2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。今回は、2度目のオリンピック出場で、金メダルを狙うスポーツクライミング・楢﨑智亜選手。東京オリンピックでメダルを逃し、一度はスランプに陥ってしまった楢﨑選手を支えた存在に迫ります。
楢﨑智亜選手 東京五輪は「今までで一番悔しい大会になった」
10歳で競技を始めた楢﨑選手。スポーツクライミングがオリンピックで実施されることが決まった2016年には、世界選手権を日本人で初めて制し、ワールドカップの年間王者にも輝くなど、東京オリンピックの金メダル候補として注目を集めます。
しかし、プレッシャーなどもあり結果は4位。メダルを逃してしまいます。
楢﨑選手:チャンピオンになりたいという思いで、ずっとトレーニングを積んで出た大会だったんですけど、今までで一番悔しい大会になってしまいましたね。
悔しさをバネにパリを目指すことにした楢﨑選手に新たな壁として立ちはだかったのが、“競技のルール変更”でした。
東京オリンピックでは「スピード」「ボルダー」「リード」の3種目の複合で順位が争われていましたが、パリオリンピックでは「スピード」が別の種目となり、「ボルダー」「リード」の2種目の複合で争われることになりました。
身体能力の高さを武器にした「ボルダー」と「スピード」を得意としていた楢﨑選手にとっては、持久力が重要な「リード」は苦手分野。
楢﨑選手:僕の一番得意なのはダイナミックに動くことなので、本当に真逆ではあるんですけど、省エネを極めていかないとリード種目ではかなり厳しい。
楢﨑選手を支える“家族の存在”
そんな楢﨑選手を支えているのは、家族の存在。東京オリンピックで銅メダルを獲得した野口啓代さんです。
2人は東京オリンピック後に結婚。現役を引退した啓代さんは、栄養管理などのほか、時には一緒に練習し、楢﨑選手をサポートしています。
そんな啓代さんに楢﨑選手が最も助けられたというのが、パリオリンピックへの大事な大会を前にスランプに陥ってしまった時だったといいます。
楢﨑選手:いまいち良い登りができなくて感覚も悪くて、もうこれキツいのかなみたいなのは話しました。初めて言ったかもしれない。
妻・啓代さん:本当に初めて弱音というか、そういうネガティブなことを聞きましたね。
初めてみたという夫の姿に啓代さんは…
妻・啓代さん:「大丈夫だよ」とか「頑張りなよ」と言うのも自分も選手だったので違うなと思ったので、やめたかったらやめてもいいと思うし、またやりたくなったらやればいいんじゃないという感じで言いました。
そんな啓代さんの言葉に「なんか思ったより優しい言葉が来なかった」と笑いを交えて答えた楢﨑選手。しかしこの叱咤激励で気持ちを切り替えて臨んだ2023年の世界選手権では、見事パリオリンピックの出場権を獲得。
客席から見守っていた啓代さんは涙を流し、一緒に喜びを分かち合っていました。
さらに、2023年5月に娘も生まれ、その存在が励みになっているといいます。
楢﨑選手:一番身近で自分を支えてくれているのが啓代と子どもなので、いい姿をみせたいというのはあるので頑張れています。
“支えてくれる家族の存在”。それが楢﨑選手のメダルへの道です。
楢﨑選手:金メダルを目指して最高のパフォーマンスを発揮したいという気持ちはあるので、リラックスしつつも頑張りたいと思います。
(『めざましテレビ』2024年7月12日放送より)
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