サニタリーショーツに“これが、いい”の選択肢を。PLAZAオリジナル サニタリーショーツ「SaniBuddy」開発ストーリー
株式会社スタイリングライフ・ホールディングス プラザスタイル カンパニー(東京都新宿区)の社内プロジェクト「Nice to meet me!」は、現代を生きるあらゆる世代の女性たちへ”どんな瞬間も自分らしく過ごしてもらいたい”というメッセージを込めて、その時の心と体に寄り添うアイデアを共に考え、提案しています。
この度、生理にまつわる方々の声を元に、オリジナルパッケージのオーガニック生理用ナプキン「The Week Sanitary Pad」(以下「The Week」)につづく第二弾商品として、オリジナルサニタリーショーツ「SaniBuddy」を開発。全国のPLAZA・MINiPLAおよびPLAZA オンラインストアにて販売をスタートしました。
今回PLAZA オリジナルのサニタリーショーツ「SaniBuddy」を開発するに至った経緯や、開発中のストーリーをお話しします。
(左から櫻井、長澤、中村(ゆ)、中村(か))
技術重視のフェムテック場の中で、“あえて”サニタリーショーツを作った理由とは?
――「そもそも満足できるショーツがないのに、そこをスキップして良いのか?」
櫻井:最初は私たちも吸水ショーツの開発を進めていたんですよね。
中村(ゆ):プロジェクト第一弾商品の生理用ナプキン「The Week Sanitary pad」に次ぐ、第二弾を開発するにあたり、フェムテック系のトレンドもふまえると、次は吸水ショーツかなと、なんとなく思っていました。メーカー様にサンプルを出して頂いて、メンバーでディスカッションしていく中で、メンバー全員が「本当に吸水ショーツが欲しいのかな」という違和感をいだき始めましたよね。正解を探すために、海外出張に行って市場調査を行い、社内のモニターチームへのアンケートを実施しました。高校を卒業したばかりの新入社員とディスカッションをした際には、4名中3名は「吸水ショーツ」というものを知らず、残り1名は見たことはあるが、自分が使うことは考えたことがないと言っていたんです。普段からPLAZAでは“トレンド”のものを販売・開発していますが、この結果を見て、PLAZAのお客様にとっての“トレンド”は吸水ショーツではないのかもしれない、と思うようになりました。
長澤:海外出張でアメリカに行った際、アメリカはフェムテックの最先端なのだろうとイメージしていたのですが、ランジェリーストアや、スーパー、フェムテックアイテム売り場など、あまり吸水ショーツが見つからなかったんです。日本ではこれだけ取り上げられているのに!と驚いたのを覚えています。
中村(か):社内のモニターチームへのアンケート結果では、吸水ショーツの使用率はかなり低く、ナプキンと併用するサニタリーショーツを使用している方ばかりでした。そんな中、「かわいいサニタリーショーツがない」、「お気に入りのものに出会えない」など、普段から使用しているサニタリーショーツに対して満足していない人が多いということがわかったんです。このアンケート結果をみて、あえて“新しいものにトライしてもらおうとする”のではなく、“普段から使っているサニタリーショーツで、満足できるようなもの”を私たちが作ろう!と決まっていきました。
中村(ゆ):そもそも満足できるサニタリーショーツがないのに、どうしてそこをスキップしようとしているのだろう?と疑問を持つようになりました。私たちがサニタリーショーツに光を当てることで、“こんなものだ”と思って過ごしていた生理期間に、変化を与えられるかもしれない。という想いから、サニタリーショーツの開発を決意しました。
プロジェクトチーム内ですら、それぞれ違った生理への意識
中村(ゆ):まず私たち4人が、それぞれ違うサニタリーショーツの使い方をしていたんですよね。アンケートの結果も様々で、人それぞれの履き方が存在するんだなという点が新たな発見でした。自分なりの履き方をしているにも関わらず、満足できていない現状があるのか、と感じました。
櫻井:メンバーとディスカッションをしているときに、私はこれまでサンタリーショーツについて、誰かと話したことや、深く考えたことはなかったな、ということに気が付きました。お店で見つけたものをパッと手に取って購入することがほとんどでした。私のように、そこまで深く考えていない方や、なんとなく保護者の方と同じタイプを使用している方も多いのでは?と感じました。
