5月30日(日)に放送された爆笑問題がMCを務めるフジテレビ系の特番『爆笑問題の深海WANTED7 新種の深海モンスター!奇跡の遭遇SP』(テレビ静岡制作) 。

2015年から始まったこの番組は、深海をさまざまな角度から調査・探索。これまで世界初となる貴重映像の撮影や希少生物の捕獲にも成功、水族館に展示されるなど、子どもたちや海洋ファンに多くの夢や感動を届けてきた。

そのなかで、番組史上最大ともいえる奇跡が起きた。巨大深海魚「ヨコヅナイワシ」の撮影プロジェクトのなかで、世界で6体目となるヨコヅナイワシを捕獲したのだ。

ヨコヅナイワシは、2016年に駿河湾の2000mを超える深海調査で4体が採集された。体長1.4m、重さ25㎏にもなる巨大な深海魚で、今年1月に新種登録され、大きなニュースとなっていた。

1mを超える巨大魚が新種として発見されるのは、非常にまれで、シーラカンスの発見に匹敵する衝撃度だという。

実際、シーラカンスを思わせる姿で、青く輝くというヨコヅナイワシは、駿河湾・最深部の生態系の頂点に立つ可能性が高いとされる、まさに“深海の帝王”。

番組では、その姿を撮影するプロジェクトを実施。深海撮影、深海魚のスペシャリストたちが集結し、最大360度撮影が可能な最新鋭カメラで水深2000m以深での撮影に挑んだ。

ちなみに、水深2000mと一口に言っても、東京スカイツリーが余裕で3つ沈む深さだ。

水深2000m、全長4㎞にわたる底はえ縄にヨコヅナイワシがかかった!

「ヨコヅナイワシ撮影プロジェクト」では、海底に棲む生物についてより広い範囲を調べるため、研究機関と連動しながら「底はえ縄漁」を実施。

50年以上の深海漁歴を持つ漁師・長谷川久志さんが水深2000m地点でポイントを絞り、全長4㎞にわたり底はえ縄を仕掛けた。

翌日、その仕掛けの引き上げが始まった。ロープは全長10㎞にも及ぶため、引き上げも8時間を要する大掛かりな作業だ。

仕掛けを引き上げると、ヨコヅナイワシの“手がかり”となる、巨大深海魚・ソコボウズが釣り上げられた。

しかし、その後、上がってくるのは、ゴミばかり。仕掛けの半分以上を引き上げ、長谷川さんにもスタッフにも疲労の色がにじみ始めたそのとき、長谷川さんが「おーー!何かきたぞー」と叫んだ。

すると海面に、体長1mを超え、鈍くブルーに光る大型魚影が浮かび上がる。

これが、世界6体目のヨコヅナイワシをカメラに収めた瞬間だった。

捕獲した魚体は、体長1.4m。重さ26kgという大きさ。この瞬間、スタジオでVTRを見ていた爆笑問題らも「ええっ!!!」「これはすごい」とどよめいた。

世界でたった6体しか捕獲されておらず、謎が多いため、魚体は国内の研究機関に提供し、雌雄や年齢、生息範囲の解明に役立ててもらうという。

そのヨコヅナイワシが、特別にスタジオにも登場。その大きさと独特の風貌に爆笑問題を始め、ゲストの田中直樹(ココリコ)、ハリセンボン(近藤春菜・箕輪はるか)、田中道子らも大興奮。

爆笑問題の太田は「古代生物みたい。貫禄がすごい」と興味津々で覗き込み、大の生き物好きの田中直樹は「目の前で見られる日が来るなんて!すごいことですよ」と大興奮していた。

また、番組では「沖縄」編として、未開の深海ミステリーゾーン「魔の崖」も調査。美ら海水族館の深海展示チーム全面協力の下、ナニコレな深海モンスターたちを追跡。チューリップ海綿(あだ名)、ウラシマチョウチョウウオ、新種のゴカクヒトデの仲間を含む20種類の撮影に成功した。

『爆笑問題の深海WANTED7 新種の深海モンスター!奇跡の遭遇SP』は、FODとTVerで見逃し配信中。