーがメインの第二幕で構成される。彼らの抜群の身体能力とダンススキルが余すことなく発揮される究極のエンターテインメントだ。

初日の本番直前、「足をつった人に分け与えるんだよ」と振付師から塩を受け取った松田元太は、「最強の塩いただきました!ありがとう!」と、和やかなやりとりを繰り広げていた。その一方、ステージ裏で中村海人は「足が不安で仕方ない。疲労が溜まっているっぽい」と話し、激しい稽古で蓄積した疲労を隠せない様子を見せる。

迎えた本番。第一幕では、オープニングから激しいダンスと、タップ、殺陣、トランポリンをノンストップで披露し続けるメンバー。舞台袖にはけるとフラフラとしながら、次の出番の準備へと走る。中には、床に倒れ込んでしまうメンバーも。

その状態でも、またステージに立てば燃え尽きようとする7人に、第二幕のSHOW TAIMEで、恐れていたことが起こる。中村が足をつってしまい、途中からその足をかばいながらパフォーマンスを続けていたのだ。さらに七五三掛は、第一幕のウォールトランポリンの着地に失敗した際、強い衝撃を受け、首を痛めていた。

そんな2人の状況を察知し、真っ先に動いたメンバーは、振りの一部を変更することを提案し、すぐさま情報を伝えていく。しかし、「VOLCANO」は、全員の一斉ジャンプが見せ場となる激しい楽曲。このジャンプの振りは削ることができない。逃げ場のないステージで、その時が──。

公演を終えたTravis Japanの7人。これまで、それぞれがたくさんのけがを経験してきたからこそ、けがをしたメンバーの状況や気持ちに寄り添うことができる。その結束力と対応力の高さが垣間見える舞台裏だった。

悔しさとともに感じる、メンバーと観客の存在のありがたさ

終演後、振り付けを担当する屋良朝幸が、痛めた首をサポーターで固定された七五三掛の姿に、「あっはっはっ!」と大笑い。「こういうのは笑っていいんです!」と付け加え、トランポリンでけがをしたことを聞くと「あいつ(トランポリン)か…。でも、(首が動かせなくて)ロボットダンスめっちゃうまかった(笑)」と、冗談を言うと、七五三掛も笑顔を見せた。

しかし、楽屋に戻ると一転、「めちゃくちゃかっこ悪いな…はぁ~…痛い」と悔しそうな表情を見せる七五三掛。それでも、最後には笑顔で「やっぱ楽しかったです。(舞台を見たことで)『明日も頑張ろう』って思ってくれたらうれしい。マスクしていても表情がわかるくらい、(お客さんが)うれしそうにしてた」と、語った。

中村も、密着スタッフを浴室に招き入れながら、「本当に悔しかったですね。マジで」と苦い顔を見せる。ただ、このハプニングがあったことで「(自分が)出ないという選択もできたのに、メンバーは『ここはこうして、このパワーで』とか『次の曲はこの振りをやらずに』とか、助けてくれたっていうのがすごい…1人じゃないんだなって思いました」と、メンバーの力を改めて感じた様子。「もっと頑張らないといけないな」と、さらなる努力を誓った。

七五三掛、中村のけがをしながらも全力でパフォーマンスし続ける姿に、SNSには「すごい!」「けがしているのに、あんなに踊ってたなんて…」「メンバーの支え合う姿は美しい」と、感激するコメントが多く並んだ。

「1人じゃない」「メンバーがいるから」の言葉にファン感激

さらに終演後に吉澤閑也は、「楽しかったです。ファンの人たちがすごく喜んでいたのが伝わってきました」と喜び、松倉海斗は「(劇場の)皆さんの対策とかがあって実現したこととかあります」と感謝のコメントを。松田は「久々にお客さんの顔が見られて、『Together Now』で普通に泣いちゃいました。“楽しい”が大きくなって」と、思いがあふれた様子。

川島如恵留は「(アクロバットやトランポリンで)30~50回はまわっているので、負荷はかかってるけど、俺がピーピー言ってらんない。みんなを引っ張っていくくらいのつもりでいかないと。それがプレッシャーですけど、楽しんですよね。1人じゃないから」と、思いを新たにしていた。

密着スタッフが宮近に「Together Now」で涙を見せていたことに触れると「鋭いですね」と笑顔に。宮近は「(千秋楽まで)頑張らないと。メンバーがいるんで、ひとりで戦っていないので。7人で平等に責任は分けられるから、負担は少ないのかなって。だから頑張れると思います!」と、晴れやかに語った。

「1人じゃない」「メンバーがいるから」と、それぞれの口から発せられる絆の固さにファンは「エモい…」「1人じゃないって言葉に涙腺崩壊」「信頼し合っているからこその言葉だと思うし、そう思うと号泣」と、涙なしには見られなかった様子。そして、「Travis Japanは最強」「この7人でデビューしようね」と、次の夢をともに叶えようと鼓舞するコメントも多く見られた。

次回、2月19日(金)の放送は、Sexy Zoneの特別編。新たな覚悟と共に10周年へとまい進する彼らの姿を追った。

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