長澤:私は、サニタリーショーツは使ってなかったんです。生地がカシャカシャしていて、かわいいものがないというイメージが強かったです。このSaniBuddyを開発していく中で試作品を履いてみて、カシャカシャしない!と、今まで勝手に抱いていたイメージと全然違ったことに驚きました。自分の生理との向き合い方を考えさせられました。幼い時からのイメージで、サニタリーショーツを好んでいない人もいるのかなと感じました。
中村(か):私は、ずっとサニタリーショーツを使用していましたが、「サニタリーショーツはそういうものだ。」と思っていて、不満を感じたことはありませんでした。アンケートでたくさんの意見を見ていく中で、「確かに!」と気づかされる部分がたくさんありました。 「かわいいのがない」とか、「パンツの線がボトムスに響きやすい」とか、言われてみれば本当にそうだなって。当たり前のことだと思い込んでいたけれど、それらが解決されたら、どれだけ良いだろう、と思いました。もともと不満を感じていた人にはもちろん、私のように「当たり前」だと思い込んでいた人にも、喜んでもらえるのでは、と感じました。
中村(ゆ):サニタリーショーツに対して、「こういうものだ。」と期待をしていない女性が多く、それが“当たり前”になりつつある現実に、少し悲しさを感じましたね。
アンケートで見えてきた「サニタリーショーツへの不満」の声から、多くの人に必要とされるショーツを製品化
中村(ゆ):プロジェクトメンバーの意見や、アンケート結果をもとに、全3種類を開発しました。 「ムレが気になる」「ナプキンの取り外しの音が気になる」といった意見が多かったため、ナプキンを貼るクロッチ部分の構造にもこだわっています。
・綿100%生地を使用
・透湿防水加工
・羽根つきナプキン対応の二重構造
・裏面はメッシュ
3種いずれも、クロッチ部分にはカシャカシャとした不快感を感じないように、綿100%の生地を使用しています。肌触りの良さや吸水性の高い綿素材に、透湿防水加工を施しているので、サニタリーショーツ特有のムレを感じにくい仕様になっています。また、羽根つきナプキンにも対応した二重構造に加えて、裏側にはメッシュを付けることでナプキンのシールが剥がしやすくなっています。
あとはもちろん、デザインにもこだわりました。汚れが目立たないことにフォーカスされがちなせいか、サニタリーショーツには「かわいいデザインのものがない」、「お気に入りのショーツに出会えない」、「ショーツのラインがボトムスに響きやすい」「安心感もありつつ、かわいいものが欲しい」などといったデザインに関するお悩みの声がとても多かったため、デザイン面も含めて「これ“が”いい」と思ってもらえるよう、製品化しました。
左から SaniBuddy 「casual」「stylish」「worry-less」
・デザイン性とフィット感を兼ね備えた、キュートなサニタリーショーツ
履くだけで気分が上がりそうなポップなデザイン。後ろにはギャザー入りでナプキンがずれにくく、フィット感も感じられる仕様の『casual』。
・ヒップラインに縫い目がないシームレスタイプ
サニタリーショーツには珍しいシームレスタイプ。「生理中でも、ボトムスを選ばずにおしゃれを楽しんでほしい」という想いで開発された『stylish』。
・不安な日にも心強く、ボトムスに透けにくいボクサータイプ
防水面が後ろまで長く、伝い漏れが心配な日にも心強い。薄い色のボトムスにも透けくいラベンダーカラーの『worry-less』。
多くの人に必要とされるサニタリーショーツを求めて。開発するにあたり、苦労したこと
中村(ゆ):いままでショーツを作ったことがなかったので、まず形を決めるのが大変でしたね。お尻のラインとか、微妙に長さが異なるだけでこんなに異なるのかと驚きました。自分が普段履いている形も自覚しておらず、そもそもベーシックな形ってなんだろう。というところから始まりました。
中村(か):ちょっとシャープな形だったり、おへそがどこまで隠れるかだったり、4人とも履いている形がちょっと違ったんですよね。そこまでショーツの形を気にしたことがなかったので、改めて考えると難しかったです。ボクサータイプも、股下の長さだったり、クロッチ部分の幅が少し違うだけで履き心地が変わったり、奥が深いなと感じました。
