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“フェムテック”の先駆けへ。第1回「Femtech Tokyo」2022年10月に開催。発起人に聞く立ち上げストーリー

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年間90本以上の多様な見本市を手掛けるRX Japan株式会社では、2022年10月20日(木)~22日(土)に、東京ビックサイトで第1回「Femtech Tokyo」(フェムテック・トーキョー)を開催します。


フェムテックとは、「Female(女性)」と「Technology(テクノロジー)」を掛け合わせた造語であり、生理、月経、不妊、更年期、婦人科系疾患など、女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスを指します。


欧州で生まれたフェムテックという市場は、世界的に急拡大しており、近年は日本でも聞かれるように。2025年までに5兆円規模に成長すると言われています。


今回は、「Femtech Tokyo」立ち上げメンバーの一人である、第一事業部 課長の平野 恵玲奈(ヒラノ エレナ)が、ゼロから作り上げる展示会の裏側を語ります。


200社が出展する「Femtech Tokyo」とは


第1回「Femtech Tokyo」は、2022年10月20日(木)~22日(土)の3日間、東京ビックサイトで開催されます。女性のライフステージにおけるさまざまな課題解決を目指すフェムテック・フェムケア企業が一堂に会する展示会で、200社の出展企業と2万人の来場者を予定。フェムテックに特化した展示会としては、日本最大規模となります。


キャプション:第1回「Femtech Tokyo」の会場レイアウト図(予定)


「Femtech Tokyo」では、女性のライフステージに合わせた「生理・月経」「妊活・妊よう性」「妊娠期・産後」「プレ更年期・更年期」の4つのゾーンに加え、世代に関わらない健康課題である「デリケートゾーンケア」「乳がん・子宮頸がんなどの検査サービス」「健康相談」などを集めた「一般ゾーン」を設けます。


また、フェムテック・フェムケア関連の専門家等を招待したセミナーも同時開催します。企業のフェムテックの取り組み事例を共有したり、フェムテックを巡る最新の情報を発信することで、女性の健康課題やフェムテック・フェムケアの社会的認知を広め、女性にとってよりポジティブな社会につながる場にしたいという強い思いがあります。


最初の2日間(10月20日・21日)は、一般的な展示会同様に企業・自治体・医療機関などを来場対象にしていますが、最終日(10月22日)に限り、一般の方にも来場いただけます。参加料金は無料です。(ただし、事前に招待券の申し込みが必要です)


招待券のお申込みURL:https://www.femtech-week.jp/ja-jp/visit/inv_gate.html?co=pr_story_fm


世界的に盛り上がる「フェムテック」国内の先駆けに


そもそもフェムテックとは、ドイツ発の月経管理アプリ「Clue」のCEOであるIda Tin(イダ・ティン)さんが、2016年に使い始めた言葉。 欧州から広がったフェムテックというキーワードは、近年日本でもよく聞かれるようになりました。


日本におけるフェムテックの話題としては、2020年10月30日に自民党の「フェムテック振興議員連盟」が発足し、野田聖子議員が会長に就任したニュース や2022年4月から始まった不妊治療の保険適用、「吸水ショーツ」の人気などがあげられるかもしれません。


吸水ショーツは、GUやユニクロなどの大手のほか、スタートアップまで多くの企業が発売しており、一気に選択肢が広がった印象があります。


一方で、私自身も感じていますが、生理や不妊、デリケートゾーンのケアなど、フェムケア関連の話題は女性同士でさえオープンに話しづらいと思います。症状の個人差も大きく、理解しづらい背景もあります。


そんな流れを汲んで開催する「Femtech Tokyo」は、女性の健康課題における理解を深める場を提供すること、また、そういった課題の解決を支援する女性向けサービスの認知を広げることが目的です。女性はもちろん、企業の男性管理職や男性社員にも来場いただき、女性の健康課題を知ってもらいたいな、と。広くフェムテック・フェムケアの認知・理解を広げることで、女性がより働きやすく、過ごしやすい社会になればと願っています。


ありがたいことに、現在、「VERY」や「VOGUE」など12媒体がメディアパートナーとして、「Femtech Tokyo」に賛同してくださっています。今後、メディアパートナーのみなさんにも関連コンテンツを発信してもらうなど、一緒にフェムテック市場を盛り上げていく予定です。


発起人は、「人工知能の展示会」の男性責任者


実はこの展示会、最初にアイディアを出したのは、人工知能の展示会の責任者である男性社員なんです。様々な先端テクノロジーを調べている時に、フェムテックの記事を目にする機会があった。「女性はこんな悩みや困難を日々かかえているのか・・。しかもテクノロジーで解決できる。これは展示会を開催することで社会課題の解決につながるかもしれない」と。でも他の一般男性の例にもれず、いきなり男性から「生理・月経」の展示会を提案する事にはとても抵抗があったようです。


