5月23日(日)、生配信オンラインイベント「ボクらの時代 The Deep」が開催され、AV女優の紗倉まな、波多野結衣、天使もえが出演した。

本イベントは、毎回さまざまなゲストが集って語り合うトーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7時〜)のオンライン企画第2弾。レギュラー放送よりも長い90分ノーカット、台本なしのフリートークで、ゲストたちの“生の声”を引き出す。

今回出演した3人は、AV女優の中でも高い人気を誇る。紗倉は2016年に刊行した小説「最低。」(KADOKAWA/メディアファクトリー)が映画化され、昨年には最新刊「春、死なん」(講談社)を発売するなど、作家としても活躍中。

タレントとしても活動する波多野は、これまで多数の作品に出演。その多さは群を抜き、アジア圏での人気が高いことから“世界のハタノ”の異名を持つ。天使は、アイドルグループ・恵比寿★マスカッツの元メンバーで、現在はAMATSUKA名義で歌手活動も行なっている。

波多野「最初は嫌いだった」けれど、いつしか仕事が好きに

今回の出演にあたり、波多野と天使は「緊張して寝れなかった」そうだが、紗倉は「2人が安心の存在すぎて、まどろむくらい」とリラックスした様子。普段、3人が顔を合わせる機会はないそうで、「楽しみ!」と和やかな雰囲気でスタートした。

まずは、波多野から「どうやってAV業界に入ったの?」と質問が。天使は「私は“志願兵”。自分で事務所を探した。3割が自暴自棄、3割が好奇心、残りは『1日中エッチなことできる仕事ないかな』と思って」と潔い理由を明かし、紗倉も波多野も感嘆。

紗倉は「ネット検索で、たまたま出てきたのが今の事務所。プリクラとか、あるだけの素材を送って。当時は金髪で、緊張しながら行ったら『まず染め直そうか』って言われて(笑)」と語ると、天使が「私は青で行った」と暴露。意外な髪色に、2人から「すごいよ!」とツッコミが入った。

波多野は「スカウトマンと何回も会って。興味ないですって言ってたら、なぜかスカウトマンと仲良くなって。その頃『恵比寿マスカッツ』さんが流行っていて、地上波にも出られるし、お金も稼げて有名になれると言われて」と、AV女優からグラビアで有名になる道を選んだという。

AV女優という仕事について、波多野は「最初はすごく嫌いだった」と回顧。「でも、やっていくうちに、やりがいを感じて。スタッフさんもみんな明るいし、女優さんも優しいし、業界の人たちが好き」とニッコリ。これに、天使は「みんな優しい」とうなずき、紗倉も「何が起きても寛容。いじってくれる!」と共感した。

AV撮影は、非常に体力を消耗する。女優歴13年のベテラン・波多野は、「歳を取るごとに体力が低下して、2日連続でもキツい」と本音がポロリ。過去には最高10連勤をしたこともあるそうで、紗倉も天使も「うわぁー」と目を丸くする。さらに以前は、「熱があっても点滴を打って行っていた」と、プロ根性を明かした。

それほど大変な仕事だが、紗倉は「AVの現場が一番楽しい。共演する女の子たちとは戦友感がある」と笑顔で話す。「イベントが好き」と言う天使のファンサービスは、女優仲間の間でも評判が高いそう。天使は、「大きい大人が頭を出してくれるのが可愛くて(ナデナデする)!テンション上がるし、頑張ろうって思う」と微笑み、2人は感心しきり。

すると、波多野から「自分ってエッチだなって思う?」と直球質問が。天使からは大胆発言が飛び出し、紗倉も包み隠さず本音トークで続く。

さらに、それぞれの恋愛観について告白する場面では、紗倉が「誰でも好きになっちゃって…。だからチョロいんですよ」と明かす一幕も。

また、波多野から「どれくらい稼げる?」とストレートな質問が飛び出すと、紗倉も天使も大笑い。天使は「税理士さんから『個人事業主はやめた方がいい』って言われるくらい」とぶっちゃけ、紗倉は「最近は頭打ちで…」と苦笑い。波多野も「波がある」と答え、最近の収入に対する赤裸々トークも繰り広げられる。

続いて、引退後はどんな生活をしたいか?という話に。天使は「山で暮らしたい!魔女みたいな暮らし。ほぼ自給自足で、動物の鳴き声を聞きながら本を読みたい」と笑みを浮かべた。

波多野が「同じ職業同士で老人ホームを作りたい。寂しくないから」と夢を語ると、紗倉も天使も「入りたい!」と大盛り上がり。

しかし、「年を取ると性欲が上がるっていう」(天使)、「業界の人が集まると撮影始まっちゃう!」(波多野)と、AV業界ならではの想像に笑いが巻き起こり、3人の“女子トーク”は賑やかに続いていく。

「撮影前には必ず…」努力家の天使に、紗倉も波多野も脱帽!

続いて、視聴者からTwitterで寄せられた質問に答えるコーナーも。

「自分の体で好きなところは?」と聞かれると、天使は「足の裏!最近知ったんですよ、マネージャーさんに『赤ちゃんみたい』って言われて。自分で触ってみて、気持ちいいなって」と意外な部位を挙げて、笑いを誘う。

紗倉が「(下の)毛を褒められる。シャギー入れて整えていて。ほかは自信がないけれど、ここだけは頼り甲斐がある感じ」と力説すると、2人は「戦友だね!」と大爆笑。波多野は 「コンプレックスの塊だけど、強いていうなら耳の形を褒められる」のだそう。

すると、コンプレックスについて紗倉は、自身の頭部が“あるもの”に似ていると言われたと困り顔で、波多野も天使も大笑い。

「撮影前後のルーティーンは?」という質問には、天使が「撮影前は絶対、その内容に即した小説や同人誌を読みます。ボキャブラリーを少しでも増やしたい」と明かし、努力家な一面に、紗倉も波多野も「すごい!偉い!」と大絶賛。立ち居振る舞いも、ほかの女優を参考にしていると語り、真面目な素顔を覗かせた。

そのほか、「気遣いやプレイで、すごかった男優さんは?」「学生時代は、性に関してどんな子だった?」「AV作品を作る上でAV女優として大切にしていることは?」「デビュー当時と比べて、自身が一番変わったことは?」「職業病は?」「自分を、女優だなと感じる瞬間は?」といった質問にもウイットに富んだ回答を続け、終始笑顔の絶えないトークとなった。

なお、本イベントの全容は、5月30日(日)23時59時までPIA LIVE STREAMにてアーカイブ視聴が可能。その後、音声配信プラットホーム「Artistspoken(アーティストスポークン)」にて次回イベント追っかけ再生終了まで配信される(有料/月額制)。

詳しくは、『ボクらの時代 The Deep』公式ホームページまで

第3回は、6月20日(日)14時〜開催が決定!詳細は決まり次第、公式ホームページにて発表予定。