櫻井:サンプルを履いてみても、これが普段履いている形かな…?とわからなくなることが多かったです。(笑)4人全員がしっくりくる形を作るのも大変でした。本当に何枚も試作品を履いて、たくさん試しましたね。
長澤:あとはデザインですね。満足するカラーリングを出すのにとても苦労しました。
一同:色は本当に大変だった。
櫻井:特に「casual」のタイダイカラーには苦戦しました。とても派手な色で出てきてしまったり、次は薄く出すぎてしまったり、何度も何度も試作を重ねて、ようやく大満足のタイダイに仕上がりました。本当に私たちメンバーのこだわりが詰まったカラーなんです。
中村(か):サイドに施しているレース生地を選定するのにも時間を要しました。数百種類ものレースを全て見比べて、何時間もレースを眺めていましたね。レースで見るとかわいいけれど、実際に生地と合わせてみるとイメージが変わることもあり、難しさを感じました。
長澤:レースやタイダイカラーにしようと決めるまでにも、たくさん悩みましたよね。開発当初はタイダイカラーやシームレス素材ではなく、コットン生地で総柄のものなど、全く違うデザインのショーツをイメージしていたこともありました。社内アンケートをとり、ディスカッションを重ねていく中で、どんなデザインが求められているのかが見えてきて、メンバー全員で考え直した記憶があります。
中村(ゆ):形やデザイン、カラーリング、素材やパッケージなど、何度も迷い、何度も試作を重ねましたよね。その度に各お取引様には本当にたくさんご協力いただきました。本当に大変だったのは、私たちではなくお取引先様だったかもしれません。(笑)
的確なアドバイスをくださりつつ、私たちの想いや取り組みに賛同し、強いこだわりにもご理解、ご協力してくださるお取引先様とお取組みができ、大変光栄でした。私たちだけでは絶対に作り上げられなかった商品なので、本当に感謝しています。
ナプキンを貼るクロッチ部分には、ポジティブなメッセージをプリント。こだわりのデザインに込めた想い
左から SaniBuddy 「casual」「stylish」「worry-less」
「Happy thoughts」 ハッピーなことを思い浮かべて。
「Be you, Do you, For you♥」 あなたらしく、ありのままで、あなたのために♥
「It’s OK not to be OK」 大丈夫じゃなくても、だいじょうぶ。
中村(ゆ):「生理中、ショーツに経血を付けてしまうと、自分を責めてしまう」という声がありました。誰にでも起こりうることだし、自分を責める必要はないと心から思っています。気分が揺らぎやすくなる生理期間中、言葉だけで「元気になって」、「明るくなって」とは言いません。日常生活を送る中で、少しでもポジティブなものを目にする瞬間を増やしてほしいという、私たちプロジェクトメンバーの想いを込めて、ナプキンを貼るクロッチ部分にポジティブなメッセージをプリントしています。
「SaniBuddy」を通して、生理に悩む人たちへ一番伝えたいこと
櫻井:私は、メンバーや社内のモニターチームと生理期間中にどんなショーツを履いているかや、どんな過ごし方をしているのかを話し合うのが楽しかったんです。今まで誰とも話したことがなかったような内容で、とても新鮮で面白かったので、SaniBuddyがご友人やご家族とのコミュニケーションのきっかけになれるといいなと思っています。
中村(ゆ):コスメやお菓子、ダイエットの話は気軽におすすめを共有しあうけれど、毎月来る生理のプロダクトに関する話をシェアしないのは不思議だと思います。そこに触れるのがタブーのようになっている世の中が少しでも変わって、お友達とコスメを選ぶように、おすすめを共有したり、話したりできる環境が重要だなと感じています。
サニタリーショーツは、コスメのように気軽に試しづらいこともあり、プロダクトとして“謎に包まれたもの”のように感じている方もいると思うんです。そこで、普段から手に取りやすいアイテムを取り扱っているPLAZAから、サニタリーショーツを発売することで、少しでもライトに感じていただけたらな、と思っています。
長澤:私もいままでは生理に対して考えたり、向き合ったりする時間を作っておらず、生理期間やサニタリーショーツに対して“こんなものだ”と諦めて過ごしていました。大きな話になってしまうかもしれませんが、このSaniBuddyを通して、どうしたら生理期間を楽しく、少しでも快適に過ごせるかを考えるようなきっかけが作れたらいいなと思います。