それでもそのアイディアの「意義」が頭から離れず、ついに清水の舞台から飛び降りる気持ちで、チームの女性社員に相談。私を含め相談されたすべての女性社員が「是非やるべき!」と強く賛同しました。それからプロジェクトチームを作って何度も議論を重ね企画を作成、私も何とか実現したい!と夢中で取り組みました。そしてついに幹部会での承認にこぎつけました。

幹部会では多くの幹部が「生理・月経」「妊活・妊よう」などに関する展示会を開催するという斬新な切り口に目をぱちくりさせていましたが、最終的にはチームの熱意に押され承諾が出ました。


そして、2021年9月に「Femtech Tokyo」開催の発表をすると、「出展したい」という問い合わせが100件以上あり、予想以上の反響に。良いカタチで立ち上げられたことに安堵しました。


イベント開催を通して「社内の福利厚生」も変化


「Femtech Tokyo」の開催にあたり、弊社内にも前向きな動きがありました。弊社は、10年以上前から女性社員の割合が約50%を占めており、女性に寄り添った福利厚生などが導入されています。わかりやすい事例が「生理休暇」と「不妊治療休暇」の制度で、女性社員(不妊治療休暇は男性社員もOK)は、有給休暇とは別に年5日間の休暇を取得できます。


とはいえ、男性の上長に「生理休暇を取得したい」と伝えるのは心理的ハードルが高い。そこで、「Femtech Tokyo」が立ち上がった同時期に、ある女性社員が「フェムケア休暇があれば取得しやすいのでは」と声をあげ、2021年から導入されることに。社内でもしっかり告知して運用したことで、女性社員からは「取得しやすくなった」という声が聞かれています。


新型コロナの流行に伴い、より柔軟なワークスタイルも導入されました。現在は週3出社、週2在宅勤務としており、これは感染が収束しても継続します。加えて、8時〜10時の間でいつでも出社できるセミフレックスタイム制度も。特に、子育てと仕事を両立する社員からは、「時間に追われなくなり、精神的にも余裕が生まれた」と好評です。


女性の活躍を推進する制度には育休早期復帰制度もあり、徐々に希望者が広がっています。これは、出産後1年未満で早期に職場復帰したい女性社員に向けて、手当金を支給する制度です。というのも、早期復帰することで税金が高くなり、育児休暇を取得するよりも金銭的に損をしてしまうため。早期復帰を希望する社員に「働く選択肢」を提供する目的で、導入されました。昨年は3名が利用し、今年は問い合わせが増えている状況です。


その他、育休明けは時短勤務やフルタイムなど個々の要望に応じたオファーが用意されます。このような福利厚生や柔軟な働き方の制度により、お子さんができた女性社員の育休⇒復帰率はほぼ100%で、ほとんどの女性社員が出産後も活躍しています。


フェムテックの展示会を主催するならば、弊社が率先してフェムテック・フェムケアを理解し、女性が働きやすい企業に変化していかなければ。弊社としては、そんな思いで常に福利厚生や制度をアップデートしながら、女性の健康課題と真摯に向き合っていきたいと考えています。


一時的なブームで終わらない数十年と続く展示会へ

既出のとおり、非常に多くの企業からお問合せをいただき来月は約200社の出展規模で開催いたします。一方で、過去の開催実績がないなかで出展契約を取ることは、決して容易ではありませんでした。私にとっての契約第一号が超吸収型サニタリーショーツを販売しているブランド「Bé-A(ベア)」さんでした。


「すごくいいイベントになると思うからがんばってほしい。製品のPRには絶好の場だし、フェムテック全体の普及にもつながると思う」と、担当者の方が熱意を持ってお話ししてくださり、私の自信になりました。ベアさんの契約を皮切りに次々と出展企業が決まり、良い流れが生まれたと感じています。


出展企業が集まるメドは立ちましたが、続いて2万人の来場者を集めなければなりません。初めて一般の来場者を招待するということで、どう魅力を伝えるかは考えるべきところ。より身近なSNSで発信したり、メディアパートナーやフェムテック関連の団体のお力を借りたり、地道な活動を重ねて認知を広げたいと考えています。


現在、出展企業へのインタビュー記事を通して、企業の想いを伝える企画を発信したり、会場に並ぶ製品やサービスについても、公式ホームページやSNSで随時告知しています。


今回は第1回であり、まずは初回を大成功で終えることを目標としています。しかし、一度の開催で女性の健康課題が解決するわけではありません。向こう何十年もフェムテック関連の展示会を継続開催することで、フェムテック・フェムケアの認知を広め、女性の働きやすさ、過ごしやすさに貢献したいと考えています。


来年以降は、女性のヘルスケア市場など、「女性」を軸により切り口を増やして発展させたいという展望があります。海外のフェムテック・フェムケア関連の企業にも参加してもらい、海外事例も発信するなど、日本から世界へ向けてアピールできる展示会に成長させていきたいですね。


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