<登壇者コメント紹介(抜粋)>
――今作の見どころは?
寛一郎:キャスト皆がバリエーションを持っている。どんなバリエーションを持っているのか?なぜ彼らにバリエーションが備わったのか、楽しみにしていてください。
三浦:細かいところまで、こだわりがつまっていて、私たちヴァリアントが住んでいる世界観を表現するための工夫、どこを工夫するのかというポイント。例えば食事、クラブで踊っている人たちの振りつけ、ダンスとか我々がいま生きている世界で流行っているものとは、ちょっとちがった奈落という世界での流行りを作り出しています。
――どうやってあの不思議な世界観を思いついたのか?
丸山監督:アメリカ原作のコミックスなので、舞台はアメリカの設定でした。それを日本を舞台にドラマ化するのは、ある意味いろんなところにチャレンジしがいがありました。
長くに隔離されている状況の中で、食事ひとつとっても、たぶん普通の食事ではない。そういったことを積み重ねていろいろチャレンジし実験的な要素で、こうやったら面白いんじゃないかっていうところを散りばめた感じです。
――エマ(三浦)と一緒に、奈落の情報を発信するインフルエンサーユニット「L」のメンバーとの思い出は?
寛一郎:きらびやかなメガネをかけた、めがねちゃんがずっとしゃべっているんです。夜遅くに撮影を終えてバスに乗ってみんなで帰るんですけど、本当にずっとしゃべってる(笑)。
めがね:しゃべりに始まり喋りに終わる現場でした。でも、理由がちゃんとあるんです。映像はすごく美しい世界観ですけど、話の内容は、差別され、阻害され、そして国から追放され…その中でも人権を失いながらも生きていっている姿の人たちについて書かれていて、本をいただいたときに、ちょっとこれは一人では背負いきれないなと思いまして。「L」っていう革命軍のメンバーでもあるので、とりあえずこの「L」だけでも心を通じ合わせたいと思い、たくさん話させていただきました。
三浦:本当にそれがありがたくて。初対面のときから、すっごい話しかけてくれて。やっぱりそれがきっかけで、みんな仲良くなれた気がする。この現場のいい空気感を生み出したのは、めがねさんのトーク。無駄話ばっかりしているわけではなくて、めがねさんはとても芝居に熱いところがあって、演技にすごく悩んでる姿も私は見ていて。そういうのも含めて、いろんな会話ができた現場だったなと思います。
――阿部久令亜さんから寛一郎さんへ「どうしたら、そんなに背が高くなれますか?」
寛一郎:1年で10センチも伸びたんだね。たくさん寝てる?僕は、もうとにかく寝てましたね。もちろん遺伝的なものもあると思うんですけど、僕はとにかく寝てました(笑)。
――さまざまな能力を持ったヴァリアントが出てくる本作にちなんで、個人的にほしい能力は?
寛一郎:1分で本の内容が入ってくる
これは、本だけでもなく1日の時間をもう少し長くしてほしいっていうことで、わかりやすく映画観るのも何にでもそうですけど。買って満足して、読んでいない本とかが結構たまっていて。それを読みたいんです。読めよって話なんですけど、時間がかかりますからね。ちょっと日常を楽にする能力だと思って、書きました。
三浦:記憶を消す、何も考えなくても目的地まで辿り着ける
イヤなことも忘れたいみたいな発想ではなくて。1回読んだ本がすごく面白かった、っていうやつを読んでなかったときに戻してもう1回読みたい。映画とか本とか、結末を知ってしまう前にもう一度戻りたいなっていうことってあるなと思って書きました。
もうひとつは、本当にただの方向音痴を直したいって話なんです。本当に、日々それにものすごくエネルギーを使ってるなって感じるので。あまりそこにエネルギーを割かずに、目的地にたどりつけるようになりたいな、という思いで書きました。
SAKURA:物を動かす
私は、シンプルに結構めんどくさがりなので、寝るときとかに、化粧落とさずに疲れて布団とかに寝ちゃったときに、化粧落とし今ここにほしいな、とか電気消すとか。ベッドにいるときに電気消すのってあれ、本当に面倒くさいんですよ。
めがね:物を動かす、壁をすり抜ける
毎日掃除機をかけるんですけど、年末年始とかに大掃除するじゃないですか そのときに壁沿いのソファーとかって、どかしてやるじゃないですか。この能力があればウィーンってやって。すごくないこれ?私は、動かせないものを動かしたい(笑)。
阿部:ちょっとだけ先のことがわかる能力
10年とか先が見えちゃうと面白くなかったり、選択肢を変えたりとかでいろいろ複雑になっちゃうと思うんですけど、本当に5秒とか、それくらい先だったら、これから転ぶとか、洋服の糸引っ張っちゃって穴が開いちゃうとかそういうのを防げるから、便利じゃないかなと思いました。
丸山監督:体が未知なる楽器になって新しい音を出す能力。
このアンケート書いてるときに、三浦さんのライブにちょうど行ってるときで。そのライブに行って、声って本当に才能っていうか、すごい能力だから、声以外に何かないのかな、身体から発せられる音とかがあって人を幸せにできたりとか、そういうバリエーションがあったらいいなって思いました。
――向里祐香さんからのメッセージ
こんにちは。花蓮役を演じました、向里祐香です。本日は会場に行けずとても残念です。みなさまがご覧になった『HEART ATTACK』、日本のドラマでは今まで見たことのない世界が広がっています。しかし、今の私たちとリンクするテーマが根底にありますので この唯一無二の世界観を楽しんでいただけたらうれしいです。
――岸谷五朗さんからの動画メッセージ
台本を読んだときから感じていたんですが、すごい挑戦だったと思います。この作品を映像化して具現化して、もちろん海外の作品だし、そういう苦労があって、あの不思議な世界ができあがったのかなって思いますね。
寛一郎さんとの絡みで、サウナで話すというシーンがありまして。苦労したのは、あのサウナが結構寒かったっていう(笑)。全然暖かくなくて、ちょっと鳥肌立つぐらい寒い中なのに、シュッシュッシュッシュって霧吹きで水をかけられながら、熱そうな芝居をしました。寛一郎さんと、熱そうに見えるかなぁって言いながら、ちょっと軽く震えてたので、思い出深いです(笑)。
――原作者・Shawn Kittelsenさんへ『HEART ATTACK』の実写化が決まったときの思いは?