中村(ゆ):使うものを変えたり、工夫したりすることで、変化を作れることがあると思うんです。
中村(か):生理期間中、なぜかイライラしやすかったり、理由もわからずに落ち込んだり、食べ過ぎて自分を責めてしまうこと、誰にでもあると思います。「今すぐに前向きになって!」とは言いません。少しでも気分が良くなるためのステップとして、SaniBuddyを使用してもらえたら嬉しいなと思っています。私はお気に入りのショーツを履くと気分が上がるので、そんな気持ちを皆さんにも感じてほしいと思いますし、どんなときにもSaniBuddyがみなさんの相棒(Buddy)になってほしいなと、思っています。
中村(ゆ):皆さんの生活が少しでも豊かになることを願っています。
「フェムテックorフェムケア」が注目されている今、「Nice to meet me!」が目指す「自分らしく生きられる」製品作りとは
中村(ゆ):フェムテックの開拓が進んでいるけれど、アンケートを見ていると様々な理由から、真新しい生理グッズを使用するにはまだ躊躇している女性も少なくないと感じています。「Nice to meet me!」では、まずは慣れ親しんでいるアイテムを通して、その時々のこころとからだに寄り添うアイデアを共に考え、提案していきます。
「現代を生きるあらゆる世代の女性たちが、どんな瞬間にも自分らしく過ごせますように」というメッセージをこめて、今後も活動していきたいと思っています。
「SaniBuddy」商品詳細
アンケートの半数以上を占めていた「かわいいデザインのものがない」というお悩みに応えられるよう、サニタリーショーツには見えないような、かわいいデザインにこだわったアイテム。ピンクベースのタイダイカラーに、サイドにはフラワーレースを施しました。後ろ中心にはギャザーが入っているので、ナプキンがずれにくい仕様に。デザイン性だけではなく、履き心地の良さやフィット感にもこだわりがつまっています。
SaniBuddy 「stylish」 1,999円(税込)
「ショーツのラインがボトムスに響きやすい」というお悩みに応えてくれる、シームレスタイプのサニタリーショーツ。ヒップラインに縫い目がないので、ボトムスに響きにくい仕様に。「生理中でも、ボトムスを選ばずにおしゃれを楽しんでほしい」という想いがこめられています。全体はブラックで安心感もありつつ、サイドにはドットのレースを施し、上品なおしゃれさを演出しました。
SaniBuddy 「worry-less」 2,420円(税込)
「お腹まで覆ってくれるものが欲しい」「安心感も欲しいけれど、かわいいデザインがいい」という声から開発された、ボクサータイプ。防水面を後ろまで長くしているので、伝え漏れが不安な夜や、アクティブに動きたい日にも心強い仕様に。薄い色のボトムスにも透けにくいラベンダーカラー。縫い糸にはカラフルなマルチカラーを使用し、PLAZAらしいポップなキュートさをプラスしました。
「Nice to meet me!」プロジェクト
現代を生きる、あらゆる世代の女性たちへ
それぞれの価値観、ライフスタイルによって
“ここちいい”と感じるものは違うから。
自分と向き合い、耳を澄ませる。すこやかな気持ちを知り、考える。
どんな瞬間も、自分らしく過ごしてもらいたい、というメッセージをこめて。
その時々の“こころ と からだ”に寄り添うアイデアを共に考え、提案します。
毎日を頑張るすべての人が、それぞれの“ここちいい”に出会えますように。
「Nice to meet me!」特設ページ:
https://www.plazastyle.com/nicetomeetme/?press=nmm0919
「Nice to meet me!」Instagram公式アカウント:
https://www.instagram.com/plaza_nicetomeetme/?press=nmm0919
[この件に関するお問い合わせ]
株式会社スタイリングライフ・ホールディングス
プラザスタイル カンパニー 販促宣伝部 PR担当
TEL 03-6872-5077
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