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大切なひとへインタビューを通じて”想いを声で残す”新たな事業を目指して~戦前の暮らしの知恵を未来に伝える「90歳ヒアリング」から、想いを声で残す事業へ~

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株式会社アカデミーシェアリング(大阪府大阪市、代表取締役:桑原あずさ)は、メディア事業やラジオ番組運営、イベント企画、子育て支援事業など様々な事業を展開しており、「90歳ヒアリングのインタビュー事業」では東京都市大学の教材づくりの一部に携わっています。


「90歳ヒアリング」とは東京都市大学環境学部古川柳蔵研究室 が低環境負荷な暮らしのかたちに関する 研究の一環として、続けておられるヒアリングです。

2023年度より、これまで古川教授が実施されてきたインタビューに続き、株式会社アカデミーシェアリング代表取締役、大阪のキー局のラジオパーソナリティでもある桑原あずさが、女性にフォーカスし、インタビューさせていただけることになりました。このストーリーでは、当事業に携わることになったきっかけや背景、「90歳ヒアリング」への想いについてお伝えいたします。


 戦前の暮らしを分析し、現代の生活スタイルに進化させていくための「90歳ヒアリング」

およそ 90 歳 前後の戦前の暮らしを体験された高齢者の方々に直接お話しを聞かせていただき、戦前の環境負荷が少なく懐かしい暮らし方について分析し、その中から忘れ去りつつある暮らしの知恵や感性、地域に伝承されている地域らしさを再発見し、未来の暮らし方変革のモデルを提案していく研究です。

スタート以来、日本の全都道府県及び米国、ドイツ、インドネシア、ラオス等海外において、合計600名以上の90歳前後の人に戦前の暮らしについてヒアリングを実施されてきました。

これまでのヒアリング研究のバトンを受け取り、子育て、仕事、地域との繋がりを通して、自然と共生されてきたお話をお聞きし、真似をするのではなく、今の時代の生活スタイルに取り入れていけるヒントをもらい、現代版に進化させていくための取材です。

インタビュー音源、動画は東京都市大学環境学部の教材として利用いただいています。


取材を通じて人生の先輩方から学ぶ、暮らしの価値

1960年代、エネルギーの消費は今の半分で生活ができていた時代がありました。

「90歳ヒアリング」によって、便利な物が導入される前には、「44種類の暮らしの価値」が存在していたことが導き出されましたが、利便性を追求する社会に変わるにつれ、徐々に、これらの価値の存在が薄くなってきています。

「44 の失われつつある暮らしの価値 」

http://ryuzofurukawa.com/wp/wp-content/uploads/2019/12/44の失われつつある暮らしの価値.pdf

 

お金があれば生活に必要な物がすぐに手に入る便利な今だからこそ、エネルギーを大切にされていた人生の先輩は、どのように生きてこられたのか。これらの価値をどのように未来に受け継げば良いのかを学ぶべく、取材を続けています。

23年度には7名の女性にお話を伺いました。戦前から生きてこられた方々のお話の中には、思いもよらない感動的な言葉が沢山ありました。


そのおひとり、最初に古川教授のヒアリングに同行させていただいた、91歳のタケさんの対談では、「世間の勉強」というお話がありました。他者への話し方や、言い訳をしてはいけないことなどを厳しく義父様に教えてもらったそうです。

世間の勉強って具体的にどのようなことなのでしょう??と心の中で思いながらお話をお聞きしていると、それは現代でいう接遇研修、マナー研修であることが分かりました。

またどの地域においても、ご近所さんと繋がり、助けあい、働きながら、子育てをされていた女性のお話と優しい笑顔の奥に、戦前から生き抜いてきた強さを感じました。


それと共に、多くのご経験をされてきた人生の先輩方への言葉の使い方の難しさを学んでいます。 「大変でしたか」とダイレクトに質問しても、「大変でした」とお応えになるような方々ではないのです。

古川先生の言葉の引き出し方や、傾聴の姿勢から、多くの対談のご経験と、先生ご自身の在り方が伝わり、これからインタビューがスタートするにあたり、多くの気づきがありました。


