インクルーシブ合唱団「ホワイトハンドコーラスNIPPON」、フランスの国家資格を持つ日本唯一のDUMISTEが音楽を教える『DUMIクラス』を今春開講

一般社団法人El Sistema Connect
～音楽が得意・不得意は関係なし！感性を解き放ち直感を養う、画期的な新クラス～

一般社団法人El Sistema Connect（本社：東京都中央区）が運営するホワイトハンドコーラスNIPPONは、2025年4月から新たな取り組みとして、DUMI（デュミ）クラスを開講します。

日本では聞き慣れない言葉ですが、『DUMI』とは音楽を専門に教えるためのフランスの国家資格。音楽が得意・不得意と決めつけて分けてしまうのではなく、誰もが持つ音楽的感性を引き出すことで個々の表現力や創造力を養います。
対象となる5歳から小学6年生の子どもたちを2つのクラスに分けて実施。それによって、誰もが学ぶことができる環境をつくります。音楽的な空間の中で幼少期から直感を育むプログラムです。




【DUMIクラス概要】
日程：全8回予定（4/20、5/11・25、6/8・29、7/6・20、8/3）
クラスと時間：
１.コキーユ クラス　※年長（5歳）～小学3年生　　9:30～10:15
２.エスプリ クラス　※小学4年生～6年生　　　　　10:30～11:30　
各クラス定員20名。障害の有無は問いません。手話通訳など情報保障有。

費用：無料
会場：みらい館　大明　ほか　　〒170-0014　東京都豊島区池袋3丁目30-8
持ち物：上履き（動きやすい靴）、飲み物
※体験会を3月27日（木）10:00～11:00に開催します。みらい館大明にて。

共催：一般社団法人El Sistema Connect、東京都、
東京芸術劇場（公益財団法人東京都歴史文化財団）
協賛：株式会社アンライク、トヨタ自動車株式会社







【DUMIとは】
1984年にフランス国民教育者及び文化省によって創設された音楽家の国家資格。DUMIとは、Diplôme Universitaire de Musicien Intervenantの頭文字をとったもの。
十分な演奏能力を有する音楽家のための資格で、楽器を専門に教えるものではないこと、幼稚園や小学校、音楽学校や音楽院、文化施設などの教育文化機関で音楽家として音楽を教える、という特徴がある。
資格を有するDUMISTEは日本では現在ひとりだが、フランスでは5,000名ほどが活動している。音楽教育への貢献、文化の振興への貢献を使命とし、活動先の教育機関や文化施設の担当者と協働し合いながら実践を遂行する高度なコミュニケーション能力を有する。演奏楽器以外の音楽の幅広い知識と技術、演劇やパントマイムなど近似した芸術のテクニックを用いて音楽を多様なアプローチによって教えることができる。

【日本唯一のDUMISTE（デュミスト）　柳澤藍　プロフィール】
武蔵野音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業、東京芸術大学大学院音楽研究科 器楽専攻 古楽研究分野 フォルテピアノ修了、ドイツ国立ミュンヘン音楽・演劇大学大学院古楽科フォルテピアノ専攻修了、ストラスブール地方音楽院研究課程チェンバロ専攻修了（フランス）。ストラスブール大学芸術学部付設CFMI養成センター卒業、2015年DUMI取得。一般社団法人日仏DUMI協会代表理事。ホワイトハンドコーラスNIPPON講師。

～柳澤藍よりメッセージ～
当時を振り返ると、フランス語が全く分からないままDUMIの取得を目指すことになった私は、DUMIを体現する理想的な音楽家であり生徒でした。なぜなら、DUMIが「音楽」とはどういうものかを、言葉ではなく音楽的・演劇的な技法を用いる教授法であるからです。
何も分からず相手の動きや表情を真似するところから始まったDUMIを学ぶ過程で、「音楽」は誰とでも気持ちや感情を伝え共有しながら他者との創造を可能にする手段であること、そして新しい音楽家の在り方を見出しました。

DUMIは楽器演奏の上達を目的とした音楽教育ではありません。DUMIクラスでは、音楽が好きな子や苦手な子、集団での過ごし方に不安がある子など様々な子が共存し、音楽が個々の表現手段の一つになることを目指しています。

DUMISTE 柳澤藍





＜ホワイトハンドコーラスNIPPONについて＞
すべての子どもに開かれた、ろう者、難聴、全盲、弱視、車いすユーザーなどの多様なメンバーが所属するインクルーシブな合唱団です。障がいの有無や経済的な状況に関わらず、誰もが無料で参加し、学ぶことができます。南米ベネズエラで始まった、誰もが平等に音楽教育を受けることができる音楽の社会活動「エルシステマ」の理念に共感して2019年に設立された一般社団法人El Sistema Connectは、2020年に、東京では東京芸術劇場との共同主催事業として、また京都では京都女子大学と連携協定を締結し活動を開始しました。手話の表現で歌う（手歌／しゅか）サイン隊と、声で歌う声隊がともに奏でる音楽は、可能性に溢れた未来世代の芸術創造です。
2023年キッズデザイン賞受賞、2024年2月ウィーン（オーストリア）の財団が主宰するバリアフリーの国際賞『ゼロ・プロジェクト・アワード2024』を受賞しました。 (https://elsistemaconnect.or.jp/index.html)

ホームページ：https://elsistemaconnect.or.jp/activity/whc-nippon/index.html
公式instagram：https://www.instagram.com/whcn_official/


サイン隊の練習の様子。白い手袋を両手に着けます。

声隊の練習の様子。

手を広げて手歌パフォーマンスの練習中。

オーストリア国会議事堂前での集合写真。

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