Shawn Kittelsen:まずは、こんな素晴らしい作品に仕上げてくださいまして、ありがとうございます。今回『HEART ATTACK』実写化が決まったときは、脚本家として、そしてクリエイターとして、ぜひ私の世界観というものを世界に伝えたいと、ずっと思っていました。お伝えしたいと思っていたストーリーを、テレビのショーにしていただけるということをおうかがいしたとき、私がずっと夢に思っていたことがやっと叶うんだということを思いました。
(実際に作品を見て)心がわき踊る、本当に素晴らしい『HEART ATTACK』でした。見ながら心がわき踊る気持ちがし、本当に心から誇りに思いました。
丸山監督をはじめキャストのみなさん、クルーのみなさんには感謝しかありません。この私が書き上げたストーリーの精神というものを、そのまま維持していただきながら作り上げていただき、本当にありがとうございます。
――寛一郎さんから、Shawn Kittelsenさんへ「どうして『HEART ATTACK』を書こうと思ったのですか?」
Shawn Kittelsen:スーパーヒーローや戦闘のものをずっと描いてきていたんですけれども、私の妻というのは戦いを好まないものでございまして、やはり妻と共有できる何かを描きたいなと思いました。
まったく違う人たちや、その人たちの関係性が近づいていく、そんな愛を感じるようなストーリーというものを作っていきたいと思いました。
――阿部さんからShawn Kittelsenさんへ「漫画や物語を描き進めていくときに、どうやって物語を進めていくのですか?」
Shawn Kittelsen:私の場合は、最初にエンディングから描き始めます。そこから巻き戻してくるというアプローチをとっていきます。最後に何をしたいのかが見えないと、なかなかその道のりを描くことは難しいからです。
――ドラマ主題歌『強く儚い者たち』について
冨岡:初めてのドラマの主題歌で、初めてのカバー曲を歌わせていただきました。ドラマも人間の強いところ弱いところを繊細に描かれている作品だなと思ったので、それを私も曲を通して表現できたらなと思いながら歌わせていただきました。世界観もですが、すごく重みのある歌詞で、それをどう消化して表現していくのか、ということを一番考えました。
――冨岡愛さんによる『強く儚い者たち』完成披露試写会での歌唱を聴いての感想
寛一郎:本当に素晴らしかったです。
三浦:声がすごく真っすぐで、とても言葉が入ってくるなという印象があって、ドラマの主題歌ということもあってより言葉が入ってくる感じが胸に沁みました。大人の女性の声に聞こえるときと少年のように聞こえるときと、両方あってその波が聴いていてとても感動しました。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
丸山監督:人間ドラマも見どころですし、本当に魅力的なキャラクターたちがたくさん登場してきて。いろんなドラマを繰り広げるんですが、そこも本当に見どころですし、音楽、美術、いろんなところが見どころになっていると思います。予告編だったり、何か引っかかった部分があった方々は、ぜひ見てほしいと思います。
三浦:私自身、演じていて私が私であるだけなのに、と。本当にその生まれながらに持ってしまったその違いによって、こう与えられた環境の中でもがくキャラクターたちの姿というものに、本当に演じていて勇気をもらいました。一生懸命作りました。ぜひ見てほしいです。
寛一郎:今日、第1話を見ていただきましたが、家に帰ったら、もうみんな第2話が見たくなってくるはずです。今日見て、かなりの情報量だったと思います。ここから第8話まで、すごい人間ドラマストーリーかつみなさんが言っていた音楽、小道具などの美術まで、すべてにこだわりが詰まっていて、1回では見きれる情報量ではございません!なので、まず無料配信される第1話を見直してもらえば、必ずみなさんは第2話以降を見るためにFODに入ってくれると思っております(笑)。今日は、本当にありがとうございました。FODドラマ『HEART ATTACK』は、FODにて一挙配信です!」
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