その中から、特にこの3つを大切に思っています。

①何度も同じことを繰り返す会話からの進展。

何度もうなずき、聞き続ける。「先ほど聞きました。何度目です」などはあえて言わず、とにかく聞き続けることで、少しずつ同じ言葉の後続く話に変化が出てきます。


②沈黙の間も、一度は待つ。

桑原はラジオ放送局でパーソナリティをしていることもあり、ラジオでの沈黙は許されない場面が多いです。画像ですと、身振り手振りで言葉がなくても伝わることがございますが、耳だけで届けるラジオでは会話が途切れないようにするために、少し先読みした質問や、話が終わりそうなタイミングで、あえて、かぶせるように次の質問をすることもあります。


90歳ヒアリングでは、ゆっくり記憶を蘇らせながら話をするご高齢者の時間の流れに身を任せ、沈黙こそ、過去の記憶にたどり着くための大切な時間とし、待つことも大切にします。


③準備しすぎない。

最初から質問資料をお持ちしたり事前に打ち合わせをすると、様々なご経験をされてきたご高齢の皆様は、身構えてしまい、ただでさえ、最初の時間は本音でお話できないうえに、更にかしこまった会話で終わってしまいます。

ふらりと「お話しにきたよ」「ちょっと教えてくださいな」ぐらいの雰囲気を作ることで笑顔でリラックスしてお話をしてくださるのです。



原体験となった祖母との別れ、過去・現代・未来へメッセージの懸け橋となることを夢見て

この事業に携わることになった最初のきっかけは、弊社の代表であり、インタビュアーである桑原が、幼いころから両親と同じように育ててもらった祖母との思い出がありました。


桑原は、自宅の近くの総合病院に入院していた祖母に会いに見舞いに通っていた頃、「今日は仕事が終わる時間が遅くなったから、急いで家に帰宅し子供たちの食事の準備をしよう。明日お見舞いに来るからね」という気持ちで、病院の前の道を車を走らせ帰宅した日がありました。


翌日の朝、祖母は他界しました。その後、桑原の携帯電話の留守番電話に祖母からの着信があったことに気づいたのです。

音声レコーダーには、病院から電話をかけている様子は伝わるものの、祖母の声はなく、無言の数十秒、伝言メッセージが残っていました。


無言のメッセージはどのような内容だったのでしょうか。

祖母は、最後に何を伝えたかったのでしょうか…


今でも、桑原の携帯電話には、祖母からの無言の伝言メッセージが残っています。

いつでも声を聞くことができる、話ができることは当たり前のことではないことに気づかされたのです。


そのような経験から、いつか、長い月日を生きてこられた方々に尊いお話をお聞きし、知恵や経験を引き継ぎ、過去・現代・未来を繋ぐメッセージを届ける懸け橋ができたらと夢見てきました。

あの時 あの場所で……

私たちが誰かに伝えたかったことがあるように、それはいつか誰かの聞いておきたかったことになるのかもしれません。

人生の先輩のトキに刻まれた記憶、「声を残す」事業を形に

様々な環境の中で それぞれの人との関係性を築きながら、私たちは生きています。

家庭・仕事・子育て・親子・夫婦・親戚・友達・地域‥‥‥

100年という月日を生き抜かれてきた人生の先輩の トキに刻まれた記憶はこの地球を守り 新たに作り続ける私たちへのメッセージです。


生のお声を 今この「トキ」に残しておきたい

「この地球は未来の子どもたちから借りている」


私たちは「トキの架け橋」になり未来へメッセージを届けていきます。

今後の展望として、株式会社アカデミーシェアリングでは「声を残す」事業を形にしてまいります。

心に残る言葉を、大切な人、愛する人へ!今の想いを永遠に…あなたのお声で届けることをサポートいたします。


おもひで~トキの架け橋~

思い出に残しておきたいお話の収録、シーンの撮影をいたします。

撮影の内容、時間、場所、納品スタイルなどはご相談をしながら、ご本人様とご家族様の想い、ご要望を大切にしながら、進めてまいります。

ラジオパーソナリティ、MC、ファシリテーターとして活動中のインタビュアーが取材に参ります!

写真撮影・アルバム制作

これまでの人生について振り返りの言葉を残します。

インタビュー時の様子、思い出の写真、音楽を乗せてより思い出深い作品にします。

自分史ムービー

https://greetingene.base.shop/

 






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